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くりやま もとむ Profile
大学在学中に競馬通信社入社。退社後、フリーライターとなり『競馬王』他で連載を抱える。緻密な血統分析に定評があり、とくに2・3歳戦ではその分析をもとにした予想で、無類の強さを発揮している。現在、週末予想と回顧コラムを「web競馬王」で公開中。渡邊隆オーナーの血統哲学を愛し、オーナーが所有したエルコンドルパサーの熱狂的ファンでもある。
栗山求 Official Website
http://www.miesque.com/

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2011年7月

2011年7月13日 (水)

『馬券師倶楽部2』再放送決定!

  栗山求(前編)
   07/14(木) 22:30~23:00
  栗山求(後編)
   07/15(金) 22:30~23:00

CS放送の“MONDO TV”で視聴することができます。よろしかったらどうぞ。

2011年7月12日 (火)

異能シルクフォーチュン重賞初制覇

プロキオンS(G3・京都ダ1400m)はシルクフォーチュン(9番人気)の差しが決まりました。
http://www.youtube.com/watch?v=waihymWzKz0

馬券を持っていた方は気持ちよかったでしょうね~。終わったあとに新聞(競馬ブック)を見たところ、「今までのように外を回っては届かないので、今回は馬込みを捌いてくるレースを考えている」という堀添助手のコメントがありました。お恥ずかしい話ですが気にも留めていませんでした。

昨年のいまごろ、ダート短距離の追い込みに目覚めた馬で、当時からその異様なレーススタイルは話題となっていました。ダート1200mで上がり34秒そこそこですから、後方追走から大外をマクっても届いてしまうわけです。ただ、クラスが上がると前も止まらないので、OPや重賞では掲示板が精いっぱいという成績でした。

今回の好走要因はふたつ。ひとつは前が止まる展開になったこと。もうひとつは馬群に突っ込んでコースロスを減らしたこと。これに尽きるでしょう。ただ、毎度ペースが上がるわけではありませんし、前が開くとも限りません。頭から買うにはリスクの大きい馬です。

ダート短距離の追い込み馬は、“適正距離が本来もう少し長いのではないか?”と思える血統の馬がなりやすいイメージがあります。シルクフォーチュンは「ゴールドアリュール×Alwuhush」ですから、短距離的な匂いはしません。Nureyev 3×3が気性面に影響を与え、極端なレース運びをする要因になっているのかもしれません。父ゴールドアリュールはスマートファルコン、エスポワールシチー、オーロマイスターの父。ダート向きのサンデー系種牡馬のなかではベストです。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2006104625/

◎ナムラタイタン(2番人気)は6着。いつもより積極的な競馬をしましたが、結果的に今回は差し馬の流れでした。

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      血 統 屋 http://www.miesque.com/
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2011年7月11日 (月)

ネオユニヴァースの娘が初の重賞勝ち

七夕賞(G3・中山芝2000m)は△イタリアンレッド(7番人気)が差し切り勝ち。
http://www.youtube.com/watch?v=v9Z5Zb69nWI

はるか昔、ビギナーのころに読んだ競馬入門書に、夏競馬で狙えるポイントとして「牝馬」「格より調子」と書いてあったことをふと懐かしく思い出しました。

父ネオユニヴァースは中山芝2000mの鬼。連対率28.6%はきわめて優秀で、ヴィクトワールピサとアンライバルドが皐月賞を制しています。イタリアンレッドはヴィクトワールピサと同じく Lorenzaccio を、ロジユニヴァースと同じく Lorenzaccio の息子 Ahonoora を持っています。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2006103026/

ただ、ハンデ52キロは、個人的な好走のイメージから1キロほど重く、血統的な好相性を考えても4番手評価が精いっぱいでした。暑い日が続いていたので「牝馬」「格より調子」というプラス要因が大きく作用したのかもしれません。終始外を回らされましたが、内側の馬場が荒れていたことにより相殺されました。過去に重賞を勝ったネオユニヴァース産駒5頭はすべて牡馬でしたが、イタリアンレッドは牝馬による初の重賞勝ちとなりました。

◎オペラブラーボ(5番人気)は8着。馬場の悪いインに押し込められて動くに動けない展開。夏のローカルを使うようなら引き続きマークしたい馬です。

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2011年7月10日 (日)

「ステイゴールド×メジロマックイーン」のゴールドシップ

やはり走る……という感想しか浮かびません。土曜函館5Rの新馬戦(芝1800m)は○ゴールドシップ(2番人気)が差し切り勝ち。タイムは1分51秒2のレコードでした。
http://www.youtube.com/watch?v=UNqq-r1De-0

「ステイゴールド×メジロマックイーン」は、ドリームジャーニーとオルフェーヴルの兄弟、フェイトフルウォーなどですっかりお馴染みのニックスです。この組み合わせはこれで6頭がデビューし、5頭が新馬勝ちを果たしました。ステイゴールド産駒は新馬戦に強いタイプではありません。基本的に晩成型なのでシーズン序盤ならなおさらです。しかし、母の父にメジロマックイーンを持つ場合は見違えるような走りを見せるので、これはもうニックスとしか言いようがありません。

「母の父メジロマックイーン」はこれまで71頭が新馬戦に出走し、6頭が勝ち上がっています。そのうちの5頭がステイゴールド産駒。この組み合わせがいかに優秀であるかがお分かりいただけると思います。

★「ステイゴールド×メジロマックイーン」
  →→→6頭出走して5頭新馬勝ち(勝率83.3%)
★「ステイゴールド以外×メジロマックイーン」
  →→→65頭出走して1頭新馬勝ち(勝率1.5%)

「ステイゴールド×メジロマックイーン」が新馬戦に強いということは、単に仕上がりの早さを示すものではありません。ドリームジャーニー、オルフェーヴル、フェイトフルウォーという大物が出現したように、そのままポテンシャルの高さを表すものです。

ゴールドシップの母ポイントフラッグはチューリップ賞(G3)2着馬。2代母の父プルラリズムはやや決め手に欠ける渋めの血で、ローカルを得意とする中距離血統でした。洋芝の函館芝1800mという舞台は合っていたと思います。ドリームジャーニー、オルフェーヴル、フェイトフルウォーはいずれも2代母の父が Northern Dancer 系。プルラリズムも同系に属します。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2009102739/

『赤本』では「選択希望馬リスト30頭」の30番目にこの馬を載せました。あまりにも走る組み合わせなので枠をひとつ用意してこの馬を押し込んだという形です。ディープインパクト、アグネスタキオン、キングカメハメハといった著名種牡馬と同じように、ひとつの独立したカテゴリーとして「ステイゴールド×メジロマックイーン」を扱ったほうがいいのではないかとさえ思います。

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      血 統 屋 http://www.miesque.com/
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2011年7月 9日 (土)

ハットトリック好発進

現役時代にマイルCS(G1)と香港マイル(G1)を制したハットトリック(父サンデーサイレンス)は、引退後、アメリカへ渡って種牡馬となりました。現在はケンタッキーとアルゼンチンを往復するシャトル種牡馬となっています。

その初年度産駒は今年2歳を迎え、世界各地でデビューしています。現在、5頭出走して4頭勝ち上がっているようです。
http://sidfernando.wordpress.com/2011/06/29/first-crop-sunday-silence-horse-hat-trick-has-4-winners/

出世頭の Dabirsim はフランスでデビューし、現在2戦2勝。6月8日のデビュー戦(芝1200m)を10馬身差で勝ったときは小さいながらもニュースになりました。パリ地区ではなく、フランス南西部のボルドーに近いラテストドビューシュという競馬場でのこと。相手も弱かったと思いますが、2戦目も快勝しているので、順調ならいずれパリ地区やドーヴィルあたりに出てくるでしょう。そこでどの程度やれるか注目です。
http://www.turf-fr.com/fiche-cheval/DABIRSIM.html

母方には Rainbow Quest などしっかりとしたヨーロッパ血統が入っています。母がハットトリックの種を受胎した状態でフランスに渡り、誕生しました。血統的にアメリカのダート競馬には向いていないので、フランスで走るのは正解でしょう。
http://www.pedigreequery.com/dabirsim

勝ち上がった残りの3頭のうち、2頭はロシア(Hinoki、Mata Hari)、1頭はメキシコ(Suspicious Jack)です。相手関係や勝ちっぷりは分かりませんが、こちらはあまり高いレベルではないと思います。
http://www.pedigreequery.com/hinoki
http://www.pedigreequery.com/mata+hari13
http://www.pedigreequery.com/suspicious+jack

ハットトリックは受胎率が高くなく、今年のアメリカにおける種付け料は6000ドル(受胎確認後)と、08年の種付け初年度に比べて9000ドルも値下がりしています。初年度産駒が活躍すれば持ち直してくると思うので、Dabirsim の動向には今後も注目したいところです。
http://www.bloodhorse.com/stallion-register/sr_sire_page.asp?refno=7186975&origin=singlesearch&StallionName=hat%20trick&SRYear=2011

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      血 統 屋 http://www.miesque.com/
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2011年7月 8日 (金)

配合的に見極めやすいケイムホーム産駒

ケイムホームは種付け初年度の08年に、日高地区で最高となる175頭の種付けを行いました。人気を博した理由は、現役時代の高い能力と、Mr.Prospector 系のスピード血統と、120万円という手ごろな種付け料でしょう。

現役時代にアメリカで12戦9勝。勝ち鞍には3つのG1勝利が含まれています。ただ、G1のなかのG1であるブリーダーズCジュヴェナイル、ケンタッキーダービー、ブリーダーズCクラシックでは完敗を喫しているので、超大物というわけではありませんでした。

正直なところ、アメリカでの種牡馬成績は、期待の大きさからするといまひとつ。とはいえ、何頭かの重賞勝ち馬や入着馬を出しており、日本向きの特長を伝えることができれば、成功の期待は十分掛けられるでしょう。じっさい、アメリカ時代に送り出した産駒に、プリンシパルS(OP・芝2000m)を勝ったケイアイライジンがいます。ダート向きのスピードタイプを多く出すと思われますが、配合次第では芝の重賞を狙えるような産駒も出せるかもしれません。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2006106135/

その鍵は、Nasrullah と Princequillo の組み合わせから誕生した Secretariat と Full Out を3代目に並べている点でしょう。望田潤さん風にいえば「ナスキロ」ですね。ケイアイライジンは Secretariat を継続し、さらに母の父 A.P.Indy にはナスキロの仲間である Poker があります。ケイアイライジンが芝中距離に対応したのはこのあたりに秘密がありそうです。

ケイムホームの2代母の父 Full Out は、Mill Reef、Riverman と相似な血の関係にあるので、このふたつの血とは相性がいいでしょう。相似な血については笠雄二郎著『血統論』に詳しいのでご参照ください。
http://www.miesque.com/shopping.html

      ┌ Never Bend
Full Out ―┤   ┌ Princequillo
      │ ┌○┘
      └○┤ ┌ Count Fleet
        └○┘

      ┌ Never Bend
Mill Reef ―┤ ┌ Princequillo
      └○┤ ┌ Count Fleet
        └○┘

      ┌ Never Bend
Riverman ―┤   ┌ Princequillo
      │ ┌○┤ ┌ Count Fleet
      └○┘ └○┘

Northern Dancer を持たず、それと似た配合構成の Icecapade(悲劇の名牝 Ruffian の半兄でもあります)を持っているので、Northern Dancer を強めに持っている繁殖牝馬とも合うでしょう。

         ┌ Nearctic
Northern Dancer ―┤ ┌ Native Dancer
         └○┘

         ┌ Nearctic
Icecapade ――――┤ ┌ Native Dancer
         └○┘

アメリカ時代の産駒を調べると、Graustark と His Majesty の全兄弟と好相性を示しています。ケイムホーム自身がやや底力に賭ける血統構成なので、それを補っているという見方ができるでしょう。2頭の母 Flower Bowl と同じく、Hyperion と Son-in-Law の組み合わせから成る Tudor Minstrel と Swaps を持っていることも、この好相性の理由のひとつだと思います。

新馬戦開幕週と2週目に、ケイムホーム産駒がまったく振るわなかったので、先週は全般的に評価を下げてしまいました。失敗でした。5頭出走して2頭が新馬戦を勝ち上がりました。

函館の新馬戦(芝1200m)を勝った△クールユリア(1番人気)は、Mill Reef、Poker、Northern Dancer を持っているので上々の配合です。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2009102597/

京都の新馬戦(芝1800m)を勝った★シンゼンレンジャー(7番人気)は、母が5代以内に Northern Dancer を3本持ち、Nasrullah と Princequillo の組み合わせから誕生した Apalachee を持ちます。これもまずまずですね。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2009102195/

今週はケイムホーム産駒が土日に一挙7頭出走します。「Gone West×Clever Trick」という仕上がり早の血統ですから、この時期の2歳戦は稼ぎどころでしょう。上記のパターンに当てはまり、稽古で動いている馬は買いです。

2011年7月 7日 (木)

現時点では予想以上の健闘、アドマイヤムーン

新種牡馬で現在2勝を挙げているアドマイヤムーンは、現役時代にジャパンC、ドバイデューティーフリー、宝塚記念などを制し、年度代表馬に輝いた名馬です。

その父エンドスウィープは、11歳で早世したため、日本でわずか3世代しか残せませんでした。アドマイヤムーンのほかにスイープトウショウ、ラインクラフト、フォーカルポイントなどの活躍馬を送り出し、産駒は重賞を計20勝しています(地方競馬は含まず)。後になってその死が惜しまれた最大の理由は、サンデーサイレンス牝馬と抜群の相性を示したからです。その代表格が桜花賞とNHKマイルCを制したラインクラフト、そしてこのアドマイヤムーンでした。

社台スタリオンステーションではなくダーレーに繋養されているため、繁殖牝馬は日高のものが主体です。社台スタリオンステーションに繋養されているトップクラスの種牡馬群に比べると、肌馬の質という面ではやや見劣りします。

初年度のアドマイヤムーン産駒のなかで、社台系の牧場が生産した馬は8頭しかいません。日曜函館5Rの新馬戦(芝1200m)を勝った△エクソプラネット(5番人気)はその1頭。やはり社台系の繁殖牝馬から誕生した馬は見どころがあります。
http://www.youtube.com/watch?v=Tb6H7ZyUHKI

半姉に英G2を勝った Spinola、半兄に英G3を勝った Shot to Fame がいる良血。調教がもうひとつだったので狙いを下げましたが、実戦向きなのでしょう。母の父 Deposit Ticket は早熟のスピードタイプで、エンドスウィープとは近い世代で Mr.Prospector、Northern Dancer、Continue≒Allofthem が共通します。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2009106093/

エンドスウィープはアメリカで繋養されていた時代、初年度産駒の勝ち上がり頭数の世界記録(当時)を作ったように仕上がりの早さが特長のひとつ。Deposit Ticket とエンドスウィープに共通する仕上がりの早さやスピードといった個性が強調され、本馬に伝わっているのではないかと思います。Mr.Prospector などのアメリカ血統を強調した配合からは、エンドスウィープ的な、堅実に走るスピードタイプが多く出てきそうです。

            ┌ Mr.Prospector
          ┌○┤
          │ └○┐
エンドスウィープ ―┤   └ Continue(≒Allofthem)
          │   ┌ Northern Dancer
          │ ┌○┘
          └○┘

            ┌ Northern Dancer
          ┌○┤
          │ └○┐
Deposit Ticket ――┤   └ Allofthem(≒Continue)
          │ ┌ Mr.Prospector
          └○┘

アドマイヤムーン産駒はここまで5頭出走して〔2・0・1・2〕。シーズン開幕前はちょっと苦戦するかも……と思っていたのですが、現時点では予想以上に頑張っています。

2011年7月 6日 (水)

夏のローカルは買えるファスリエフ

先週終了時点で、2歳戦で複数の勝ち馬を出した種牡馬は4頭。このうちマイネルラヴを除く3頭、ファスリエフ、アドマイヤムーン、ケイムホームは新種牡馬です。

ファスリエフは海外でのキャリアが長いので、いまさら新種牡馬といわれてもピンときません。現役時代は愛英仏で2歳戦のみ走り5戦全勝、カルティエ賞最優秀2歳牡馬に輝きました。種牡馬としても早熟傾向があるのでいまが稼ぎ時です。「Nureyev×Mr.Prospector×Never Bend」という配合ですから一本調子なところはあるでしょう。

先週は土曜函館1Rの未勝利戦(芝1200m)でパチャママが勝利。向正面で先手を奪ってそのまま逃げ切りました。初戦は2着で、ここは単勝1.6倍の一本かぶりだったので順当勝ちです。母は「フレンチデピュティ×Alydar×Roberto」なのでマチカネニホンバレを思わせる粘りの配合。自身も小回りコースで本領を発揮するタイプだと思います。ダートも上手いはずです。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2009101572/

前述のとおりファスリエフはこの時期の2歳戦は得意中の得意。3歳春を過ぎてから大きく成長するタイプではありません。このあたりは古典的なアメリカンタイプの種牡馬といった印象ですね。能力の高い馬だけが上級条件に定着し、その後も勝ち負けを繰り返していきます。夏のローカルでは信頼できる種牡馬だと思うので、これからしばらくは馬券的に妙味があると思います。

2011年7月 5日 (火)

函館スプリントSはカレンチャン

4コーナーで外に持ち出すとき、遠回りをするロスがありましたが、ゴール前でキッチリ捉えました。力差がないとできない勝ち方だと思います。
http://www.youtube.com/watch?v=6RL24fyraDo

『ブラッドバイアス・血統馬券プロジェクト』の予想は◎△○で馬単1430円、3連単4260円的中。予想文を転載します。

「◎カレンチャンは『クロフネ×トニービン』という組み合わせ。母方にトニービンを持つクロフネ産駒は成功しており、シェルズレイとブラックシェルの姉弟や、フラムドパシオン、カホマックス、ポルトフィーノなど多くの活躍馬が出ている。カレンチャンはこのパターン。母は「トニービン×マルゼンスキー」という組み合わせ。これはシェルズレイとブラックシェルの母の父ウイニングチケットと同じ。つまり、この姉弟とカレンチャンは血統構成がきわめてよく似ている。前々走の山城Sから本格化の気配を漂わせており、いまや秋のスプリンターズSを狙う有力候補の1頭。ベストの芝1200mなら連軸は揺るがない。」
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2007102807/

4月の阪神牝馬S(G2)から3ヵ月経って、さらに成長しているように感じました。貫禄が出てきましたね。同じクロフネ産駒のスリープレスナイトを思わせる上昇カーブです。

このあとは馬の様子を見ながら、ということになると思いますが、8月下旬のキーンランドC(G3・札幌芝1200m)か9月中旬のセントウルS(G3・阪神芝1200m)を使い、スプリンターズS(G1・中山芝1200m)でしょうか。現状ではダッシャーゴーゴー、ジョーカプチーノには及ばないと思いますが、秋風が吹くころになれば分かりません。スプリント路線はメンバーが固定しがちなので、こうしたフレッシュな新顔が伸びてくるのはいいですね。

スプリンターズSで忘れてならないのは外国馬の動向。ただ、今年は原発問題が収束していないので、メンバーが揃うかどうか微妙なところがあります。昨年登録馬に名を連ね、結局回避してしまった Rocket Man あたりが出てくるならレースの格がグンと上がるのですが……。

2011年7月 4日 (月)

ラジオNIKKEI賞はフレールジャック

ディープインパクト産駒はこれで重賞5勝目となりますが、不思議なことに1番人気での勝利はありません。ラジオNIKKEI賞(G3・芝1800m)を勝った▲フレールジャックは2番人気でした。
http://www.youtube.com/watch?v=JnzJV-sqBis

ディープインパクト産駒は基本的に人気先行です。実力以上に評価されることが多いと思います。そんな空気のなかで1番人気ではない、ということは戦績的にはっきりと微妙なところがあるわけです。

フレールジャックも例外ではありません。きわめて高い素質の持ち主であることは前2走のレースぶりを見れば明らかです。ただし、500万下の平場を勝ったばかりで、初の長距離輸送、ディープ産駒が最も得意とする京都芝1800mからのコース替わり、遅生まれ(5月25日)、キャリア3戦目、といった懸念材料がありました。

結果的にこれらはすべて杞憂に終わりました。能力の高さがすべての不安を吹っ飛ばしました。当ブログで何度も繰り返しているとおり、ディープインパクト産駒は全般的に晩成傾向があると思うので、まだまだ強くなるでしょう。母方の Nureyev、Blushing Groom はいずれも筋肉質なタイプ。こうした血は細身のディープインパクトに合うと思います。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2008103261/

フレールジャックの配合については5月10日のエントリー「経験馬相手に初戦楽勝フレールジャック」をご覧ください。
http://blog.keibaoh.com/kuriyama/2011/05/post-dbba.html

◎ミヤビファルネーゼ(11番人気)は7着。スタートで後手を踏み、さらに内の馬に寄られて挟まれる形となり、最後方からの競馬。道中も折り合いを欠いて口を割るシーンが見られました。それでも最後は脚を伸ばして3着馬と0秒3差。荒削りながら能力の片鱗は示したと思います。次も人気にならないと思うので続けて狙いたいですね。

ところで、中山で行われたラジオNIKKEI賞、キャリアの浅い素質馬の勝利、というキーワードから96年の優勝馬ビッグバイアモン(父バイアモン)のことを思い出しました。抜群の素質を秘めた馬でしたが、問題がひとつ。前肢の蹄の形が誰の眼にも明らかなほど左右不揃いだったのです。パドックで周回する同馬を見て、こんな肢で競走馬になれるのか、とビックリしました。と同時に、競走生活は長くないだろう、との予感も抱きました。ラジオたんぱ賞(当時のレース名)を1分46秒0のレコードタイムで逃げ切ったのが最後の勝利で、次走の神戸新聞杯(5着)でレース中に故障、そのまま引退という寂しい幕切れ。その非凡な素質は、7歳下の半妹スティルインラブが牝馬三冠馬となったことでも証明されました。しかし、残念ながら種牡馬にはなれませんでした。

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      血 統 屋 http://www.miesque.com/
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競馬王 2011年11月号
『競馬王11月号』の特集は「この秋、WIN5を複数回当てる」。開始から既にWIN5を3回的中させている松代和也氏の「少点数に絞る極意」、Mr. WIN5の伊吹雅也氏が、気になる疑問を最強データとともに解析する「WIN5 今秋の狙い方」、穴馬選定に困った時のリーサルウェポン、棟広良隆氏&六本木一彦氏の「WIN5は『穴馬名鑑』に乗れ!」、オッズから勝ち馬を導き出す柏手重宝氏の「1億の波動(ワオ!)」、亀谷敬正氏&藤代三郎氏が上位人気の取捨を極める「迷い続ける馬券術」、夏競馬期間中WIN5を6戦3勝している秘訣を探る「赤木一騎の次なる作戦」など、この秋、一度ならず二度、三度とWIN5を的中させるための術が凝縮されています!! また「大穴の騎手心理」では、世界を股にかけるトップジョッキー・蛯名正義騎手をゲストにお迎えしました。その他、今井雅宏氏の「新指数・ハイラップ指数大解剖」や、久保和功氏の「京大式・推定3ハロン」など、盛り沢山の内容となっています!!