ザ・カンフルジョッキー伊吹雅也氏の有馬記念予想

▼01 岩田康誠 ブエナビスタ/同騎手時 1- 2- 0- 1(複勝率75.0%)
→GI勝ちの実績があり、好走率も高いコンビ。相性自体に不安はありません。

▼02 M.デムーロ ヴィクトワールピサ/同騎手時 3- 0- 0- 1(複勝率75.0%)
→GI勝ちの実績があり、好走率も高いコンビ。休養明けの前走は度外視できます。

▼03 藤田伸二 ヒルノダムール/同騎手時 4- 6- 1- 5(複勝率68.8%)
→GI勝ちの実績があり、好走率も高いコンビ。あとはコース替わりがどうかだけです。

▼04 安藤勝己 ペルーサ/同騎手時 1- 1- 0- 3(複勝率40.0%) ※出走取消
→GI2着の実績があるコンビ。昨年の当レースでも善戦していました。

▼05 C.ルメール エイシンフラッシュ/同騎手時 0- 0- 0- 1(複勝率0.0%)
→好走例のないコンビ。もっとも、2走前のような競馬ができれば少々怖い存在です。

▼06 柴田善臣 キングトップガン/初騎乗
→マヤノトップガン牡馬との相性が微妙。一変まではどうでしょうか。

▼07 福永祐一 トゥザグローリー/同騎手時 2- 0- 0- 3(複勝率40.0%)
→GII勝ちの実績があるコンビ。ここ3戦はコース適性や状態面に疑問符のつくレースばかりでしたし、相性自体は悪くなさそうです。

▼08 後藤浩輝 ローズキングダム/同騎手時 1- 1- 0- 0(複勝率100.0%)
→GIで2着の実績があり、好走率も高いコンビ。コンビ実績のないジョッキーだったここ2戦は度外視可能でしょう。

▼09 池添謙一 オルフェーヴル/同騎手時 6- 2- 1- 1(複勝率90.0%)
→GI勝ちの実績があり、好走率も高いコンビ。あとはコース替わりがどうかだけだと思います。

▼10 C.ウィリアムズ トーセンジョーダン/同騎手時 0- 1- 0- 0(複勝率100.0%)
→GIで2着の実績があり、好走率も高いコンビ。引き続き期待できそうです。

▼11 四位洋文 ジャガーメイル/同騎手時 0- 0- 1- 2(複勝率33.3%)
→GIで3着の実績があるコンビ。もっとも、前走の再現を期待するには少々酷な条件が揃ってしまいました。

▼12 佐藤哲三 アーネストリー/同騎手時 9- 1- 5- 4(複勝率78.9%)
→GI勝ちの実績があり、好走率も高いコンビ。いわゆる「グランプリコース」で結果を残した点は好材料だと思います。

▼13 武豊 レッドデイヴィス/初騎乗
→芝はアグネスタキオン牡馬との相性が微妙。大きな上積みを期待するのは酷かもしれません。

▼14 I.メンディザバル ルーラーシップ/初騎乗
→キングカメハメハ産駒との相性が微妙。過信禁物でしょう。

■同騎手時ベストパフォーマンス上位馬
12 佐藤哲三 アーネストリー
01 岩田康誠 ブエナビスタ
10 C.ウィリアムズ トーセンジョーダン
03 藤田伸二 ヒルノダムール
08 後藤浩輝 ローズキングダム
11 四位洋文 ジャガーメイル
09 池添謙一 オルフェーヴル
07 福永祐一 トゥザグローリー
04 安藤勝己 ペルーサ
02 M.デムーロ ヴィクトワールピサ

■その他の注目コンビ
特になし

 有馬記念はゴール前の直線が短いコースへの適性を問われるレース。2007年以降の優勝馬4頭は、いずれも中山芝か阪神芝内回り、かつ2000m以上のJRAGIかJRAGIIで優勝経験がある馬でした。以上の条件に該当し、なおかつ前走がJRAGIだった馬は[4-0-3-11](複勝率38.9%、複勝回収率167%)と信頼できます。
 一方、東京芝2000m以上のJRA重賞で優勝経験のあった馬は2007年以降[0-3-1-12](複勝率25.0%)。好走率自体は悪くないのですが、単勝5番人気以内だった馬が[0-2-0-7](複勝率22.2%、複勝回収率27%)と苦戦しているように、前評判を裏切りがちです。中山芝と東京芝は求められる資質がまったく違うため、適性はトレードオフの関係になると考える方が自然。東京芝でビッグレースを勝つような馬は割り引くべきでしょう。
 本命は佐藤哲三騎手とアーネストリーのコンビ。このメンバーなら展開に恵まれそうですし、阪神芝内回りの宝塚記念を完勝している点も強調できます。2010年以前の成績と比較するとよくわかるのですが、2011年のアーネストリーはゴール前の直線が短いコースに対する適性を高めている(≒ゴール前の直線が短いコースに合わなくなっている)印象。天皇賞(秋)での大敗は、いわゆる「グランプリコース」向きの馬に変わった証拠です。
 相手は2011年産経大阪杯勝ちや2010年皐月賞2着の実績を評価できるヒルノダムール、前走で中山芝2500mに対応できそうなレース運びを見せたオルフェーヴル。以下、ブエナビスタに精一杯の敬意を表しつつ、東京芝のビッグレースで優勝経験のある馬は評価を下げました。

■3連複フォーメーション
12=03,09=01,02,03,07,09,10(9点)

※当該レースのデータ、傾向は、特に断りのない限り2001年以降が集計対象。
※『同騎手時ベストパフォーマンス上位馬』は、各種レースデータ、レース映像、独自に採用したスピード指数などを参考に比較、決定しています。