アイビスサマーダッシュはエーシンヴァーゴウ
土曜日の閃光特別(500万下・芝1000m)では内枠の馬が上位に来たのですが、アイビスサマーダッシュ(G3・芝1000m)は外ラチ沿いの馬しかダッシュが利かない感じ。3番枠から先行争いに取り付いて勝った△エーシンヴァーゴウ(1番人気)の力が一枚上でした。
http://www.youtube.com/watch?v=XT5zaNHJnbY
終わってみれば掲示板に載ったのはすべて非サンデー血統。一昨日のエントリー「サンデーの血が通用しないアイビスサマーダッシュ」で、レース創設以来サンデーサイレンスの血を持つ馬が1頭も連対していないことを記し、今年もその傾向どおりに決まったわけですが、自分で書いておきながら馬券ではこのジンクスに逆らい不的中(◎アイアムマリリン)。う~ん、笑いたいような泣きたいような……^^
エーシンヴァーゴウは「ファルブラヴ×サンダーガルチ」という組み合わせ。父ファルブラヴは、サンデー牝馬との配合ではワイルドラズベリーのような溜めて伸びる産駒を出すことができます。ただ、母方がアメリカ色の強いスピード血統で構成された配合では、あからさまに一本調子のスピード馬を出す傾向があります。エイシンヴァーゴウ、ビーチアイドル、ブルーミンバーなどがそうです。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2007101300/
エーシンヴァーゴウの母は「サンダーガルチ×In Reality」で、現役時代はダート1200mで2勝。アメリカ色の強いパワー型のスピード血統です。3代母の父 Shecky Greene は、Secretariat がレコードで勝った1973年のケンタッキーダービーで果敢に逃げた馬。これも同様のタイプです。
http://www.youtube.com/watch?v=QyqllleV6WA
ファルブラヴの父 Fairy King は大種牡馬 Sadler's Wells の全弟。クラシックディスタンスに強かった兄の産駒に比べると、マイル前後で持ち味を発揮するスピードタイプが多く、ちょっと単調なところも見られました。最良の後継種牡馬 Encosta De Lago は、短距離王国オーストラリアで2回リーディングサイアーとなり、昨年のスプリンターズS(G1)を勝った Ultra Fantasy の父としても知られています。Fairy King 系はこの方向で発展していくのでしょう。
http://www.pedigreequery.com/encosta+de+lago
エーシンヴァーゴウは直線1000mという舞台で頭角を現してきたので、コーナーのある重賞でやれるかどうかはまだ半信半疑です。馬の充実ぶりは間違いないところなので、次走で答えが出るでしょう。
コメント