片野治雄のファミリーナンバー予想

<牝系データで見るダービー>

2007

1着 ウオッカ [3-l]★

2着 アサクサキングス [4-g]

3着 アドマイヤオーラ [16-c]★

2008

1着 ディープスカイ [23-b]★

2着 スマイルジャック [15-a]

3着 ブラックシェル [3-l]★

2009

1着 ロジユニヴァース [B3]

2着 リーチザクラウン [23-b]★

3着アントニオバローズ[2-d]

 上に記したのは近3年のダービーで入着した馬たちのファミリーナンバーです。後ろに★が付いているのは同系に菊花賞馬を、それもサンデーサイレンス・ブライアンズタイムという2大種牡馬の全盛時に他系統の種牡馬で菊花賞馬を輩出した牝系です。

この2大種牡馬の時代は[スピードと瞬発力]に特化したタイプの競走馬の活躍が目立ち、逆のベクトルである[スタミナと持久力]に特化したタイプの競走馬には少々厳しい時代でした。そんな中でも2大種牡馬に対抗して非主流系の種牡馬から菊花賞馬を誕生させたこれらの系統は、逆ベクトルながらもかなりの潜在能力を秘めた系統であると判断できるのです。ただ間違えてほしくないのは単純に「これらの系統を買えばいい」、という事ではなく、潜在的な[スタミナや持久力]に優れた資質を持つ系統が近年のダービーで活躍しているという事実なのです。

と、いう事で「枝の定理」的には今年のダービーもまた近3年と同様に<スタミナ色の濃いレース>と設定し、2大種牡馬時代の主流とは逆のベクトルを持った系統を重視して予想をしたいと思います。続きはまた明日。

    *(参考)

◇ セイウンスカイ [23-b](父:シェリフズスター)

◇マチカネフクキタル[3-l](父:クリスタルグリッターズ)

◇ ヒシミラクル [16-c](父:サッカーボーイ)