高橋学の 2011年皐月賞・消去法予想

高橋 学 の 2011年 皐月賞 消去法予想

過去30年(S56~H22年)から消える馬・残る馬を探ってみよう。なお、グレードは見やすさを考慮して、GⅠ・Ⅱ・ⅢをG1・2・3表記しています。

1. ステラロッサ 年明け3歳以降に4戦以上消化し、前3走内に芝のOP戦1着・重賞戦連対歴がない馬のうち、前走芝の重・不良馬場以外のレース5番人気以下で連対を外していた馬は[0-0-0-23]。

2. ダノンバラード キャリア5戦以下の馬で、前走(2カ月以上の休養明け緒戦除く)着順掲示板を外す6着以下(不利があった馬除く)馬は[0-0-0-17]。

3. ノーザンリバー キャリア2戦馬も含み前3走(前年11月以降に限る)内に1600m未満の短距離レースを2回以上使っていた馬は[0-0-0-23]。H5年、相似馬で前3走:1400mダート条件戦8着→1400mダート条件戦1着→G2スプリングS1着のマルチマックスは11人気14着。

4. サダムパテック 前3走とも重賞戦5着以内で、その3走内に重賞戦連対が2回以上あった実績馬は[3-5-7-23]。このうち、前3走内に弥生賞1着を含む重賞戦2勝以上あった馬は、S61年ダイシンフブキ1番人気7着・H3年イブキマイカグラ2番人気4着・H18年アドマイヤムーン1番人気4着・H21年ロジユニヴァース1番人気14着とことごとく人気を裏切っており、目に見えない反動が懸念され過信は禁物。

5. ナカヤマナイト G3共同通信杯1着馬は[2-2-3-11]。連対をはたした4頭はいずれも本番までに弥生賞orスプリングSを使用していた。共同通信杯1着からの直行馬は[0-0-2-4]で勝ち負けは厳しいか。

6. ダノンミル 2歳デビュー馬で、年明け3戦以上消化し、前2走とも勝っていた馬は、前走成長分の体重増加があった馬や前走重賞戦4馬身差以上の圧勝馬を除き[0-0-4-16]。この3着4頭は、重賞戦2勝以上あるいはOP戦2勝以上の実績を持っていた。

7. ロッカヴェラーノ キャリア3戦以下の馬は[7-0-1-36]と上昇度侮れないが、このうち芝で2馬身差以上・ダートで6馬身差以上の快勝歴がなかった馬は[0-0-0-22]。また、前走2200m以上戦使用馬は[0-0-0-22]。相似馬で、H10年すみれS1着(2分14秒5)のエモシオンは4番人気4着。

8. ビッグロマンス 前走芝のレース不良馬場以外で10着以下の大敗を喫していた馬は[0-0-0-37]。⑬馬も同様、前走惨敗からの巻き返しは厳しい。

9. カフナ 前3走(前年11月以降に限る)とも非重賞戦を使い、その3走内にOP戦1着あるいは条件戦なら6馬身差以上の快勝ない馬は[0-0-0-40]。

10. エイシンオスマン 前走1600m以下のレース使用馬は、前3走(キャリア2戦馬も含む)内に1800m以上のレースで連対歴があった馬を除き[0-0-0-39]。相似馬で、H18年、前走阪神1600mG3アーリントンC1着(1分34秒7)のステキシンスケクンは8番人気12着と距離をこなせず完敗。③馬も該当。

11. ベルシャザール 前走が3月or4月のレースで、そこで馬体重が10kg以上も減っていた馬は[0-0-0-30]。このなかに前走弥生賞orスプリングS3着内好走馬が7頭もいたのにこの結果。相似馬で、H9年、前走スプリングS体重10kg減0秒1差2着のメジロブライトは1番人気4着と0秒2差及ばず惜敗。

12. オルフェーヴル 前走G2スプリングS勝ち馬は[6-2-2-13]。このうち、a.前3走とも3着内好走、b.前々走重賞戦3着内・OP戦なら1着、c.着外(4着以下)が0~1回まで、d.前3走とも上がり3Fが36秒0を切っている、e.前年12月以降5戦以上も消化馬は×、f.前3走内に条件戦使用ある場合そこで負けたことがある馬は×、g.弥生賞馬番⑫番より内、以上のa~gをすべてクリアしていた馬は[4-2-1-0]。

13. リベルタス 前走重・不良馬場を除くスプリングSで1秒以上惨敗馬は[0-0-0-42]。S62年、G1朝日杯1着→スプリングS2番人気1秒差9着のメリーナイスは7着。

14. フェイトフルウォー G3京成杯が1600m→2000mになったH11年以降、その連対馬は[0-3-3-11]、馬券対象になった6頭は3勝以上or4連対以上の実績を持っていた。また、キャリア5戦以下で2カ月以上の休養馬は[0-0-3-23]。3着までか。

15. デボネ 3歳以降、前2走とも1800m以上戦で②②着・②③着・③②着・③③着と惜敗続きの馬は[0-1-0-16]、H20年、共同通信杯2着→弥生賞7番人気3着のタケミカヅチ6番人気2着があるだけ。1勝馬のうち、芝を3回以上走って連対2回までの馬は、マル地馬を除き[0-0-0-18]。

16. トーセンラー 芝3勝以上を除く2カ月以上休養馬は[0-0-0-24]。相似馬で、H22年、前走G3きさらぎ賞クビ差1着のネオヴァンドーム(通算成績[2-3-0-0-])は17着大敗。他に②③⑦⑧⑭馬も該当。

17. プレイ 芝連対5回以上の馬で、前走弥生賞orスプリングS1着馬、2着敗退も0秒4差内だった馬は[6-3-6-18]。このうち、a.着外(4着以下)0~1回・b.年明け2戦以上消化・c.前走馬体重増減10kg範囲内・d.前2走とも連対・e.前3走内に未勝利戦使用なし、以上a~eすべてをクリアしていた馬は[3-3-1-3]で、着外3頭もすべて着順掲示板5着内を確保していた。過去50年、皐月賞が東京2000mで行われたのは5回あり、その連対馬10頭中8頭までが馬番7番より内で、内枠有利・外枠不利の傾向にあるが、S63年の東京皐月賞では、馬番⑯のディクターランドが14番人気2着と穴馬券の片棒を担いだことがあり、要警戒の外枠穴馬だ。

18. オールアズワン キャリア5戦以上の馬で、前走芝のレース良・稍重馬場0秒6以上かつ6着以下敗退馬は、前3走内にG1戦3着内・G2戦連対・G3戦3歳時以降連対あった馬を除き[0-0-0-49]と変わり身は見込めず。

以上から残った馬は、④サダムパテック・⑤ナカヤマナイト・⑫オルフェーヴル・⑭フェイトフルウォー・⑰プレイの5頭。
狙いは、全兄に有馬記念勝ち馬のドリームジャーニーを持つオルフェーヴル。土曜日の降雨で馬場悪化は必至。第40回皐月賞以降、良馬場以外で行われたのは8回あり、そのうち弥生賞馬・スプリングS馬ともに不出走のH7年を除き、キャリア4~8戦(キャリア4戦の場合は連対外なしが条件)馬で前2走とも重賞戦3着以内(前々走が2歳重賞戦の場合は1着に限る)かつ前走12頭立て以上で3番人気以内だった実績上位馬は[4-2-1-0]。馬場が渋ってこそ力量上位馬の出番だ。また、弥生賞馬VSスプリングS馬の直接対決では、13対7で弥生賞馬がスプリングS馬にほぼ倍差で先着しており、サダムパテックも外せない。穴馬は、H19年、斎藤誠師=松岡騎手の連係プレイでサンツェッペリンを15番人気2着に導いたことのある穴実績からプレイに要警戒。

堅実派には、馬連・馬単⑫→④⑤⑭⑰、④→⑤⑫⑭⑰
本格派には、3連単⑫→④→⑤⑭⑰、④→⑫→⑤⑭⑰