【マイルCS・オマケの消去法】

 「こないだの11日、なにやってたんすか」

 「金曜だろ、その日ならエリザベスの予想をパソコンで打ってたけど」

 「相変わらず、銭にならないことやってるんすね」

 「オニはどうしてたんだよ」

 「決まってるじゃないすか、川崎競馬っす、これこれ」

 アフター競馬評論家の鬼野谷がそういって見せてくれたのが、川崎競馬メイン11レース『夕刊フジカップ』の馬番⑨⑦⑪の馬連ボックス3点馬券だった。

 「あれだろ、20111111日の11レースだから⑪、それに夕刊フジ杯だから8チャンネルがらみでイケノエイトマンの⑦、その⑦-⑪が的中って言うんだろ」

 「読みが甘いっすよ。それだと外れなんだな」

 「騎手っす。⑨番の馬に乗っていたのが戸崎圭太。⑦-⑨が当たりっす。1830円!」

 「なんでだよ

 「目が悪いっすね。圭太の圭、分解すると十一・十一っす」

 「……」

 その鬼野谷、今年の11月のG1はイチ並び=連勝馬に注目する手だという。

エリザベス女王杯は連勝中のアヴェンチュラ流しで堅く的中。今度のマイルチャンピオンSは、唯一の連勝馬リディルで攻めると言い出した。

 リディルは、米子S→スワンSと連勝中だ。

 「でもな、相性悪いぞ。マイルチャンピオンS過去27回、前走スワンS出走馬は[8-10-14-133]だけど、G1スプリンターズSが冬から秋開催に変わって、短距離路線がいじられたH12年以降だと前走スワンS出走馬は[1-1-5-41]、連対した2頭は右芝5勝以上の実績馬。リディルは右芝4勝だよ、あと一歩足りないんじゃないか」

 「足ります!」とリキむ鬼野谷。

 あくまでも一並び①着①着の連勝にこだわる。

 5カ月以上の長期休養馬を除き、芝の牡馬混合重賞勝ちを含む連勝中の日本馬は[7-2-2-7]。このうち、1600m戦未勝利馬や3走前2000m以下戦0.4秒(約2馬身)以上敗退馬を除くと[7-1-0-0]

 「でもなぁ~、外枠17番は痛いっすよ」と枠順発表を聞いて突如弱気になった鬼野谷。

 「11番枠のグランプリボスに乗り換えちゃおうかな」

 「前走で負けすぎじゃないのか。前2走とも1800m未満のレースを使って、前走で1秒以上負けていた(落馬を除く)3歳馬は[0-0-0-17]、H15年、NHKマイル①着→富士S1.3秒差⑦着だったウインクリューガー⑮着惨敗だぞ」

 「イヒヒヒ…」

 「なんだ気味悪いな」

 「鞍上のミルコ・デムーロの誕生日が111日なんすよ

201111月の一並び馬券。世紀のチャンスはあと2回。

 

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