マイネル・コスモの取材こぼれ話(その2)

マイネル・コスモの馬では、新種牡馬のコンデュイット産駒が多くデビュー予定です。昨日、紹介したマイネルオプタもその一頭。
今回の取材では、コンデュイット産駒が入っている育成場の方々に産駒の印象を聞きました。
「前向きだけれど人間には従順」「馬体は小さめでもバネがあったり、全身を使えたりとバリエーションに富んだタイプ」「徐々に良くなっていく馬が多い。芝中距離向きかも」「柔らかいタイプが多いが、少し時間はかかるかもしれない」「母に似せるイメージもある」「とくに牡馬はバテずにゆったりと走るので、距離が欲しい」
即戦力のイメージではなかっただけに、反対に仕上がりの早い馬は期待したくなります。そこで今日は、真歌TP、BRF明和、コスモヴューFで注目のコンデュイット産駒を紹介します。

まずは真歌TP。産駒勝利第一号を狙いたいとお聞きしたのは、取材時点で一番動きが素軽いというマイネルヴェルト(母マンバラ)と、軽快な動きにさらなる馬体良化も見られるマイネヴァリエンテ(母コスモヴァレンチ)。
BRF明和では、公開調教での走りも良かったという母グレートキャティ(牝)。バテないのが長所なので、マイルくらいからオークスがぴったりではないかというコメントもいただきました。
そしてコスモヴューFからは、ウインボナンザ(母コスモフォーチュン)でしょうか。フットワークが柔らかく軽々と坂を駆け上がっていて、反応も体の使い方も良いそう。距離が延びていいタイプではとのことでした。今年のコスモヴューFは、全体的に体力のある馬が多く、冬に強い調教を増やすことができたそうです。例年より早い移動も可能で、2歳ステークスやクラシックを意識する馬が多そうな力強さを感じました。

コンデュイット産駒以外では、BRF明和のマイネルゼーラフ(父ゼンノロブロイ・母エンジェルインザモーニング)が、乗ってくれたジョッキーに「コスモネモシンのようだ」といわれたんだとか。乗り味が良いだけではなく、馬格もありセンスも感じる馬だそうです。
それから、岡田繁幸さんも大絶賛のウインマーレライ(父マツリダゴッホ・母コスモチェーロ)もやはり注目でしょう。コスモヴューFで育成されていますが、どんな競馬にも対応できる反応の良さに加え、落ち着きもあるのが強みとのこと。取材時点では動きも性格も文句なしの印象を受けました。2頭とも産地馬体検査受検済みです。

Photo 今日のおまけは、こちら。BRF明和で撮らせていただいたマイネネフリティス(父ステイゴールド・母マイネジャーダ)です。競馬王新書「大穴の騎手心理」の著者で本誌でもお世話になっている谷中助手が調教に乗り、オークスにも出走した母の2番仔。父が替わってある程度長い距離でも走れるのではということで、個人的に気になった1頭です。

マイネル・コスモ軍団のその他の馬については『競馬王のPOG本』を御覧ください。
マツリダゴッホについては、またあらためて。