【京都牝馬Sオマケの消去法】

 「一月ってなんか長くないっすか。正月太りのまんまっすよ」

鏡餅寒波で着ぶくれしたアフター競馬評論家の鬼野谷が、積雪4センチのなか川崎に行こうと誘ってきた。G1川崎記念だ。

「寒くて電車も凍って動かないんじゃないの

「電車が動かなきゃ、馬券はトレイン、なんつって」

そんな鬼野谷だからか、ホントに電車が止まってしまった。山手線が1時間にわたって不通になってしまったのだ。携帯もつながらない。

「参ったっす。正月太りにガセリ菌入りのヨーグルトが良いっていうから今朝食べてきたんすけど、なんだか下腹がゴロゴロ、もよおしてきたっすよ。ピンチっす」

青息吐息の鬼野谷。どうにか駅便に間に合ったが、「ヨーグルトはこりごり。もう二度と食べないっす」とあぶら汗タラタラ。

「もう二度とないっ、ていえば川崎記念すよ」

川崎記念が2000mから2100mに距離延長され、ドバイワールドカップのステップ戦となったH11年以降、その勝った馬の翌年、つまり連覇がかかった馬の成績は[0-2-2-1]。去年勝ったフリオーソの1着はない、と鬼野谷が言う。

「ヨーグルトのせいでガセじゃないよね」

「2・3着が堅いんだから、スマートファルコンとのワイドっす」

「ワイドでスマートね。なんだか今日の鬼野谷みたいじゃない」

結果、1着スマートファルコン=3着フリオーソでワイド170円。立ち飲みの酒代ぐらいは出たか。

「もう二度とないっ、ていえば京都牝馬Sもそうすよ」とたかがワイド的中なのに調子に乗ってきた鬼野谷。

グレード制開始のS59年以降、京都牝馬Sで連対をはたした馬の翌年の成績をみると、阪神で行われたH26年を除き[0-3-3-10]

「ってことは、去年1着のショウリュウムーンの頭はないってこと?」

「ショウリュウこと」

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