■土曜京都4Rの未勝利戦(芝1800m)は、中団馬群を追走したサトノユリア(1番人気)が直線で鋭く伸びて差し切りました。
http://www.youtube.com/watch?v=1JMxX5tTJ7k
“京都芝1800mのディープインパクト産駒”は、当ブログでもたびたび取り上げているように抜群の実績を挙げています。これまで37戦して18連対ですから連対率48.6%。ほぼ2回に1回連対しています。
サトノユリアについては、4月26日のエントリー「ディープインパクト×フレンチデピュティは走る」で取り上げています。
http://blog.keibaoh.com/kuriyama/2011/04/post-659b.html
父がディープインパクトで、2代母がエアグルーヴですから、今週のオークスに出走するグルヴェイグと4分の3同血の関係にあります。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2008103211/
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2008103099/
┌ ディープインパクト
サトノユリア ―┤
└○┐
└ エアグルーヴ
┌ ディープインパクト
グルヴェイグ ―┤
└ エアグルーヴ
両者の違いは、サトノユリアが母の父にフレンチデピュティを持つ点。前出のエントリーでも述べたようにこのパターンは要注目です。
2011-2012年のPOGで1位指名したのはエネアド(牡・父ディープインパクト、母キュー)。母の父がフレンチデピュティですからサトノユリアと同じです。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2009106444/
■土曜京都10Rの葵S(3歳OP・芝1200m)は、○ロードカナロア(1番人気)が2番手から抜け出しました。
http://www.youtube.com/watch?v=X3xw0ZLKU6M
安定した先行力と確実な末脚。派手さはないものの手堅い競馬スタイルで崩れません。調教では抜群に動くので気のいいタイプなのでしょう。先週水曜日の坂路ではラスト2ハロン11秒8-11秒9という出色のタイムをマークしました。叩き2戦目で絶好調でしたね。
半兄ロードバリオスは毎日杯(G3)5着馬で、2代母サラトガデューは米G1を2勝した名牝です。母方に Storm Cat を持つキングカメハメハ産駒は走っており、日曜新潟のゆきつばき賞(3歳500万下・芝1200m)を勝ったメイショウツガルもこのパターンです。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2008103552/
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2008101549/
Storm Cat は馬力型のスピード血統で、基本的に芝よりもダートに適性があるのですが、母方に Storm Cat を持つキングカメハメハ産駒はむしろ芝のほうが好成績。芝連対率27.3%は、キングカメハメハ産駒全体の芝連対率が20.4%であることを考えればかなり優秀です。
ヴィクトリアマイル(G1)を勝ったアパパネは、父がキングカメハメハで母の父が Deputy Minister 系。Storm Cat と Deputy Minister は同じ Northern Dancer 系で、パワータイプの似た者キャラ。キングカメハメハは芝・ダート兼用タイプでありながら、こういう血を取り込んで苦もなく芝向きの産駒を出せるのがおもしろいところです。
◎アフォード(4番人気)は4着。折り合いに専念するために後方のインに控えましたが、短距離戦でこの位置取りはさすがに厳しいですね。最後に差を詰めてきましたが時すでに遅しでした。8着に敗れた▲ツルマルレオン(2番人気)ともども今回は競馬をしていません。次走に期待です。