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くりやま もとむ Profile
大学在学中に競馬通信社入社。退社後、フリーライターとなり『競馬王』他で連載を抱える。緻密な血統分析に定評があり、とくに2・3歳戦ではその分析をもとにした予想で、無類の強さを発揮している。現在、週末予想と回顧コラムを「web競馬王」で公開中。渡邊隆オーナーの血統哲学を愛し、オーナーが所有したエルコンドルパサーの熱狂的ファンでもある。
栗山求 Official Website
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2011年6月26日 (日)

伝説の95年阪神3歳牝馬S

宝塚記念で人気を集めるブエナビスタとルーラーシップ。現時点で前者の単勝オッズは3.5倍、後者は3.8倍。レースでどちらが先着するかという前に、どちらが1番人気を取るかという熱い戦いを繰り広げています。ブエナビスタは国内で過去17戦し、すべて1番人気となっています。ここも譲れないところでしょう。

年季の入った競馬ファンなら、ブエナビスタの母ビワハイジと、ルーラーシップの母エアグルーヴが、同期のライバルであったのはよくご存知だと思います。二度対戦して戦績は1勝1敗の五分。

初対決となった95年の阪神3歳牝馬S(G1・芝1600m)は、好スタートから先手を奪ったビワハイジが逃げ切り、2番手から差を詰めたエアグルーヴが2着。

二度目の対決となった96年のチューリップ賞(G3・芝1600m)は、好位追走のエアグルーヴが1頭だけ違う脚いろで突き抜けて1着。5馬身差の2着がビワハイジでした。

エアグルーヴは2歳時から頭角を現し、3歳時にはオークスを制覇しました。ただし、本格化したのは古馬になってから。牡馬相手に天皇賞・秋を勝つなど大活躍し、牝馬ながら年度代表馬に輝いています。成長力と底力を武器としており、そうした特長を産駒にも伝えています。本格化までに時間を要する産駒が多いので、繁殖牝馬としての華々しい実績からすると、POGでは案外旨みに乏しいタイプです。ルーラーシップのここにきての成長ぶりはエアグルーヴの影響が大きいでしょう。

95年の阪神3歳牝馬Sは、ビワハイジとエアグルーヴのほかに、ロゼカラー(重賞3勝のローゼンクロイツの母)、ゴールデンカラーズ(キーンランドCを勝ったチアフルスマイルの母)、シーズグレイス(重賞2勝のシャドウスケイプの母)が出走していました。名繁殖牝馬だらけです。これもある種の伝説のレースといえるかもしれません。

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