アメリカJCCはトーセンジョーダン
有馬記念好走組が人気に推されて飛ぶ、という光景を毎年のように目撃するレースですが、さすがに今年は◎トーセンジョーダン(1番人気)だろうと思いました。横綱相撲でしたね。これで重賞は2勝目。
http://www.youtube.com/watch?v=oPoi2bIeRVI
『ブラッドバイアス・血統馬券プロジェクト』に提供した予想は◎△で馬単2840円、◎△▲で3連単18300円的中。『ウマニティ』は点数を絞ったため失敗しました。予想文を転載します。
「◎トーセンジョーダンは『ジャングルポケット×ノーザンテースト』という組み合わせ。クラフティワイフの牝系はトニービン系と絶好の相性を示しており、カンパニー、レニングラード、バトルバニヤンといった活躍馬もこのパターンにあてはまる。配合レベルはきわめて高い。好位につけて粘り強いという脚質はこのレース向きだろう。基本的には中距離タイプだと思われるので、ここ2走の2500mよりは今回の2200mのほうが条件はいい。有馬記念の反動は感じられない。」
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2006103169/
予想文にも書いたとおり、本馬の2代母クラフティワイフはトニービン系と相性抜群です。
┌ トニービン
┌○┤ ┌ Nureyev(≒Sadler's Wells)
トーセンジョーダン ―┤ └○┘
└ エヴリウィスパー(=ブリリアントベリー)
┌ トニービン
┌○┤ ┌ Sadler's Wells(≒Nureyev)
カンパニー ―――――┤ └○┘
└ ブリリアントベリー(=エヴリウィスパー)
┌ トニービン
レニングラード ―――┤
└ ブリリアントベリー(=エヴリウィスパー)
カンパニーとレニングラードの母ブリリアントベリーは、トーセンジョーダンの母エヴリウィスパーの全姉です。そして、3頭の父はいずれもトニービン系。
このような分かりやすいニックスを持っているので、トーセンジョーダンに関しては以前、某POGで指名していました。共同通信杯2着のあと、裂蹄で休養に入ったときは目の前が真っ暗になりましたが、いまから考えると無事だったとしてもクラシックではどうだったかなと思います。やはりこの血統は、カンパニーにしてもレニングラードにしてもそうですが、古馬になってから素質が開花する晩成型であり、トーセンジョーダンにもそうした傾向はあると思います。つまり、これからが旬なので、今年は本領発揮のサクセスストーリーを楽しむことができそうです。
父ジャングルポケットはスタミナ勝負に強いという特長がありますが、この馬は2000m前後を得意とする中距離型でしょう。同じ「ジャングルポケット×ノーザンテースト+Bold Ruler」のパターンから成るタスカータソルテに近いタイプですね。したがって、3200mの天皇賞・春に向いたタイプとは思えませんし、そこで◎を打つ気はありませんが、宝塚記念は楽しみですね。同世代のブエナビスタ、ナカヤマフェスタに加え、ヴィクトワールピサをはじめとするハイレベルな4歳世代にどう挑むのか、これは興味が尽きません。
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