器と適性、どちらを重く見るか?
■土曜中山の新馬戦(芝1200m)は、▲スマイルゲート(1番人気)が2番手から抜け出しました。
http://www.youtube.com/watch?v=DxlROPxzndE
新馬戦で悩まされるのは「器」と「適性」のどちらを重く見るか、ということ。一度も走っていない馬の適性を云々するのはおかしな話ですが、あくまでも血統的な適性です。
スマイルゲートはスマイルジャック(重賞3勝)の全妹です。その一方で、タニノギムレット産駒の中山下手は知られるところであり、中山の芝新馬戦は連対率8.3%(36戦3連対)と酷い成績です。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2009105484/
スマイルジャックの全妹という「器」を取るか、タニノギムレット産駒の中山苦手という「適性」を取るか、しばし迷うところではあります。新馬戦は出走馬の実力差が大きいレースなので、この場合、わたしは7割ぐらいの確率で「器」を重視します。しかし、このレースでは残り3割の確率に賭けて失敗しました。▲に落としたスマイルゲートは危なげなく快勝。代わりに本命に推した◎ジェイケイヒーロー(4番人気)は11着。裏目を食ったレースは見ていてトホホ……という気分になります。
適性があるとはいえないコースでいきなり勝ち上がったのですから、2戦目以降も楽しみです。
■日曜中山の新馬戦(芝1600m)は、△クイーンアルタミラ(6番人気)が中団から鋭く抜け出しました。
http://www.youtube.com/watch?v=2_Bvh0G-5JI
このレースも適性重視。今度は逆にそれが功を奏しました。2着に食い込んだ◎ミヤコマンハッタン(7番人気)が本命で、評判馬マイネルアトラクト(1番人気)は▲に下げました。予想は△◎で馬連8770円的中です。『ブラッドバイアス・血統馬券プロジェクト』に提供した予想を転載します。
「◎ミヤコマンハッタンは『マンハッタンカフェ×ドクターデヴィアス』という組み合わせ。父マンハッタンカフェは中山芝1600mの新馬戦で強く、連対率34.8%、単勝回収率120%という成績を残している。アレッジドのクロスを持つマンハッタンカフェ産駒なのでショウナンマイティと同じパターン。短距離では忙しいがマイル戦なら力を発揮できる。一発があっても不思議はない。」
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2009100373/
雨の影響が残る馬場だったので、コース適性に加え、パワーを伝える Alleged クロスがよかったと思います。
勝ったクイーンアルタミラは「バゴ×コマンダーインチーフ」で、母方の奥には力強いチャイナロックがあります。こちらもパワー満点ですね。中山芝1600mは外枠が不利なのですが、この馬は12頭立ての11番枠から出て差し切り勝ち。いいものを持っています。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2009104270/
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血 統 屋 http://www.miesque.com/
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