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くりやま もとむ Profile
大学在学中に競馬通信社入社。退社後、フリーライターとなり『競馬王』他で連載を抱える。緻密な血統分析に定評があり、とくに2・3歳戦ではその分析をもとにした予想で、無類の強さを発揮している。現在、週末予想と回顧コラムを「web競馬王」で公開中。渡邊隆オーナーの血統哲学を愛し、オーナーが所有したエルコンドルパサーの熱狂的ファンでもある。
栗山求 Official Website
http://www.miesque.com/

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2011年3月 8日 (火)

サンデーと Redoute's Choice は好相性

■土曜阪神3Rの未勝利戦(芝2000m)はマルカプレジオ(2番人気)が直線で抜け出しました。

このレース、デビュー戦から5戦連続2着のアドマイヤカーリンが単勝1.4倍の圧倒的1番人気に推されましたが、出遅れもあり3着。ついに指定席から滑り落ちました。勝ったマルカプレジオは初戦でトーセンレーヴの2着だった馬。この結果を見てトーセンレーヴの実力をあらためて評価し、日曜日のアルメリア賞での馬券勝負を決意された方もいらっしゃったはずです(1着でした)。

マルカプレジオの父ゴールドアリュールは、エスポワールシチー、スマートファルコン、オーロマイスターの活躍により、すっかりダート種牡馬のイメージが定着していますが、以前はタケミカヅチのような芝の重賞勝ち馬も出していました。マルカプレジオの配合はハーツクライとそっくりです。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2008102938/
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2001103038/

           ┌ サンデーサイレンス
         ┌○┘
マルカプレジオ ―┤ ┌ トニービン
         └○┤
           └○┐
             └ ビューパーダンス

         ┌ サンデーサイレンス
ハーツクライ ――┤ ┌ トニービン
         └○┤
           └ ビューパーダンス

芝向きのしなやかさはこの配合構成によるものでしょう。

■土曜阪神5Rの新馬戦(ダ1800m)は◎スラストライン(3番人気)が好位追走から直線で抜け出しました。
http://www.youtube.com/watch?v=Wb-8Kra_YJ4

予想は◎▲○で馬単3820円、3連単20280円的中。予想文を転載します。

「◎スラストラインは『リダウツチョイス×サンデーサイレンス』という組み合わせ。母レースパイロットはフローラS(G2)2着馬でキングカメハメハの半妹にあたる良血。父リダウツチョイスはオーストラリアのリーディングサイアー。日本にやってきた産駒はダート戦で意外に悪くない成績を残している。ダンシングショウ≒トライマイベスト3×4は力強さを感じるクロス。リダウツチョイス産駒はスピードを武器としているが、母レースパイロットはそこそこスタミナがあったので1800mはこなせそう。」
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2008103377/

血統背景は予想文に書いたとおり。そして、もうひとつ付け加えたいのはサンデーサイレンスと Redoute's Choice の意外な好相性について。日本における Redoute's Choice 産駒の出世頭ランリョウオー(準OP)、Redoute's Choice 系種牡馬スニッツェルの代表産駒ミッキーマスカット(黄菊賞)は、いずれも母方にサンデーサイレンスを持っています。Halo と Sir Ivor のニックスの効果でしょうか。ただ、あまり試みられる機会がないのが残念です。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2007110121/
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2008103157/

■土曜中山9Rの黄梅賞(3歳500万下・芝1600m)はオメガブレインがしぶとく抜け出しました。
http://www.youtube.com/watch?v=YPievG_1RMk

キングカメハメハ産駒は中山芝1600mで連対率28.0%。このコースを非常に得意としており、ローズキングダムが朝日杯フューチュリティS(G1)を、カウアイレーンがターコイズ(OP)を、コスモセンサーがニューイヤーS(OP)を勝っています。

母オメガグレイスは準OP馬で、その母エリンバードは伊1000ギニー(G2)の勝ち馬。母方に Riverman または Mill Reef(両者は相似な血の関係)を持つキングカメハメハ産駒は、ローズキングダム、フィフスペトル、コスモセンサー、アドマイヤテンクウなど活躍馬が目立ちます。配合的には文句なし。戦績どおりマイル前後がいいタイプでしょう。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2008102810/

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コメント

フィリーズレビュー出走馬のドナウブルーなんですが。
血統、戦績を調べて、おそらく内回りの1400~1600㍍がベスト!までは分かりました。
最後の難問が、坂をこなせるか否か、です。

そこでです。血統で坂コースの克服可能か否か、はどの辺りで判断されるのでしょうか?
(回りくどい質問の仕方で申し訳ありません。懸命に一般論にしようとしたのですが…)

むちゃくちゃ大ざっぱに申しますと、アメリカ血統は平坦向きです。ヨーロッパ競馬は自然を活かしたコース設定であることが多く、とくにイギリスやアイルランドなどは大きくうねるようなアップダウンも珍しくありません。アメリカ競馬は人工的な平坦のダート競馬が主流です。アメリカで育まれた血統が平坦向きになるのは道理でしょう。ただ、たとえばディクタスなどのように、純ヨーロッパ血統でありながら平坦が得意という血統もなかには存在します。血統には例外がつきものです。

アメリカ血統といってもいろいろありますし、父、母の父、2代母の父あたりを調べて、個別に判断していくのが現実的ですね。いちばん簡単なのは「TARGET frontier JV」で検索し、その数値を参考にするということです。また、実際の走りっぷりも大事ですね。アメリカ血統にありがちな、前が勝ってるような前輪駆動型は平坦が合うような気がします。

平坦血統といってもいくつかのパターンがあります。①文字通り平坦が得意、②小回りコースが得意、③ハイペースが得意。この3つの要素を見極めて適性を判断したいところです。平坦コースはだいたい小回りのローカル競馬場に多く見られます。また、小回りコースは直線が短いのでハイペースになりやすく、持続型の血統が台頭しやすいという特徴があります。

ドナウブルーの場合、母ドナブリーニはイギリスで6ハロンのG1とG2を勝っています。これだけでだいたい坂は問題ないのかなとは思います。母の父 Bertolini はサンプルが少なくてなんともいえませんが、Danzig 産駒なのでその産駒傾向を判断材料にします。Danzig は平坦コースが得意でしたが、細かな内訳を先ほどの分類法に沿って説明すれば、①坂は問題なく、②小回りコースが得意で、③ハイペースも得意でした。坂のある小回りコース、とくにペースが速くなりがちな1400mは悪くないのでは、と推理できます。

丁寧かつ詳細な解説コメントを本当にありがとうございました。

栗山さんの予想や、POG馬解説や、このブログの記事も、すべてこのような手順を踏んだ上で形になっていること。改めて感じ入りました。

私も、初心者&下手くそながらも、一つの血統、一つのレースに仮説を立て、結果に凌駕され、反省と修正を経て、新たなレースに挑戦していく。
そんな気持ちを新たにしました。

また勉強します。ありがとうございました。

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