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くりやま もとむ Profile
大学在学中に競馬通信社入社。退社後、フリーライターとなり『競馬王』他で連載を抱える。緻密な血統分析に定評があり、とくに2・3歳戦ではその分析をもとにした予想で、無類の強さを発揮している。現在、週末予想と回顧コラムを「web競馬王」で公開中。渡邊隆オーナーの血統哲学を愛し、オーナーが所有したエルコンドルパサーの熱狂的ファンでもある。
栗山求 Official Website
http://www.miesque.com/

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2011年2月26日 (土)

ボールドスマッシュ2勝目

2月18日のエントリーで取り上げたボールドスマッシュ(牝3歳・船橋・岡林光浩厩舎)が、2月22日に船橋競馬場で行われた2戦目(ダ1600m)を快勝し、通算成績を2戦2勝としました。
http://www2.keiba.go.jp/KeibaWeb/TodayRaceInfo/RaceMarkTable?k_raceDate=2011%2f02%2f22&k_raceNo=9&k_babaCode=19

出走馬の半数以上がJRA所属馬。前走に比べて大幅に相手が強化されたため着差はわずか(2馬身半差)でしたが、勝ちタイムの1分43秒4は同日のB3特別と0秒4差なので悪くないでしょう。好位追走からしびれを切らしたように3コーナーで先頭に立ち、そのまま押し切りました。順調に成長してクラーベセクレタやマニエリスムに追いついてほしいものです。
http://www2.keiba.go.jp/KeibaWeb/DataRoom/HorseMarkInfo?k_lineageLoginCode=30018402055

2月が通り過ぎれば地方競馬にもクラシックの蹄音が微かに聞こえてきます。ここで各地区の3歳有望馬を整理しておきます。

【岩手】
ベストマイヒーロー
牡 父サクラプレジデント 瀬戸幸一厩舎
通算6戦5勝
主な勝ち鞍:南部駒賞、若駒賞、金杯、ジュニアグランプリ
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2008105137/
〔一口メモ〕厩舎の先輩に岩手の帝王ロックハンドスターがいる。サクラプレジデントの現3歳は中央でもよく走っている。母方は Hyperion 色が強くパワー満点。

【南関東】
セルサス
牡 父タイムパラドックス 佐藤賢二厩舎
通算4戦3勝
主な勝ち鞍:ハイセイコー記念
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2008106137/
〔一口メモ〕配合については昨年11月11日のエントリー「ハイセイコー記念はセルサス」で紹介済み。昨年暮れの調教中に脚をぶつけて現在休養中。復帰時期は未定。

【東海】
アポインホープ
牡 父アポインテッドデイ 原口次夫厩舎
通算8戦4勝
主な勝ち鞍:若鮎特別3歳
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2008103810/
〔一口メモ〕母に Capote≒Some de Lys 2×2がある。まだ格下だがこれから頭角を現しそうな馬。馬主の大藪憲三氏は元名古屋競馬の調教師でリーディングトレーナーとなった経験もある。

【兵庫】
オオエライジン
牡 父キングヘイロー 橋本忠男厩舎
通算5戦5勝
主な勝ち鞍:園田ジュニアC、兵庫若駒賞、園田ユースC
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2008102256/
〔一口メモ〕2代母フシミラッキーは道営の北海優駿を制した名牝。父がキングヘイローで母方にブレイヴェストローマンを持つのでキクノアロー(ダイオライト記念)と似ている。

【佐賀】
リョウマニッポン
牡 父ルールオブロー 九日俊光厩舎
通算3戦3勝
主な勝ち鞍:九州ジュニアグランプリ
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2008101805/
〔一口メモ〕ギオンゴールドやマンオブパーサーと同じ九日俊光厩舎所属。Nureyev≒Sadler's Wells 4×4を持つ。父ルールオブローはこの4分の3同血クロスが走るのかもしれない。

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ボールドスマッシュ2勝目を参照しているブログ:

コメント

この他にも、ウルトラカイザーという先月の小倉で500万特別を勝った馬がいますよね。

これ、ひょっとしてスゴくないですか?
追って味ありますし。

心配なのは、南関なら替わる騎手はなんぼでもいるんですが、中央のクラシック有力馬の鞍上です。

クラストゥス、ベリー、デムーロ、リスポリ…

彼らが本国帰ったらどないなるんやろ?って馬が多数います。

今まさに分岐点なのかなあ、って感じてます。
日本騎手、頑張れ!

>キングトップラン様

忘れてました(笑)。2月2日のエントリーで取り上げたのですが見ていてわくわくしてくる配合です。この時期に中央で500万特別を勝つというのは佐賀所属馬としては相当でしょうね。

>ダンディ“ゲッツ”さっさん様


今回のレースを前にして、クリスチャン・デムーロ騎手が「現時点でザッハーマイン(TCK女王盃4着)と同じぐらい」とコメントしたので、さすがにそれは……とは思いましたが(笑)、やはり手綱から伝わってくる感触には大物感があふれているのでしょうね。日本人騎手に頑張ってほしいという気持ちはわたしも同感です。これだけいいようにやられて向上心が湧いてこないはずはないと思います。とくに若手には大きな刺激になっているのではないかと。

こういう血統の馬が活躍してくれるのは、本当に嬉しいです。

ウルトラカイザーは、先日の飛燕賞に使う予定だったそうですが、これを回避してしまったので、少し心配です。
この位の馬になれば、競馬場のHPに情報を載せてもいいと思うんですよね。

こういう血統は魅力を感じます。モロにダート血統ですし、中央所属馬ではなかなかお目にかかれない血統でもあると思いますから。

ダービーグランプリがもう少し高額になれば、今年も良いメンバーが揃いそうな気もしますが、今のご時世では、800万を出すだけでも大変でしょうからね…。

中央の馬はなんだかんだ情報が入ってきますが、地方の馬に関してはわからないですからね。主催者が最新情報をサイトにアップするなど、盛り上げる努力をしてほしいところです。人件費を切り詰めて人手が足りず、そこまで手が回らないという面もあるのかもしれません。

元から地方競馬って、特に古い資料を一般公開したりしてないですから、ファンあってという意識は中央競馬の方が断然ありますよね。
今回の本制作に関しても、今のところは協力を頂けてないです。

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