競馬王オフィシャルブログ : ファミリーナンバーの使い手・片野治雄による『有馬記念の注目馬』/競馬王チャンネル無料公開

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本日は『競馬王Webマガジン』から、ファミリーナンバーの使い手・片野治雄による『有馬記念の注目馬分析』を無料公開いたします。

なお、本日の『競馬王Webマガジン』は、先週の朝日杯FSでプレイアンドリアルの脚元不安を見抜いたパドック診断のプロ・古澤秀和氏による『有馬記念フォトパドック診断』、ラップ分析のプロ・半笑いによる『有馬記念ラップ分析＆注目馬』などを公開しております。

＜ファミリーナンバーの使い手・片野治雄による『有馬記念の注目馬分析』＞
年末の大一番とあって「余力」の有無が焦点となる一戦。コーナーを6回も回るクセのあるコースだけに、道中で小脚を使えるタイプや、好位置で競馬ができる馬に有利な設定となっています。

ファミリーナンバー的に言えば、近10年で4勝している8号族が優勢と言えますが、彼らは年内に中長距離のG1を勝っているという共通点があり、かつ有馬では2番人気以内という高い支持を受けていた馬たちばかり。それほど神経質になる必要はなさそうです。

穴馬の基本は「東京では」崩れていても、「他場では」堅実なタイプ。差し脚のしっかりした馬の激走率が高いようです(有馬本番では先行するにしても)。今週も前週同様に芝刈りをしてこないようなら、「時計のかかる馬場」での施行は間違いなく、欧州的な「芝の力馬」タイプの血統馬を狙いたいところです。

【ファミリーナンバー注目馬】
◎ゴールドシップ [16-h]
→ステイゴールドが輩出したG1馬は、基本的に「サンデーサイレンスとの配合からは芝重賞勝ち馬を出せなかった母系」ばかり。中でもこの母系は重厚で、近親のラキシスやダンシングカラーが重馬場のG1で激走している事からも、「本領発揮は時計のかかる馬場でこそ」と言えます。ここ2走は加速→捲りといった「遠心力」を活かしにくい広い馬場での上がり勝負ばかりで、本来の力を出し切れませんでしたが、時計がかかり内も伸びにくくなっている今の中山は合うと思います。

〇オルフェーヴル [8-c]
言わずと知れた現役最強馬。普通の状態で出れればまず勝ち負けですが、気になるのが1年近くかけて凱旋門賞仕様にしてきたという点。もともと阪神・中山といった急坂コースでは僅差の勝負が多かったわけで、大敗はしないまでも取りこぼす可能性は決して低くないと見ています。

▲カレンミロティック [16-d]
1200m戦でのみ勝ち鞍を残した母ですが、祖母は仏オークス馬で姉もエ女王杯5着と母系からは距離克服の下地は十分にあります。系統のイメージとしては「気性の激しいスタミナ型」で折り合いが一番の課題。今の中山とフィットしそうな父の産駒だけに展開次第では善戦以上も期待できるでしょう。

☆ダノンバラード [12-c]
近親にグラスワンダーやヴィルシーナらのいる良質な母系の出身。切れ味にかけるタイプで時計勝負では不安が残りますが、パワーの要る急坂コースなら信頼度は大幅にアップします。相手関係はともかく条件的にはベストの舞台なので枠順次第では重い印を打ちたい一頭です。

△ヴェルデグリーン [1-b]
祖母にオークス馬を持つ在来牝系の名門出身。ともにNasrullah系の父で資質が開花したわけでイメージとしてはジワジワ末脚を伸ばしてくるタイプです。理想の流れは前崩れと展開待ちの一頭ではありますが、数少ない中山巧者でもあり軽視はできない一頭です。

※土曜日のラジオNIKKEI杯2歳Sでは(かつて同配合の兄を評価していた)デリッツァリモーネ [1-e]に、阪神カップは人気馬に逃げ・先行脚質の馬が揃ったので激戦になると予想して、プリンセスメモリー [11-f]の末脚に期待しています。