2024年4月

  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30        
くりやま もとむ Profile
大学在学中に競馬通信社入社。退社後、フリーライターとなり『競馬王』他で連載を抱える。緻密な血統分析に定評があり、とくに2・3歳戦ではその分析をもとにした予想で、無類の強さを発揮している。現在、週末予想と回顧コラムを「web競馬王」で公開中。渡邊隆オーナーの血統哲学を愛し、オーナーが所有したエルコンドルパサーの熱狂的ファンでもある。
栗山求 Official Website
http://www.miesque.com/

« 日本のダートに向く Speightstown 産駒 | メイン | 地震で開催中止 »

2011年3月11日 (金)

アポインホープ重賞初制覇

3月10日、名古屋競馬場で行われた3歳重賞スプリングC(ダ1800m)は、2番手追走のアポインホープ(6番人気)が抜け出して優勝しました。逃げ馬を競り潰しに行っての勝利なので着差(1馬身)以上に強かったと思います。

この馬は2月26日のエントリー「ボールドスマッシュ2勝目」で触れたことがあります。各地区の3歳有望馬、として取り上げた5頭のうち、唯一重賞を勝っていない格下馬でした。
http://blog.keibaoh.com/kuriyama/2011/02/post-cfc1.html

なぜこの馬に注目をしたかというと、配合がおもしろかったからです。前記のエントリーにはこう記しました。「母に Capote≒Some de Lys 2×2がある。まだ格下だがこれから頭角を現しそうな馬」。今回は6番人気と低評価でしたが、素質の高さを見せつけました。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2008103810/

母マルターズガールの配合は以下のとおり。Capote≒Some de Lys 2×2です。

              ┌ Seattle Slew
            ┌○┤
          ┌○┘ └ Too Bald
マルターズガール ―┤     ┌ Seattle Slew
          └○┐ ┌○┘
            └○┤
              └○┐
                └ Too Bald

そして、アポインホープ自身は、父アポインテッドデイの3代母 Qui Royalty が Too Bald と相似な血の関係にあるので、Qui Royalty≒Too Bald 4×4・5でもあります。
http://www.pedigreequery.com/qui+blink
http://www.pedigreequery.com/too+bald

        ┌ Royal Charger(≒Nasrullah)
      ┌○┘
Qui Blink ―┤ ┌ Dark Star
      └○┤ ┌ Nasrullah
        └○┘

        ┌ Nasrullah(≒Royal Charger)
      ┌○┘
Too Bald ―┤ ┌ Dark Star
      └○┤ ┌ Nasrullah
        └○┘

よく出来た配合ですね。La Troienne 血脈がしっかりサポートしているのでダート向きのパワーも十分です。春の大レースへ向けて順調に成長してほしいものです。

トラックバック

このページのトラックバックURL:
http://bb.lekumo.jp/t/trackback/427673/26119013

アポインホープ重賞初制覇を参照しているブログ:

コメント

コメントを投稿

コメントは記事の投稿者が承認するまで表示されません。

競馬王 2011年11月号
『競馬王11月号』の特集は「この秋、WIN5を複数回当てる」。開始から既にWIN5を3回的中させている松代和也氏の「少点数に絞る極意」、Mr. WIN5の伊吹雅也氏が、気になる疑問を最強データとともに解析する「WIN5 今秋の狙い方」、穴馬選定に困った時のリーサルウェポン、棟広良隆氏&六本木一彦氏の「WIN5は『穴馬名鑑』に乗れ!」、オッズから勝ち馬を導き出す柏手重宝氏の「1億の波動(ワオ!)」、亀谷敬正氏&藤代三郎氏が上位人気の取捨を極める「迷い続ける馬券術」、夏競馬期間中WIN5を6戦3勝している秘訣を探る「赤木一騎の次なる作戦」など、この秋、一度ならず二度、三度とWIN5を的中させるための術が凝縮されています!! また「大穴の騎手心理」では、世界を股にかけるトップジョッキー・蛯名正義騎手をゲストにお迎えしました。その他、今井雅宏氏の「新指数・ハイラップ指数大解剖」や、久保和功氏の「京大式・推定3ハロン」など、盛り沢山の内容となっています!!