リスポリ騎手の鬼追いで快勝、タガノリベラノ
■土曜京都3R・新馬戦(ダ1800m)は◎タガノリベラノ(3番人気)が差し切りました。3コーナーで激しく手が動き始め、4コーナーでは先頭集団から置かれかけたのですが、直線でグングン盛り返して逆転V。あまり見たことがない勝ち方でした。来日して以来好プレーが目立つリスポリ騎手、追えますね~。
http://www.youtube.com/watch?v=7c82soS0S04
『ブラッドバイアス・血統馬券プロジェクト』に提供した予想は◎△で馬単13480円、◎△○で3連単52390円的中。予想文を転載します。
「◎タガノリベラノは『マンハッタンカフェ×ルビアノ』。これはマンハッタンカフェ産駒で最もダートに強いエーシンモアオバー(エルムS-3着)と同じ組み合わせ。ルビアノはミスタープロスペクターとニジンスキーを併せ持つが、こうした血はマンハッタンカフェときわめて相性がいい。また、母リベラノはジャングルポケットの半姉なので、アプリコットフィズ(父がジャングルポケットで母がマンハッタンカフェの全妹)と配合構造がよく似ている。ポテンシャルは高そうだ。牡馬相手でもやれるだろう。」
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2008102295/
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2007102942/
┌マンハッタンカフェ(=マンハッタンフィズ)
タガノリベラノ ―――┤
└○┐
└ Skillful Joy
┌○┐
│ └○┐
アプリコットフィズ ―┤ └ Skillful Joy
└ マンハッタンフィズ(=マンハッタンカフェ)
予想文にあるややこしい説明を表にすると上のようになります。いずれ出てくるであろう「ジャングルポケット×マンハッタンカフェ」「マンハッタンカフェ×ジャングルポケット」が楽しみです。
タガノリベラノは今回リスポリ騎手の腕で持ってきた感がありますが、ズブい気性をなんとかしないと昇級して苦しむ可能性がありますね。能力はあると思いますが。
■土曜京都6R・新馬戦(芝1600m)は▲ナムラカメーリア(5番人気)が逃げ切り勝ち。首が高い独特のフォームで、直線の走りを見ているとちょっと気性が難しいのかなという気も……。『ブラッドバイアス・血統馬券プロジェクト』に提供した予想は▲○で馬連2480円的中。
http://www.youtube.com/watch?v=vZGNbyxFKOE
父ネオユニヴァースはこれまでにヴィクトワールピサ、ロジユニヴァース、アンライバルドなどを送り出しています。母ベストタッセルドは「King's Best×Tate Gallery」ですから、「King's Best×Sadler's Wells」の Workforce(凱旋門賞、英ダービー)、コスモメドウ(万葉S)とよく似た構成です。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2008106123/
┌ King's Best
ベストタッセルド ―┤ ┌ Tate Gallery(=Sadler's Wells)
└○┘
┌ King's Best
Workforce ―――――┤ ┌ Sadler's Wells(=Tate Gallery)
└○┘
King's Best 産駒はこのパターンがよく成功しています。Workforce のほかにも、King's Apostle、Creachadoir、Spice Route といった主だった活躍馬が母方に Sadler's Wells を持ちます。
好相性の鍵は Nureyev≒Sadler's Wells という4分の3同血クロス。ただ、同じ Kingmanbo 系の種牡馬でも、キングカメハメハの場合はイマイチ効果が薄いですね。同じクロスであっても、種牡馬によって成功したりイマイチだったりするので、このあたりはよく傾向を把握する必要があります。
ネオユニヴァースの子としてはやや配合が重いのではないか、という懸念があったのですが、ピリピリとした気性でズブさを解消しているのかもしれません。
栗山さん、初めまして。
いつも楽しく拝見しております。
>「ジャングルポケット×マンハッタンカフェ」「マンハッタンカフェ×ジャングルポケット」が楽しみです
と仰られていますが、配合論的には父系と母系が入れ替わっても同じような効果が期待できるということなのでしょうか。
そうであれば、マンハッタンフィズ(=マンハッタンカフェ)の09産にキングカメハメハの牝馬がいます。キングカメハメハはミスプロ直系でノーザンダンサー4×4を持ち、母系には薄いながらもニジンスキーも持っていますが、この仔はいかにも走りそうな気がしちゃいます。
投稿: しゅん | 2011年1月19日 (水) 00:39
はじめまして。いつもお読みいただきありがとうございます。「父」と「母の父」が入れ替わっても成功した例には、トニービンとアフリートや、パーソロンとフォルティノなどがあります。基本的に相性のいい血は位置がひっくり返っていてもOKだと思います。
マンハッタンフィズはホントにいい繁殖牝馬ですね。正月の京都で、父タニノギムレット、母マンハッタンフィズのクレスコグランドが新馬戦(芝2000m)に出走し、調教がイマイチ動いてなかったのでどうかなぁと思っていたら2着を確保。さすがです。
父キングカメハメハ、母マンハッタンフィズの子は確かにマンハッタンカフェの成功パターンを応用したような配合ですね。これが走れば、いずれ出てくるであろう「キングカメハメハ×マンハッタンカフェ」「マンハッタンカフェ×キングカメハメハ」にも期待が持てそうですね。
投稿: 栗山求 | 2011年1月19日 (水) 02:14
ご回答ありがとうございます。
このブログで配合という考え方を知ってから、
また別の視点で競馬を見られるようになりました。
これからも楽しみにしています。
投稿: しゅん | 2011年1月20日 (木) 08:23