片野治雄の飛び込みファミリーテーブル予想

 こんにちは、本誌にて「ファミリー・テーブル:枝の定理」を連載させていただいてる片野です。
 先週の中山メイン・京成杯ではエイシンフラッシュが快勝。クラシックに名乗りを挙げました。そんな中、当日の同距離で施行された未勝利戦を勝ち上がったクォークスター[4‐d]もなかなか楽しみな逸材です。ダイワメジャーの近親にして父はアグネスタキオン、母の父はd記号馬と相性の良いミスプロ系・ヘクタープロテクタ。有力馬の戦線離脱が相次ぐアグネスタキオン産駒ですが、そのほとんどがダノンパッション[2‐f]やリディル[9‐f]などの瞬発力を強調するf記号馬でした。故障の心配は少ない分、タキオン特有のキレ味はない同馬ですが、今は亡き父のために再びクラシックの勲章を期待したいところです。

今週の注目は若駒Sに出走するルーラーシップ[8‐f]とゴールスキー[9‐h]の2頭ですが、血統的には瞬発力勝負に強いとは言えないだけに騎手の手綱さばきが勝負のポイントと言えそうです。