クイーンSはアヴェンチュラ
良馬場とはいえ激しい雨が叩きつけるコンディション。ペースは速く、前半4ハロン46秒7は、過去10年間で3番目に速いペースでした。先行馬は総崩れとなり、勝った◎アヴェンチュラ(1番人気)よりも前にポジションを取った馬は掲示板にも載れませんでした。
http://www.youtube.com/watch?v=VBF9nkVb5NY
『ブラッドバイアス・血統馬券プロジェクト』の予想を転載します。
「◎アヴェンチュラは『ジャングルポケット×サンデーサイレンス』という組み合わせ。全兄フサイチホウオーはラジオNIKKEI杯2歳S(G3)など3つの重賞を制し、全姉トールポピーはオークス(G1)と阪神ジュベナイルフィリーズ(G1)の勝ち馬。「ジャングルポケット×サンデーサイレンス」はニックスで、フサイチホウオーとトールポピーのほかに、ジャガーメイル、アプリコットフィズ、トーセンキャプテンといった活躍馬が出ている。ホーンビーム≒サンセット4×5を持つ名配合で、パワー兼備のタイプだけに洋芝は合う。もともとG1クラスの素質馬と評価されてきた馬であり、休み明けで準OPを制した前走のレース結果は順当といえるもの。叩き2戦目、引き続き52キロなら勝ち負けになる。」
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2008103078/
配合的には高く評価している馬です。上が走っているからアヴェンチュラを褒めているわけではありません。この全兄弟が初めて登場した06-07年のPOGで、全兄フサイチホウオーを全体の1位に指名しました。この年のジャングルポケット産駒は初年度。能力を把握しづらい新種牡馬の子を1位指名にすることはリスクが大きいのですが、それでも指名リストのトップに置いたのは、もちろん配合が優れていると感じたからです。予想文にも書いたとおり配合のキーポイントは Hornbeam≒Sunset 4×5。これが底力の源泉です。
http://www.pedigreequery.com/hornbeam
http://www.pedigreequery.com/sunset3
┌ Hyperion
Hornbeam ―┤
└○┐ ┌ Bois Roussel
└○┤
└ Point Duty
┌ Hyperion
Sunset ――┤ ┌ Bois Roussel
└○┤
└ Point Duty
こうした血は、瞬発力よりも粘りといった方向に開花しやすく、フサイチホウオー、トールポピー、アヴェンチュラの3頭は、いずれも一瞬の切れ味には乏しいものの、長くいい脚を使えて粘りがあるというタイプです。ハイペースの粘り勝負となった今回は、アヴェンチュラ向きのレースでした。京都内回りの芝2000mで行われる秋華賞(G1・芝2000m)は、そんなレースになりやすいので好走可能だと思います。
2着コスモネモシン(10番人気)は狙いづらい馬で、買いどころが難しいですね。残念ながら無印だったので予想は不的中となりました。今回は展開が向いた部分もありました。
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血 統 屋 http://www.miesque.com/
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まさかまさかの大激走でした!!
園田競馬、摂津盃でプニプニヨークンが軽ハンデながら2着に入りました。
栗山さんが、いつかは重賞戦線で…とおっしゃってましたが、私は今日のメンバーを見る限り、厳しいかな…と感じてました。
レッドゾーンという、大出遅れ+向こう正面大捲り+一気差し がいたため、各馬の仕掛けが遅れた展開面の助けはありましたが、初重賞で2着はマギレもない事実です。
また今後は、逃がすと厄介……ってことでマークがキツくなるでしょうが、一戦毎に地力強化、学習能力の高さもあり、ゆくゆくは交流重賞でも…と夢は広がります。
今日は急用のため園田に出向けなかったのが返す返すも残念でした。
投稿: ダンディ“ゲッツ”さっさん | 2011年8月15日 (月) 16:23
摂津盃に出ていたというのがノーマークでしたし、2着というはびっくりですね~! 軽ハンデの逃げ馬、という大駆けの条件がそろっていたとはいえ、重賞で2着というのは立派というほかありません。
YouTube で探してみたらありました。スタートが抜群です。いやぁ、たいしたものです。
http://www.youtube.com/watch?v=HNpa-Aw4vcs
現在発売中の『サラブレ』9月号の90ページに、プニプニヨークンと馬主の鍵谷篤宏さんの記事が1ページ丸々割いて掲載されています。非常に興味深い内容なのでご一読をお勧めします。鍵谷さん曰くプニプニヨークンは将来必ず種牡馬にするそうです。
投稿: 栗山求 | 2011年8月16日 (火) 05:18