ホッカイドウ競馬の2歳馬たち(前)
先週の土日は東京競馬場でお仕事。パークウインズ期間中にも行われているレーシングエキスパートセミナー(REXS)の講師として、お客様の前でいろいろお話をしてきました。
パークウインズの東京競馬場には初めて足を運んだのですが、想像以上にいい雰囲気なので気に入りました。競馬開催日のピリピリと追い立てられるような緊張感がなく、まったりのんびりとした雰囲気。ビール片手にほろ酔い気分で馬券を楽しむには最高ではないかと思いました。
土曜日の仕事でご一緒した古谷剛彦さんはホッカイドウ競馬のエキスパート。ここぞとばかりに質問して同地の2歳馬情勢について伺ってきました。JRAの夏の北海道シリーズ、来春の南関東クラシック戦線にも影響が大きい路線だけに重要です。
★古谷さんのイチオシはウィードパワー(父メジロベイリー)。6月2日のフレッシュチャレンジ(門別ダ1200m)を6馬身差で勝ち上がった馬です。スタートで出遅れて、最後は流していました。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2009109081/
「モノは違うけど、ちょっと硬い」そうなので、現段階ではあまり無理はできません。スケジュールはとくに決めず、馬に合わせて行くようです。父メジロベイリーはサンデー産駒で朝日杯3歳S(G1)の勝ち馬。ウィードパワーは父が青森繋養時代に送り出した最後の世代の1頭で、現1歳世代は日高に移ってからの産駒です。母の父が Holy Bull、2代母の父が Danzig で、ラディガ≒Tom Rolfe 4×4ですから、ダート向きのパワータイプ。ちょっと硬いというのも分かります。
★初戦は2着と敗れたものの、2戦目のルーキーチャレンジ(門別ダ1200m)を勝ち上がったイブニングラッシュ(父ワイルドラッシュ)は、社台の地方競馬オーナーズの所有馬です(名義は吉田照哉氏)。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2009106008/
「イッシンドウタイあたりよりは上」とのこと。イッシンドウタイ(父スズカマンボ)は翌週のアルデバラン賞(門別ダ1200m)を勝って2勝目を挙げた馬です。父ワイルドラッシュはトランセンド、クリールパッション、クラーベセクレタなどダートの猛者を次々と送り出しています。Graustark 5×4はクリールパッションとまったく同じで、クラーベセクレタやヒシウォーシイが持つ Graustark≒His Majesty 5×5ともよく似ています。ワイルドラッシュ産駒はここが大きな配合上のポイントなので期待できると思います。
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