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くりやま もとむ Profile
大学在学中に競馬通信社入社。退社後、フリーライターとなり『競馬王』他で連載を抱える。緻密な血統分析に定評があり、とくに2・3歳戦ではその分析をもとにした予想で、無類の強さを発揮している。現在、週末予想と回顧コラムを「web競馬王」で公開中。渡邊隆オーナーの血統哲学を愛し、オーナーが所有したエルコンドルパサーの熱狂的ファンでもある。
栗山求 Official Website
http://www.miesque.com/

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2011年4月27日 (水)

ハーツクライ産駒の名配合、ツルマルレオン

日曜京都10Rの橘S(3歳OP・芝1400m)は、◎ツルマルレオン(1番人気)がゴール前で鋭く伸びて差し切りました。
http://www.youtube.com/watch?v=n7ZFYfB05lk

2着ミヤジエムジェイ(11番人気)が無印だったので、馬券は単勝しか的中しませんでした。『ブラッドバイアス・血統馬券プロジェクト』に提供した予想を転載します。

「◎ツルマルレオンは『ハーツクライ×キングマンボ』という組み合わせ。母方にロベルトが入るハーツクライ産駒はリフトザウイングスと同じで、このパターンは父が持つノーサードチャンス≒リヴォークト4×5を継続するので好ましい。ほかの部分の構成も素晴らしく、ハーツクライ産駒の配合としては文句なしのA級。500万下を勝ったばかりだが、昨年暮れの未勝利戦(芝1400m)を勝った際、すでに翌日の古馬1000万特別のタイムを上回っていた。ここでも通用する。」
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2008105965/

ハーツクライは「サンデー×トニービン」ですからアドマイヤベガと同じ。母の父 Kingmambo は「Mr.Prospector×Nureyev」なので名繁殖牝馬ソニンクと似ています。アドマイヤベガとソニンクの間に生まれたモンローブロンドと、ツルマルレオンは配合構成がそっくりというわけです。モンローブロンドは新馬戦(小倉芝1000m)をレコード勝ちしたほか、ファンタジーS(G3・芝1400m)2着などの成績がある快速馬。ツルマルレオンはひとつひとつの血を見るともう少し長めの距離に対応してもよさそうですが、短めの距離で持ち味を発揮しているのはこの血統構成に理由がありそうです。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2002100890/

            ┌ サンデーサイレンス
          ┌○┤ ┌ トニービン
          │ └○┘
ツルマルレオン ――┤   ┌ Mr.Prospector
          │ ┌○┤ ┌ Nureyev
          └○┘ └○┘

            ┌ サンデーサイレンス
          ┌○┤ ┌ トニービン
          │ └○┘
モンローブロンド ―┤   ┌ Mr.Prospector
          │ ┌○┘
          └○┤ ┌ Nureyev
            └○┘

ツルマルレオンの配合でもうひとつ強調したいのは Hornbeam≒Amerigo 5×5。これがあるのでモンローブロンドよりも図太い底力を感じます。
http://www.pedigreequery.com/hornbeam
http://www.pedigreequery.com/amerigo

      ┌ Hyperion
      │   ┌ Nearco
Hornbeam ―┤ ┌○┘
      └○┤
        └○┐
          └ Point Duty

      ┌ Nearco
Amerigo ――┤
      └○┐ ┌ Hyperion
        └○┤
          └ Point Duty

4番人気の新馬戦でも◎を打ったように、以前から高く評価してきた馬で、ハーツクライ産駒のなかではいまのところいちばん好きな配合です。重賞戦線でも楽しめる逸材でしょう。

ところで、橘Sは「WIN5」の最初のレースでした。たいした額は賭けていないのに、当たったときの興奮は予想以上でした。第二関門のメトロポリタンSで外れたので“10分天下”でしたが……。

『競馬王』の人気連載漫画「グラサン師匠の鉄板競馬」は、現在店頭に並んでいる5月号で渡辺明永世竜王を取り上げました。24歳で永世竜王となった天才(27歳の現在は竜王位7連覇中)は、無類の競馬好きとして知られ、競馬雑誌や競馬番組にたびたび登場されています。先日、彼のブログに「WIN5自戦記。」と題するエントリーが掲載されました。これは秀逸です。
http://blog.goo.ne.jp/kishi-akira/e/a098dcad0cde8f2f9155583ba9deac6e

個人的なことを書けば、わたしは将棋ファンの端くれで、タイトル戦があるときはいつもネット観戦しています。渡辺明永世竜王の大盤解説は、立て板に水の弁舌で明晰に手順を説明し、ときおりギャグをおりまぜて笑いも取るのも忘れないので、アマチュアに絶大な人気があります。未成年だった低段時代からすでに上手かったので、これはもう才能というしかありません。もちろん将棋は鬼神のように強く、文章を書かせればこのおもしろさ。選ばれた人間とはこういう方のことをいうのでしょう。ちなみに、奥様のブログも圧倒的な才気によって広く支持されています。
http://inaw.exblog.jp/

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ハーツクライ産駒の名配合、ツルマルレオンを参照しているブログ:

コメント

私もWIN5にchallengeしました、ビキナーズラック狙って5Rを8点買い‥ツルマル勝って第一関門突破も、2戦目メトロポリタンでドボン(涙)
まぁ4戦目アンタレスでもハズレでしたからハズレが早まっただけでした。でも5R中3R的中だから5の4、5の5と一つずつ階段登って的中に近づけたらなぁ~と。

でも、4の4でリーチ掛かったら心臓に悪いような‥(笑)

途中でドロップアウト出来ればよいなぁとチキンハートの私は思いました。

渡辺竜王の記事、本当に競馬がお好きなのが伝わってくる、いいブログでした。
出来るだけ絞って、私も挑戦してみようかな…と思わせる、今回の結果と配当でしたね。

しかし、夏になればハンデ戦ラッシュとかで予想は難解を極めそう。

トライするなら今の内かな?

>ぎむれっと様

クイズ$ミリオネア方式ですね(笑)。なるほど、たしかにそれもアリなんじゃないかと思いました。配当金の算出方法は頭のいい方に開発してもらいましょう。5-4とか5-3とかが続くと次こそは!となるので危険ですね。お金がどんどんこれに吸い取られそうです。

>ダンディ“ゲッツ”さっさん

渡辺明永世竜王は将棋よりも競馬のエントリーのほうが明らかに生き生き)しています^^

新潟のハンデ戦18頭立て、なんていうレースが混ざると当たる気がぜんぜんしませんね。先週試してみて思ったのは難易度が高いということです。日曜日はWIN5を発売して、土曜日はWIN3を発売する、といった感じが理想的かなと。

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