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くりやま もとむ Profile
大学在学中に競馬通信社入社。退社後、フリーライターとなり『競馬王』他で連載を抱える。緻密な血統分析に定評があり、とくに2・3歳戦ではその分析をもとにした予想で、無類の強さを発揮している。現在、週末予想と回顧コラムを「web競馬王」で公開中。渡邊隆オーナーの血統哲学を愛し、オーナーが所有したエルコンドルパサーの熱狂的ファンでもある。
栗山求 Official Website
http://www.miesque.com/

回顧

2011年10月24日 (月)

オルフェーヴル三冠達成

日曜日の午前、新幹線で京都に向かう道中、周りの席に座っていた方々がずっと菊花賞の話題で盛り上がっていました。こういう雰囲気はいいですね。自然に耳に入ってくる会話はオルフェーヴルが中心でした。

レースは、そんなファンの期待に応える横綱相撲。最終コーナーの手前で馬なりのまま先頭に接近した時点で勝負は決しました。着差は2馬身半ですが、ゴール前で手綱を抑えなければ4~5馬身差はつけていたでしょう。ふと17年前のナリタブライアンの圧勝劇が脳裏に甦りました。勝ちタイムの3分02秒8はコースレコードにコンマ1秒差です。
http://www.youtube.com/watch?v=gKY_XWhuv0o

1ハロン13秒台のラップが一度もない、という過去に例がない引き締まったペース。しかも、馬群が縦長にならなかったため、実力が如実に表れるレースとなりました。1着◎オルフェーヴル(1番人気)、2着▲ウインバリアシオン(2番人気)、3着○トーセンラー(3番人気)というガチガチの決着です。穴馬に出番はありませんでした。

予想は◎▲○で馬単400円、3連単2190円的中。各媒体に提供した予想文(一部)を転載します。

「◎オルフェーヴルは『ステイゴールド×メジロマックイーン』という有名なニックス配合で、ドリームジャーニー(有馬記念、宝塚記念、朝日杯フューチュリティS)の全弟にあたる良血。二冠を制した春の時点でも抜きん出た実力を誇っていたが、夏を越して心身の成長ぶりが著しく、もはや同世代には負けようがないレベルに達している。前走の神戸新聞杯はテンションが上がりやすい休み明けで、なおかつ例年の菊花賞よりも遅いペースで展開したにもかかわらず折り合いがついた。引っ掛かって自滅するシーンは想像しづらい。淀みない流れで展開した場合は、折り合いを欠く心配がなくなり、この馬の底力が活きる競馬となる。いずれにしても死角は小さく三冠達成は濃厚。2着探しのレースだ。」
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2008102636/

スタート後の3コーナーの下りで、ハミを噛んで行きたがる仕草をみせましたが、折り合いがついてからはスムーズでした。ここまで上手にレースができるようになったのは、スタッフの創意工夫や並々ならぬ忍耐の賜物でしょう。もし2歳時に見せた気性難が治らなかったら、三冠どころか一冠もなかったはずです。入線後、止め際で池添騎手を振り落したシーンに、いまだ潜在する気性難を感じました。この悍性こそが父ステイゴールドから受け継いだ最大の武器であり、またアキレス腱でもあります。

ダービーを勝って二冠を制したあと、オルフェーヴルはノーザンファームしがらき(滋賀県甲賀市)で夏を過ごしました。管理する池江泰寿調教師は毎週見に行っていたそうで、「いい夏を越せたのが三冠達成の大きなファクターでした。遅生まれだったので成長も大きかった」と語っています。前走16キロ増だった馬体が、今回さらに6キロ増えていました。全兄ドリームジャーニーもそうでしたが、ステイゴールド産駒は古馬になって完成する晩成型が多いので、まだまだ成長していくでしょう。

レース後の記者会見で、池江調教師は「来年の目標は凱旋門賞制覇。そのプランについてはこれから練っていきたい」と語りました。気負いのない自信に満ちた口ぶりに、ひょっとしたら「まともに走れば勝てる」と考えているのではないか――と、軽い戦慄を覚えつつその胸中を想像しました。5年前のディープインパクトのフランス遠征に池江調教師は付き添いました。その経験は大きな財産となっているはずです。今後のレースについては馬の状態を見て決めるそうなので未定です。回復が早いようならジャパンC、疲れが抜けないようなら有馬記念でしょう。

2着ウインバリアシオンは、世代ナンバー2の実力を証明しました。レース後、安藤勝己騎手はサバサバとした表情で「馬がようやく良くなってきたところだから。これから楽しみがありますよ」と、馬の成長力に期待を寄せていました。松永昌博調教師は次走について「相手(オルフェーヴル)次第やね」と語りました。ライバルが出ないレースに出す、ということなのでしょう。オルフェーヴル以外なら勝てる、という自信の表れとも取れます。

3着トーセンラーは、管理する藤原英昭調教師がオルフェーヴルの強さにショックを受けた様子で、「あそこまで強いとは思わへんかったなぁ~」と、苦笑まじりに社台ファーム代表の吉田照哉氏に語っていました。「三冠馬誕生かぁ~」とつぶやいて溜息をついたのが印象的でした。

10月24日(月)の午後10時55分から、NHK総合テレビ『アスリートの魂』で、「人馬ひとつになって 三冠馬・オルフェーヴルと池添謙一」が放送されます。検量室前にNHK大阪のスタッフの姿がやけに目についたのですが、三冠達成へ向けての密着取材をしていたようです。10月26日(水)の午前2時00分(25日深夜)に再放送があります。

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      血 統 屋 http://www.miesque.com/
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2011年10月22日 (土)

重賞でもやれそうなハイリリー

日曜東京4Rの新馬戦(芝1600m)は、ダッシュがつかず後方追走となった〇ハイリリー(4番人気)が上がり33秒7の末脚で大外を突き抜けました。
http://www.youtube.com/watch?v=MPpKfYqLESM

800m通過が49秒7というスローペース。牡馬相手に上がりの競馬で後方一気の差し切りですから強いと思います。この切れ味はアグネスタキオン産駒の最大の長所ですね。

母方に Lyphard を持つアグネスタキオン産駒は成功しており、キャプテントゥーレ、リトルアマポーラ、アグネスアーク、ブロードストリート、リディル、リルダヴァルといった活躍馬が出ています。Lyphard を持つアグネスタキオン産駒は、持たない産駒に比べて連対率で約3%上回り、1走あたりの獲得賞金額は約1.5倍です。

★Lyphard を持つアグネスタキオン産駒
連対率 23.3%
1走あたりの獲得賞金額 302万円

★Lyphard を持たないアグネスタキオン産駒
連対率 20.2%
1走あたりの獲得賞金額 201万円

Lyphard の代表産駒ダンシングブレーヴはアグネスタキオンと相性抜群で、ダンシングブレーヴは母の父に Drone を持ちます。したがって、この両者の組み合わせは、“Halo と Drone のニックスの効果”という側面もあります。

ただし、ダンシングブレーヴを除いた Lyphard 系との関係でも、アグネスタキオンは連対率22.1%、1走あたり285万円という優れた数値が出ているので、やはりアグネスタキオンと Lyphard は好相性といえるでしょう。

2代母ワディアは英ダービー馬エルハーブの半姉です。個人的に思い出のある馬で、日本で産んだ初子スカイハイ(父 Silver Hawk)を10年ぐらい前のPOGで全体の1位指名にして笑われた経験があります^^ ハイリリーの半兄スカイフォレスト(父フジキセキ)も指名馬でしたが、残念ながら走りませんでした。母テイクミーハイヤーは初子(スカイフォレスト)、2番子(デルサラード)と続けて不振だったため、さすがに3番子のハイリリーには食指が動きませんでした。ただ、配合的には好きなタイプです。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2009106597/

前評判に挙がっていた馬ではありませんがいい馬ですね。重賞戦線でも楽しみです。

◎エンドレスノット(2番人気)は2番手から抜け出す完全な勝ちパターンでしたがゴール前で差されて2着。相手が悪かったとしか言いようがありません。すぐに勝ち上がれるでしょう。

予想は〇◎△で馬連1660円、3連複4940円的中です。

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      血 統 屋 http://www.miesque.com/
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2011年10月21日 (金)

ダート新馬戦の鬼マンカフェを父に持つタマモスコーピオン

■日曜京都4Rの新馬戦(ダ1800m)は、後方追走の◎タマモスコーピオン(1番人気)が直線で差し切りました。
http://www.youtube.com/watch?v=_lTe24rb0JY

着差はハナですが、2着以下とは力が二枚ぐらい違います。カーブを曲がるのが下手で、1~2コーナーでも3~4コーナーでも外に膨れていました。致命的と思えるロスを克服して勝つのですから走る能力は高いと思います。

予想は◎△○で馬単1770円、3連単4670円的中。『ブラッドバイアス・血統馬券プロジェクト』に提供した予想文を転載します。

「◎タマモスコーピオンは『マンハッタンカフェ×アフリート』という組み合わせ。これは共同通信杯を勝ったハンソデバンドと同じ。2代母サンドピアリスはエリザベス女王杯を20番人気で勝って大穴を開けた馬だが、ハイセイコー産駒だけあってダート適性を伝えており、母の半兄にはダート重賞を3勝したタマモストロングがいる。高い砂適性は本馬にも伝わっているだろう。マンハッタンカフェ産駒はダート新馬戦で連対率30%と優秀だ。」
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2009104233/

昨日のエントリーでスペシャルウィーク産駒のダート新馬戦における強さについて触れましたが、それと双璧なのがマンハッタンカフェ。連対率は30.6%です。クロフネやゴールドアリュールなどと違ってこの条件に強いというイメージがないせいか、さほど人気にはならず単勝回収率は229%と優秀です。今年の1月以降に限ると13戦9連対(連対率69.2%)、単勝回収率1153%と呆れるような数字を残しています。

タマモスコーピオンは、走るために覚えるべきことを覚えれば、上のクラスでも即通用するでしょう。ただ、それには多少時間がかかるかもしれません。

■日曜東京3Rの新馬戦(ダ1400m)は、二の足を利かせて先頭に立った◎ヴェイグストーリー(2番人気)が直線で後続を突き放し、2馬身半差をつけて逃げ切りました。
http://www.youtube.com/watch?v=0g1wBEV8Hjc

予想は◎▲○で馬単4410円、3連単13240円的中。『ブラッドバイアス・血統馬券プロジェクト』に提供した予想文を転載します。

「◎ヴェイグストーリーは『ゴールドアリュール×エリシオ』という組み合わせ。母ウインドヴェインはアストンマーチャン(スプリンターズSなど重賞4勝)の半姉なのでスピードの潜在能力は高く、自身はヌレイエフ≒フェアリーキング3×3を持つので重厚感も感じられる。先手を取れれば押し切れそう。」
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2009105726/

予想文に書いたとおりの結果となりました。父ゴールドアリュールはスマートファルコン、エスポワールシチー、オーロマイスター、シルクフォーチュンなどの大物を送り出しているダート界の大物種牡馬。快速タイプではないので、ダート新馬戦では1600m以上の好成績に比べて1400m以下ではやや落ちます。ヴェイグストーリーが買えたのはアストンマーチャンの姪という血統背景が大きいですね。

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2011年10月20日 (木)

ダート新馬戦は強し、スペシャルウィーク産駒ズッカ

■土曜京都2Rの未勝利戦(芝1600m)は、これが5戦目のタイセイシュバリエ(2番人気)が5馬身差で圧勝し初勝利を挙げました。勝ちタイム1分34秒7(重)は同日のデイリー杯2歳S(G2)を0秒2上回るもの。ペースの違いがあるとはいえ優秀です。
http://www.youtube.com/watch?v=7-1h9qIyLBY

「クロフネ×サンデーサイレンス+La Troienne」は好きなパターンです。以前、本馬と同じ「クロフネ×サンデー+Seattle Slew(La Troienne が主要構成要素)」のボンバルディエーレという馬をPOGで所有したことがあります。やや癖のある馬で1000万条件をなかなか勝ち上がれませんが、配合の方向性は間違っていないと思うので、似た配合のタイセイシュバリエには今後も注目したいところです。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2009105247/

■土曜京都3Rの新馬戦(ダ1400m)は、〇ズッカ(1番人気)と◎チキウミサキ(2番人気)の激しい叩き合いとなり、前者がクビ差先着しました。
http://www.youtube.com/watch?v=hC7C3QIzAuo

予想の段階でどちらに◎を打つか迷いに迷ったレースです。ダート新馬戦で圧倒的に強いスペシャルウィークを父に持つ前者か、配合におもしろいところがある後者か。結局、稽古の良さを活かし、前者が単勝1.5倍の1番人気に応えました。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2009102444/

スペシャルウィーク産駒はダート新馬戦で連対率31.0%と強く、前週のツクバヤマノオー(10月14日のエントリー参照)に続いてのダート新馬戦勝利です。母の父 A.P.Indy は Seattle Slew 系で、Secretariat を併せ持つ配合ですから、リーチザクラウン(マイラーズC、きさらぎ賞)と似た構成ですね。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2006102923/

リーチザクラウンは2代母の父に Mr.Prospector を抱えているのに対し、本馬にはそうしたスピードが入らず、代わりに重厚な Master Willie が入ります。それによって Aureole≒ハイハット5×5・6という組み合わせのクロスが生じるためパワー型に傾いています。Aureole とハイハットの関係については昨日のエントリーをご参照ください。

■土曜京都5Rの新馬戦(芝1200m)は、素早く先手を奪った◎ソラコマチ(4番人気)がギリギリ逃げ切りました。
http://www.youtube.com/watch?v=Gw5GysU9WnM

予想は◎▲○で馬単1970円、3連単6760円的中。『ブラッドバイアス・血統馬券プロジェクト』に提供した予想文を転載します。

「◎ソラコマチは『サクラバクシンオー×ウォーニング』。この組み合わせは成功しており、JRAで出走したわずか4頭からマルブツイースター(小倉2歳S)、サクライダテン(3勝)が出ている。母ブイルージュは新馬戦をレコード勝ちした快速馬なので仕上がりは早い。力強い血で構成されているので道悪もこなすはず。」
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2009101892/

新馬戦をレコード勝ちしたブイルージュに、快速サクラバクシンオーを掛けて誕生した子ですから、やはり新馬戦のスピード比べでは強いですね。使って大きな上昇が見込めるタイプではないのでここが買い時でした。

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2011年10月19日 (水)

スピルバーグ、初陣を豪快に差し切る

土曜東京4Rの新馬戦(芝2000m)は、◎スピルバーグ(1番人気)が長い直線を活かして末脚を伸ばし、ゴール直前で差し切りました。
http://www.youtube.com/watch?v=JCxOBrHaXN4

4コーナーで外からマクられ、先を行く3頭から離されたときには終わったかなと思いましたが、そこから盛り返して差し切ったのにはビックリしました。北村宏司騎手によれば直線までハミを取らなかったとのこと。本気を出してからの走りは別馬のようでした。

『ブラッドバイアス・血統馬券プロジェクト』の予想は◎〇▲で馬単380円、3連単750円的中。予想文を転載します。

「◎スピルバーグは『ディープインパクト×リシウス』という組み合わせ。半兄にフラワーアリー(米G1トラヴァーズSなど重賞4勝)、半姉にブルーミングアレー(G2フローラS-3着)を持っている。母はハイハット≒オリオール4×5で、自身はそれを継続する形でハイペリカム≒オリオール6×6を持つので底力は十分。スピードとスタミナをバランスよく抱えた好配合馬なので、このレースといわず来春のクラシックまで注目したい。」
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2009105961/

予想文には「トーセンラー(きさらぎ賞)の全弟」という最も重要な情報をウッカリ書き忘れてしまいました。スミマセン。

母プリンセスオリビアはきわめて優秀な繁殖牝馬なので、配合相手が何であれPOGでは毎年指名候補には入れたくなります。競走馬時代はたいした成績を挙げられませんでしたが、その父 Lycius が送り出した唯一のG1ホース(Hello)と同じ「Lycius×Sadler's Wells」という組み合わせで、両者の相性の良さ、スピードとスタミナの交配でいいとこ取りができたことが繁殖牝馬として成功した最大の要因でしょう。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/000a010abb/

配合を細かく見ると、(1)ハイハット≒Aureole 4×5という組み合わせのクロス、(2)Goofed 4×4という牝馬クロス、というふたつのポイントがあります。

(1)を図にすると以下のようになります。

       ┌ Hyperion
ハイハット ―┤ ┌ Donatello
       └○┘

       ┌ Hyperion
Aureole ―――┤ ┌ Donatello
       └○┘

80年代の女傑 Time Charter(父が Native Dancer 系で母がハイハット≒Aureole 2×3)を連想させる配合です。予想文に記したとおり、息子のスピルバーグはこれを部分的に継続する形で Hypericum≒Aureole 6×6という4分の3同血クロスを持ちます。スタミナ、底力といった要素を補強しています。

(2)については、「母に名牝の強いクロスがある」という個人的に好きなパターンで、わたしも過去にディープスカイ(母アビは Miss Carmie 4×3)、ストロングリターン(母コートアウトは Smartaire 4×3)などをPOGで指名した経験があるので、その効果については実感しています。

プリンセスオリビアの2代母 Diamond Spring は、名牝 Nobiliary の4分の3同血(父が同じで母が親子)です。

         ┌ Vaguely Noble
Diamond Spring ―┤
         └○┐
           └ Goofed

         ┌ Vaguely Noble
Nobiliary ――――┤
         └ Goofed

Nobiliary は Lyphard の半妹で、現役時代にワシントンDC国際(米G1)、サンタラリ賞(仏G1)を制したほか、英ダービー(G1)に挑戦して2着に食い込む活躍をみせました。つまり、プリンセスオリビアは Goofed が産んだ2頭の傑作、Lyphard と Nobiliary の要素をほぼ含んだ上で、Goofed 4×4という牝馬クロスを持っています。これは好感が持てますね。スピルバーグ自身は Lyphard 4×4なので、母が持つ Goofed のクロスを継続(5×5・5)しています。

このようにスピルバーグは、母プリンセスオリビアが持つ(1)(2)のポイントをいずれも継続しており、配合的によく出来ています。『競馬王のPOG本』の「栗山ノート」で指名し、血統屋の電子書籍『種牡馬別好配合馬リスト ディープインパクト編』でも◎評価でした。電子書籍のほうは共著者の望田潤さんと◎が被った数少ない1頭です。

スケールの大きさを感じさせる勝ち方ではありましたが、一方でまだまだ課題も多いなという印象も受けました。残り3ハロンの地点で13秒3→11秒3とペースアップしたときに、ギアチェンジできずに一瞬置かれ気味になりました。ハミを取っていなかったので仕方がないところではあるものの、ディープインパクト産駒にときどき見られる現象でもあります。心身の成長により、このあたりに対応できる俊敏さが出てくれば、全兄トーセンラー同様の活躍が期待できるでしょう。兄よりも50キロ以上重い490キロという馬格は魅力があります。

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2011年10月18日 (火)

デイリー杯2歳Sはクラレント

2歳戦は基本的に実績よりも素質がモノをいいます。まさにそのとおりの結果となりました。キャリアわずか1戦の△クラレント(4番人気)がゴール前で鋭く抜け出しました。
http://www.youtube.com/watch?v=R0rTEYbj5Hs

当レースは2年前に半兄リディルが制しているので兄弟制覇です。リディルはデイリー杯を勝ったあと骨折し、3歳シーズンを全休しました。本馬は無事に来年のクラシックを迎えてほしいものです。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2009105009/

ダンスインザダーク産駒が2歳重賞を勝ったのは02年のザッツザプレンティ(ラジオたんぱ杯2歳S)以来9年ぶり。ここ数年はPOG界における存在感がまったくなく、現3歳世代は新馬戦勝ち馬がゼロという体たらく。ただ、現2歳世代はクラレントのほかに京都芝1600mの2歳レコード(1分33秒4)を樹立したショウナンラムジ(10月12日のエントリー参照)がいるので、当たり年といえるでしょう。2歳時に重賞を勝ったダンスインザダーク産駒は、前出のザッツザプレンティのほかにファストタテヤマがいますが、両馬は3歳以降にも重賞を勝ち、菊花賞で連対を果たしたという共通点があります。

クラレントについては新馬戦を勝った直後、7月19日のエントリー「距離延びて楽しみ、リディルの半弟クラレント」で取り上げています。
http://blog.keibaoh.com/kuriyama/2011/07/post-d019.html

そのコメント欄で解説しているように、Halo≒Drone 3×4、Dinner Partner≒Buckpasser 5×5を持つので、毎日王冠を勝ったダークシャドウに近い構成です。2000m前後を得意とする中距離タイプでしょう。この配合構成がなぜ優れているかという点については、10月10日のエントリー「毎日王冠はダークシャドウ」をご参照ください。
http://blog.keibaoh.com/kuriyama/2011/10/post-3426.html

10月12日のエントリーでクラレントをプッシュしながら、肝心の予想で△に落としてしまったのは、一言でいえば天候の読み違いです。豪雨の影響で土曜日は重~不良馬場だろうと考えて道悪血統を上に取り、ゲンテン(3着)に◎を打ちました。

次走は11月19日の東京スポーツ杯2歳S(G3・芝1800m)。ここにはジャスタウェイ、エネアド、ディープブリランテ、サトノグロリアスといった大物候補が出走を予定しています。ここでぶつかるのがもったいないくらいの好メンバーなので、いまから胸が躍ります。

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      血 統 屋 http://www.miesque.com/
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2011年10月17日 (月)

秋華賞はアヴェンチュラ

◎アヴェンチュラ(2番人気)が3番手追走の積極策から4コーナーで先頭に立ち、そのまま押し切りました。勝ちタイムの1分58秒2はレースレコードにコンマ1秒と迫る優秀なものです。
http://www.youtube.com/watch?v=MeSPBirT3c0

稍重とはいえ、ひとつ前の清水S(1600万下・芝1600m)が1分33秒2と例年並みの水準でした。ただし、馬場の乾き方は均一ではなく、コースの内側と外側にバイアスがあったのが大きかったですね。掲示板に載った馬は、3着〇ホエールキャプチャ(1番人気)を除いてインコースを通った馬で占められました。

アヴェンチュラは内ラチ沿いをぴったり回り、早め先頭で押し切るという得意のレースパターン。今回はすべてが完璧でしたね。

全額単勝勝負の『ウマニティ』は3.1倍を的中しましたが、連単系の流し馬券にした他の媒体では2着キョウワジャンヌ(7番人気)がヌケだったので不的中。予想文を転載します。

「◎アヴェンチュラは『ジャングルポケット×サンデーサイレンス』という組み合わせ。全兄フサイチホウオーはラジオNIKKEI杯2歳S(G3)など3つの重賞を制し、全姉トールポピーはオークス(G1)と阪神ジュベナイルフィリーズ(G1)の勝ち馬。ホーンビーム≒サンセット4×5が成功の鍵となっている。『ジャングルポケット×サンデーサイレンス』はニックスで、前出の兄姉のほかに、ジャガーメイル、アプリコットフィズ、トーセンキャプテンといった活躍馬が出ている。ジャングルポケット産駒だけにスパッと切れるタイプではなく、パワー兼備で持続力が身上だけに、淀みのない流れで展開する小回り戦がベスト。こうした条件で行われた前走のクイーンS(G3)では52キロの軽量とはいえ古馬の骨っぽいところを撃破した。似たようなレース設定で同世代が相手ならまず崩れないだろう。」
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2008103078/

前走のクイーンS(G3)の回顧にも記しましたが、全兄フサイチホウオーは06~07年の『赤本』で全体の1位に指名した思い出深い馬です。能力を把握しづらい新種牡馬(父ジャングルポケットはこの年デビュー)の子を1位指名にすることはリスクが大きいのですが、それでも指名リストのトップに置いたのは、フサイチホウオーの配合にそれだけの可能性を見出したからです。禁を破って1位に指名した甲斐があり、同馬は3つの重賞を制覇してくれました。翌年にトールポピー(オークス、阪神ジュベナイルフィリーズ)、そして2年置いてアヴェンチュラが出たことは驚くにあたりません。Hornbeam≒Sunset 4×5が底力の源泉です。
http://www.pedigreequery.com/hornbeam
http://www.pedigreequery.com/sunset3

      ┌ Hyperion
Hornbeam ―┤
      └○┐ ┌ Bois Roussel
        └○┤
          └ Point Duty

      ┌ Hyperion
Sunset ――┤ ┌ Bois Roussel
      └○┤
        └ Point Duty

兄と姉は、3歳夏の休養が明けると魔法が解けたかのように走らなくなってしまいました。アヴェンチュラは3歳春を全休し、その間に心身の成長を促すことができたので、そのパターンには当てはまらないと信じたいですね。牝馬らしからぬ逞しい馬体は惚れ惚れします。

2着キョウワジャンヌには印が回りませんでした。4分の3兄キョウワロアリング(北九州記念)はPOGの元所有馬だったので心情的に応援するところはあったのですが、1ハロンの距離延長が気になってどうしても印が打てませんでした。ハーツクライはしっかりとしたスタミナを伝えますね。失敗でした。

ホエールキュプチャ、▲マルセリーナ(3番人気)は結果的に枠順に泣きました。今回は外を回らされた馬にとってはキツいレース。まともに力を発揮できる舞台なら巻き返してくるはずです。

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      血 統 屋 http://www.miesque.com/
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2011年10月16日 (日)

Frankel 無傷の9連勝でシーズン終了

土曜日にアスコット競馬場で行われたクイーンエリザベス2世S(英G1・芝8f)は、マイル路線で無敵の進撃を続ける Frankel が楽々と抜け出し、デビュー以来の連勝を「9」に伸ばしました。2着 Excelebration との着差は4馬身。タイムは1分39秒45。カルティエ賞の年度代表馬の座は確定的です。
http://www.youtube.com/watch?v=65QCKTzBw1w

スタートは悪く、序盤は後方で宥めるのにやや苦労しましたが、ペースメーカーが引っ張る速い流れにリズムを取り戻し、鞍上のGOサインで一気に抜け出しました。2着 Excelebration、3着 Immortal Verse は、直近の出走レースでマイルG1を勝っているように決して弱い馬ではありません。それらを子供扱いするのですから力が抜けています。

レースが終わったあとすぐ息が入り、涼しい顔で曳かれていました。まさに怪物です。デビュー以来9戦の平均着差は5馬身強。来年も現役を続行する予定です。マイルでは今後もちょっと負けようがない感じですね。タイムフォームのレーティングは10月9日時点で142ですが、この勝利を受けて143~144に上がるのではないでしょうか。
http://www.pedigreequery.com/frankel3

「Galileo×デインヒル」は今年注目を集めたニックスで、Frankel のほかにも以下の活躍馬がいます(G1勝ち馬のみ)。

・Frankel(英2000ギニー、サセックスSなどG1を5勝)
・Golden Lilac(仏1000ギニー、仏オークス)
・Roderic O'Connor(愛2000ギニー、クリテリウム国際)
・Teofilo(デューハーストS、ナショナルS)
・Maybe(モイグレアスタッドS)
・Cima de Triomphe(伊ダービー)

5月26日のエントリー「活躍馬が続出する『Galileo×デインヒル』」でも触れておりますのでご参照ください。
http://blog.keibaoh.com/kuriyama/2011/05/galileo-d5ba.html

同日に行われたチャンピオンS(英G1・芝10f)は、1番人気 So You Think と伏兵 Cirrus Des Aigles の一騎打ちとなり、後者が競り勝ってG1初制覇。道中からターゲットを So You Think 1頭に定めて徹底マークしたスミヨン騎手の好騎乗でした。昨年のジャパンC(G1)にシリュスデゼーグルの名で出走し9着だった馬です。
http://www.pedigreequery.com/cirrus+des+aigles

Cirrus Des Aigles は Ahonoora 系。この日行われたチャンピオンズスプリントS(英G2・芝1200m)も同系の Deacon Blues が勝ちました。また、チャンピオンズフィリーズアンドメアズS(英G2・芝12f)は母の父に同系の Indian Ridge を持つ Dancing Rain が優勝と、今年のチャンピオンズデイは Ahonoora 系の活躍が目立ちました。Deacon Blues も Cirrus Des Aigles もセン馬なので種牡馬にはなれません。
http://www.pedigreequery.com/deacon+blues2
http://www.pedigreequery.com/dancing+rain3

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2011年10月14日 (金)

アプリコットフィズと血統構成が同じサトノグロリアス

■日曜東京3Rの新馬戦(ダ1600m)は、後方追走の◎ツクバヤマノオー(4番人気)が直線で大外から差し切りました。
http://www.youtube.com/watch?v=JP3zzaOb6R4

予想は◎△〇で馬単7850円、3連単47960円的中。『ブラッドバイアス・血統馬券プロジェクト』に提供した予想文を転載します。

「◎ツクバヤマノオーは『スペシャルウィーク×コンバットレディ』という組み合わせ。母レスリーズラブはアメリカで通算56戦22勝の成績を残したダート向きのスプリンター。ノーサードチャンス≒リヴォークト5×6、ガルフストリーム≒ヘリオポリス6×6などが生じるのでサンデー系のスペシャルウィークとは合いそうだ。同産駒は東京ダ1600mの新馬戦で7戦3勝(勝率42.9%)と好成績を挙げている。」
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2009106039/

もともとスペシャルウィーク産駒は、ダート新馬戦で連対率30.2%と圧倒的に強く、とくに1600m以上では39.0%と抜群の信頼性を誇ります。東京ダ1600mの新馬戦はこれで通算8戦4勝となりました。

勝ったツクバヤマノオーは518キロの大型馬で、いかにもダート馬らしいパワフルなタイプ。前半はズブくて付いていけませんでした。忙しい競馬には向いていません。力のいる中山の深いダートは合いそうです。

■日曜東京5Rの新馬戦(芝1800m)は、後方追走の〇サトノグロリアス(2番人気)が上がり32秒9で差し切りました。
http://www.youtube.com/watch?v=M1kfyHU2fzo

先週は東京・京都開催の開幕週でしたが、芝で行われた新馬戦では逃げ切りが1レースもありませんでした。当レースは1000m1分06秒6という超スローペース。過去、東京競馬場の芝新馬戦で、上がり32秒台を出して勝った馬はなく、本馬が初めての例となります。開幕週、超スローペースということを加味しても価値があると思います。

昨日のエントリーでご紹介したプールマシェールと同じく「ジャングルポケット×サンデーサイレンス」という組み合わせ。クイーンC(G3)とクイーンS(G3)を勝ったアプリコットフィズとは、父が同じで母同士が全きょうだいの関係にあります。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2009105992/

           ┌ ジャングルポケット
サトノグロリアス ――┤ ┌ サンデーサイレンス
           └○┤
             └ サトルチェンジ

           ┌ ジャングルポケット
アプリコットフィズ ―┤ ┌ サンデーサイレンス
           └○┤
             └ サトルチェンジ

アプリコットフィズの母マンハッタンフィズは、ほかにコロンバスサークル、クレスコグランドと活躍馬を連発しています。それに対し、サトノグロリアスの母マンハッタンセレブは、これまでに送り出した2頭(シャインセレブ、ピエナセレブ)がいずれも未勝利馬でした。ジャングルポケットに父が替わった途端に新馬勝ちですからこの配合は走りますね。ちなみに、マンハッタンフィズ、マンハッタンセレブの全兄は名馬マンハッタンカフェ(有馬記念、天皇賞・春、菊花賞)です。

馬体重が504キロと大きく、この時期の2歳馬にしてはガシッと出来上がった造り。1月生まれのアドバンテージは多少あったでしょう。もちろん、それを考慮してもかなり楽しみな素材であることは間違いありません。次走が楽しみです。

◎オコレマルーナ(1番人気)は追い込んで3着。この馬の上がり33秒2も東京競馬場の芝新馬戦史上2位のタイムですから能力は示しました。相手が悪かったですね。

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2011年10月13日 (木)

素質高いライラプスの娘アナスタシアブルー

■土曜京都5Rの新馬戦(芝1800m)は、好位のインを追走した▲プールマシェール(4番人気)が直線で早めに先頭に立ち、後続の追撃を振り切りました。
http://www.youtube.com/watch?v=4f9A31RAsss

「ジャングルポケット×サンデーサイレンス」は定番のニックス配合で、フサイチホウオー、トールポピー、アヴェンチュラの3兄妹や、ジャガーメイル、アプリコットフィズ、トーセンキャプテンなど多くの活躍馬が出ています。芝1800m以上の新馬戦では連対率29%と信頼性が高い組み合わせです。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2009106165/

3月25日のエントリーで、「ジャングルポケット×サンデーサイレンス」の良否を見分けるコツとして“2代母の父”の重要性について指摘しました。引用します。

「ここにスピードタイプや軟弱な血が入ると減点です。たとえば、Mr.Prospector 系などが入るパターンはあまり結果が出ていません。逆に、いかつい Northern Dancer 系とか、ヨーロッパ型の重厚な血とか、スタミナに秀でた血とか、そういういった血はフィットします。
http://blog.keibaoh.com/kuriyama/2011/03/post-8cab.html

本馬の2代母の父 Top Ville は現役時代に仏ダービー(G1)を制したクラシックディスタンス向きの種牡馬。前記の条件に当てはまります。ちなみに、母シェリールは Winged Love(愛ダービー)、ダイワカーリアン(札幌記念、富士S、東京新聞杯)、アドマイヤビッグ(東京スポーツ杯2歳S)のきょうだにあたる良血です。

インコースと前に行った馬が有利な開幕週で、距離ロスのないラチ沿いの好位でレースを進められたことが大きな勝因だとは思いますが、ハイレベルなこのメンバー相手に新馬戦を勝つのですからもちろん実力は十分。中長距離で楽しみな存在です。

〇ピュアソウル(3番人気)、◎ダノンムーン(1番人気)が2、3着。この時期の新馬戦は1年で最もレベルが高いので、勝てなかったといっても悲観する必要はありません。勝ち馬にうまく立ち回れたことが敗因であり、この2頭も高い能力を感じさせる走りは見せました。すぐに勝ち上がるでしょう。

『ブラッドバイアス・血統馬券プロジェクト』に提供した予想は▲〇◎で馬連4070円、3連複1240円的中です。

■日曜京都5Rの新馬戦(芝1400m)は、◎アナスタシアブルー(1番人気)が好位追走から直線で抜け出すと、後続を一気に4馬身突き放して圧勝しました。
http://www.youtube.com/watch?v=4oSlDmIlcls

2着に逃げ粘ったフォーチュネイト(8番人気)を拾うことができず不的中でしたが、予想文を転載します。

「◎アナスタシアブルーは『ファルブラヴ×フレンチデピュティ』という組み合わせ。母ライラプスはクイーンC(G3)の勝ち馬で、フサイチリシャール(朝日杯フューチュリティS)の4分の3姉にあたる良血。さらに、2代母フサイチエアデールは重賞4勝の名牝と、最高クラスの名牝系に属している。ラトロワンヌ血脈をしっかり継続した配合は好感が持て、仕上がりの早い一族なので新馬戦にも向いている。」
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2009106379/

父ファルブラヴは典型的なフィリーサイアーで、全産駒の収得賞金の1位から8位まで、上位20頭中17頭までが牝馬という性別の偏りがあります。現3歳世代にはダンスファンタジア、スピードリッパー、フォーエバーマークと3頭の活躍馬がおり、これらはすべて牝馬でした。したがって牝馬というだけで信頼性はアップします。

母ライラプスにとってはこれが初子。重賞勝ちの競走成績、父がブルードメアサイアーとして定評のあるフレンチデピュティ、これにサンデーサイレンス、Mr.Prospector、La Troienne が添えられているわけですから、交配相手がファルブラヴでなくとも走る子を出しそうな雰囲気がある繁殖牝馬です。今後の産駒も要チェックです。

次走は10月29日の萩S(2歳OP・芝1800m)。牡馬相手のOP特別ですから楽ではありませんが、いい勝ち方をすれば暮れの阪神ジュベナイルフィリーズ(G1)では1番人気でしょう。

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競馬王 2011年11月号
『競馬王11月号』の特集は「この秋、WIN5を複数回当てる」。開始から既にWIN5を3回的中させている松代和也氏の「少点数に絞る極意」、Mr. WIN5の伊吹雅也氏が、気になる疑問を最強データとともに解析する「WIN5 今秋の狙い方」、穴馬選定に困った時のリーサルウェポン、棟広良隆氏&六本木一彦氏の「WIN5は『穴馬名鑑』に乗れ!」、オッズから勝ち馬を導き出す柏手重宝氏の「1億の波動(ワオ!)」、亀谷敬正氏&藤代三郎氏が上位人気の取捨を極める「迷い続ける馬券術」、夏競馬期間中WIN5を6戦3勝している秘訣を探る「赤木一騎の次なる作戦」など、この秋、一度ならず二度、三度とWIN5を的中させるための術が凝縮されています!! また「大穴の騎手心理」では、世界を股にかけるトップジョッキー・蛯名正義騎手をゲストにお迎えしました。その他、今井雅宏氏の「新指数・ハイラップ指数大解剖」や、久保和功氏の「京大式・推定3ハロン」など、盛り沢山の内容となっています!!