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くりやま もとむ Profile
大学在学中に競馬通信社入社。退社後、フリーライターとなり『競馬王』他で連載を抱える。緻密な血統分析に定評があり、とくに2・3歳戦ではその分析をもとにした予想で、無類の強さを発揮している。現在、週末予想と回顧コラムを「web競馬王」で公開中。渡邊隆オーナーの血統哲学を愛し、オーナーが所有したエルコンドルパサーの熱狂的ファンでもある。
栗山求 Official Website
http://www.miesque.com/

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2011年7月 6日 (水)

夏のローカルは買えるファスリエフ

先週終了時点で、2歳戦で複数の勝ち馬を出した種牡馬は4頭。このうちマイネルラヴを除く3頭、ファスリエフ、アドマイヤムーン、ケイムホームは新種牡馬です。

ファスリエフは海外でのキャリアが長いので、いまさら新種牡馬といわれてもピンときません。現役時代は愛英仏で2歳戦のみ走り5戦全勝、カルティエ賞最優秀2歳牡馬に輝きました。種牡馬としても早熟傾向があるのでいまが稼ぎ時です。「Nureyev×Mr.Prospector×Never Bend」という配合ですから一本調子なところはあるでしょう。

先週は土曜函館1Rの未勝利戦(芝1200m)でパチャママが勝利。向正面で先手を奪ってそのまま逃げ切りました。初戦は2着で、ここは単勝1.6倍の一本かぶりだったので順当勝ちです。母は「フレンチデピュティ×Alydar×Roberto」なのでマチカネニホンバレを思わせる粘りの配合。自身も小回りコースで本領を発揮するタイプだと思います。ダートも上手いはずです。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2009101572/

前述のとおりファスリエフはこの時期の2歳戦は得意中の得意。3歳春を過ぎてから大きく成長するタイプではありません。このあたりは古典的なアメリカンタイプの種牡馬といった印象ですね。能力の高い馬だけが上級条件に定着し、その後も勝ち負けを繰り返していきます。夏のローカルでは信頼できる種牡馬だと思うので、これからしばらくは馬券的に妙味があると思います。

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