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くりやま もとむ Profile
大学在学中に競馬通信社入社。退社後、フリーライターとなり『競馬王』他で連載を抱える。緻密な血統分析に定評があり、とくに2・3歳戦ではその分析をもとにした予想で、無類の強さを発揮している。現在、週末予想と回顧コラムを「web競馬王」で公開中。渡邊隆オーナーの血統哲学を愛し、オーナーが所有したエルコンドルパサーの熱狂的ファンでもある。
栗山求 Official Website
http://www.miesque.com/

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2011年8月26日 (金)

中央開催で本領を発揮しそうなグランデッツァ

■日曜札幌6Rの新馬戦(芝1800m)は、中団追走の△マカハ(4番人気)が直線で鋭く抜け出し、◎グランデッツァ(2番人気)の追撃を半馬身抑えました。
http://www.youtube.com/watch?v=dVeVeh7IrFI

年間を通じて新馬戦を予想していると、◎を打ちたい馬が見つからずに困るレースは珍しくありません。配合的にどれも強調材料に欠け、稽古の動きも似たり寄ったりの場合、妥協を重ねて印を決めていきます。逆に、◎を打ちたい馬ばかりのレースもあります。秋の中央開催の芝中距離戦などに多いですね。

この新馬戦はまさにそのパターンでした。8頭立ての少頭数ながらどれもこれも◎を打ちたくなる好配合馬。予想の段階でかなりレベルの高い一戦ではないかと感じました。勝ち馬が強いのはもちろんですが、負けた馬も2戦目以降の未勝利戦で注目していきたいところです。

勝ったマカハはダートOPで長年頑張ったオフィサー(父 Fusaichi Pegasus)の半弟。母方に Riverman が入るキングカメハメハ産駒ですからフィフスペトル(函館2歳S)やコスモセンサー(アーリントンC)と同じです。このパターンは近い世代(2~3代目)にガツンと入らないと効果がイマイチで、4~5代目に遠ざかるとあまりいい馬が出てきません。フィフスペトル、コスモセンサー、そして本馬も Riverman は3代目に入ります。Alydar が入るので小回り適性も十分でした。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2009104366/

2着に負けたグランデッツァは、悲観的になる必要はまったくないと思います。ダッシュがつかなかったので最後方から行かざるを得ず、ヨーイドンの上がり勝負で位置取りの悪さが致命傷となりました。負けたのはそれだけのことであって、直線で見せた大きなフォームはさすがと思える迫力でした。スタートダッシュがつかなかったのはトビが大きいためでしょう。それゆえに機動力にも欠けます。明らかに広いコースや直線の長いコースが合っています。札幌の未勝利戦に出てくるようなら能力の違いで勝つでしょうが、本領を発揮するのは中央開催の芝1800~2000mだと思います。

■小倉5Rの新馬戦(芝1200m)は、△ツーオブアス(4番人気)が逃げ切りました。
http://www.youtube.com/watch?v=KmvlKgtZo2o

父はフジキセキで、母チナンデガはレゼルヴォワール賞(仏G3・芝1600m)の勝ち馬。そして、最も注目すべきは母の父にチチカステナンゴを持つ点です。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2009105859/

チチカステナンゴは09年から社台スタリオンステーションで種牡馬入りしています。ダイワスカーレット、キストゥヘヴン、クルーピアスター、サイレントハピネス、ダンスインザムード、ニフティハート、プロモーションなど、良血の繁殖牝馬を多数集めており、来年夏に日本における初年度産駒がデビューします。

チチカステナンゴを持つ馬が日本で走ったのはこれが初めて。いきなり勝ったので、日本の馬場への適性は高いといえるかもしれません。ただ、走りにはやや硬いところが見られ、そうした部分が道悪馬場で功を奏した部分があったように感じました。もっとも、それがすべてチチカステナンゴの特徴というわけではないでしょうから、現時点ではあまり断定的なことはいえません。良馬場での走りを見てみたいですね。

チチカステナンゴの代表産駒 Vision d'Etat(仏ダービー、プリンスオブウェールズS、ガネー賞、香港C)は、母 Uberaba の近い世代に Milan Mill、Wild Risk があります。ツーオブアスの父フジキセキも、母ミルレーサーが近い世代に Milan Mill、Wild Risk を持ちます。関係あるのかないのか分かりませんが一応指摘しておきます。
http://www.pedigreequery.com/vision+detat

◎マイネボヌール(2番人気)は序盤で後方に置かれながら大外から猛然と追い上げて2着。血統どおりの高い資質を感じさせるレースぶりでした。まともにゲートを出れば確勝でしょう。

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      血 統 屋 http://www.miesque.com/
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中央開催で本領を発揮しそうなグランデッツァを参照しているブログ:

コメント

栗山先生おはようございます。


グランデッツアのレースは、私も、ハイレベルに感じました。
1着馬のマカハは、望田さんでいうナスキロ。
(リヴァーマン≒ミルリーフ)
グランデッツアにも劣らない配合理論の馬に感じました。


両馬ともに…洋芝コースで、上がり3Fが34秒0というのは、
並の2歳の新馬には出来ないと思いました。


POG本等吉田照哉氏が、アグネスタキオンの最高傑作と表現されたので、人気になってしまいましたが…

グランデッツアは…人気馬になってしまいましたが、
血統の裏付けがある素晴らしい配合だと思っていますので
頑張って欲しいです。

あと…チチカステナンゴについても書かれておりましたので、
私なりの予測なのですが、グレイソブリン系と相性の良い
ノーザンテーストを持った肌か、
自身がナスキロ持っているので…
ナスキロを持った肌を持ってくると走りそうな感じがします。

フジキセキ(ミリセント持ちナスキロ)×ノーザンテーストみたいな肌を持ってきても面白いと思いました。


また…お邪魔させて頂きます(^_^)


チチカスの話題が出たので一言。

ファビラスラフインがまだ繁殖生活を続けてるのか知りませんが、残り少ない繁殖人生、跡取りの牝馬を作る目的で、一回チチカス付けてほしいな。

>brokken 様

おはようございます。レースが終わったあと、なんとなくデジャヴ感があったので頭をめぐらしたところ、ローズキングダムとヴィクトワールピサの新馬戦だと思い当たりました。マカハとグランデッツァがそこまでの大物かどうかは分かりませんが、今後が楽しみな馬たちです。

チチカステナンゴ産駒は Vision d'Etat ぐらいしか知らないので、まずは種牡馬のイメージを掴みたいというのが個人的な希望です。スピード、スタミナ、切れ味、気性、レースぶり……などなど。種牡馬のイメージが把握できれば配合のイメージも自ずと定まってくるので、ツーオブアスのレースぶりは今後も注視していきたいですね。

>jiumi 様

おおっと、これは禁断の配合ですね~。跡取り目的でこういった極端な配合馬を1頭作ってみるのもいいかもしれませんね。気性がどうなるか怖いところではありますが^^

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