ゴールドアリュール化するネオユニヴァース
土曜小倉9Rの唐津特別(500万下・ダ1700m)は、ネオユニヴァース産駒のウインベルカント(3番人気)が快勝しました。
同馬が直線でグイグイ伸びてくる姿を目にしたとき、このところ薄々感じていたことが確信に変わりました。
ネオユニヴァースはゴールドアリュール化しているのではないか、ということです。
ヴィクトワールピサ、ロジユニヴァース、アンライバルドなどを送り出したネオユニヴァースは、大レースに強い種牡馬として馬産地で人気を博しています。ただ、最近の競馬を見ていると、イタリアンレッドのような芝の重賞勝ち馬が出現する一方で、全体的な活躍のフィールドは芝からダートへと徐々に移ってきているのを感じます。たとえば、先日のレパードS(G3・ダ1800m)ではタカオノボルが2着と健闘しました。冒頭でご紹介した唐津特別の3レース前、小倉6R(500万下)でもネオリアライズがダート1700m戦を圧勝しています。
産駒がデビューした08年以降、芝とダートでそれぞれ何勝ずつ挙げてきたかを年ごとに並べてみます。
芝 ダート
08年 17勝 5勝
09年 40勝 21勝
10年 54勝 42勝
11年 21勝 60勝
昨年までは芝が優勢でしたが、今年に入ってからはなんと芝よりもダートのほうが3倍近く勝っています。
ネオユニヴァースは、ほかのサンデー系の有力種牡馬と比べて、軽快なスピードに恵まれいるわけではなく、スパッと切れるわけでもありません。その代わり、パワーと底力は十分。つまり、もともとダート向きに転化しやすい資質を備えていました。この先、若い世代からタカオノボル、ナムラカイシュウ、インペリアルマーチ、アドバンスウェイのようなパワータイプが台頭してくるのではないか思います。やがては第二のゴールドアリュールとなるかもしれません。
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イタリアンレッドが重賞勝ちましたが牝馬の活躍が少ないのもパワーに寄ってしまうからでしょうか。芝は月並みですがどれだけスピードを底上げする配合によるんですかね。
JCダートなんて条件的には合いそうですが。
まぁPOGや一口では配合を読みやすい馬ではありますけどね。
投稿: キスラー | 2011年9月 4日 (日) 11:31