2024年4月

  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30        
くりやま もとむ Profile
大学在学中に競馬通信社入社。退社後、フリーライターとなり『競馬王』他で連載を抱える。緻密な血統分析に定評があり、とくに2・3歳戦ではその分析をもとにした予想で、無類の強さを発揮している。現在、週末予想と回顧コラムを「web競馬王」で公開中。渡邊隆オーナーの血統哲学を愛し、オーナーが所有したエルコンドルパサーの熱狂的ファンでもある。
栗山求 Official Website
http://www.miesque.com/

« 「母の父サンデーサイレンス」で成功する種牡馬 | メイン | ダービー馬の半弟カラータイマー出陣 »

2011年1月 4日 (火)

2010年の米リーディングサイアーは Giant's Causeway

『BloodHorse.com』の報道によると、2010年の米リーディングサイアーは Giant's Causeway(父 Storm Cat)で確定しました。Equineline 社の集計(対象は北米繋養の種牡馬で、集計範囲は北米に加えてヨーロッパ主要国、UAEを含む)によるものです。Giant's Causeway は2年連続の栄冠。
http://www.bloodhorse.com/horse-racing/thoroughbred-breeding/sire-lists/general

1位 Giant's Causeway(1997年生・by Storm Cat)     $8,806,163
           http://www.pedigreequery.com/giants+causeway
2位 Distorted Humor(1993年生・by フォーティナイナー)$8,719,841
           http://www.pedigreequery.com/distorted+humor
3位 Malibu Moon(1997年生・by A.P.Indy)       $8,558,872
           http://www.pedigreequery.com/malibu+moon
4位 Maria's Mon(1993年生・by Wavering Monarch)   $8,233,602
           http://www.pedigreequery.com/marias+mon
5位 Smart Strike(1992年生・by Mr.Prospector)    $8,067,233
           http://www.pedigreequery.com/smart+strike
6位 More Than Ready(1997年生・by Southern Halo)   $7,303,709
           http://www.pedigreequery.com/more+than+ready
7位 Elusive Quality(1993年生・by Gone West)     $7,172,267
           http://www.pedigreequery.com/elusive+quality
8位 Tale of the Cat(1994年生・by Storm Cat)     $6,959,865
           http://www.pedigreequery.com/tale+of+the+cat
9位 Lion Heart(2001年生・by Tale of the Cat)    $6,955,390
           http://www.pedigreequery.com/lion+heart2
10位 Speightstown(1998年生・by Gone West)      $6,791,937
           http://www.pedigreequery.com/speightstown

ベスト10の常連でリーディングサイアーの経験もある A.P.Indy が26位に急降下し、08、09年と好成績だった Tiznow も22位に落ちました。昨年は目覚ましい活躍をした種牡馬が見当たらず、上位拮抗の団子レースといった様相で、06年以来4年ぶりにリーディングサイアーの獲得賞金が1000万ドルの大台を割り込みました。1位 Giant's Causeway、2位 Distorted Humor、という順位は昨年と同じです。

Giant's Causeway については昨年11月18日のエントリー「Northern Dancer 没後20年(3)」で以下のように記しました。

「Storm Cat 系を背負って立つエースが Giant's Causeway であるのは衆目の一致するところでしょう。現役時代はアイルランドのエイダン・オブライエン厩舎に所属し、わずか2ヵ月半の間にG1を5連勝(セントジェームズパレスS→エクリプスS→サセックスS→英インターナショナルS→愛チャンピオンS)。“鉄の馬(アイアン・ホース)”の異名を取りました。種牡馬としてはヨーロッパと北米の双方でトップクラスの産駒を送り出しています。まだ13歳ですから少なくともあと数年は第一線で頑張れるでしょう。」

「Storm Cat は、パワーと仕上がりの早さは超一流ですが、日本の軽い芝にフィットするようなしなやかさと瞬発力を欠き、気ムラで信頼性が乏しいという欠点があります。早い話が日本向きの血とはいえません。サンデーサイレンスとの相性もイマイチでした(息子のスペシャルウィークやマンハッタンカフェとは相性良好)。

ただ、 Giant's Causeway はそのあたりのアクの強さが緩和されており、日本で走ったスズカコーズウェイとエイシンアポロンは芝の重賞を勝ちました。Storm Cat 系は今後、Giant's Causeway を通じて発展していくものと思われます。」
http://blog.keibaoh.com/kuriyama/2010/11/northern-danc-2.html

昨年は、クラシック直前に無念のリタイアとなった Eskendereya が稼ぎ頭でした。同馬はすでに引退し、今年から種付けを開始します。昨年4月29日のエントリー「ケンタッキーダービー大本命馬 Eskendereya が出走回避」をご覧ください。
http://blog.keibaoh.com/kuriyama/2010/04/eskendereya-421.html

トラックバック

このページのトラックバックURL:
http://bb.lekumo.jp/t/trackback/427673/25700216

2010年の米リーディングサイアーは Giant's Causewayを参照しているブログ:

コメント

コメントを投稿

コメントは記事の投稿者が承認するまで表示されません。

競馬王 2011年11月号
『競馬王11月号』の特集は「この秋、WIN5を複数回当てる」。開始から既にWIN5を3回的中させている松代和也氏の「少点数に絞る極意」、Mr. WIN5の伊吹雅也氏が、気になる疑問を最強データとともに解析する「WIN5 今秋の狙い方」、穴馬選定に困った時のリーサルウェポン、棟広良隆氏&六本木一彦氏の「WIN5は『穴馬名鑑』に乗れ!」、オッズから勝ち馬を導き出す柏手重宝氏の「1億の波動(ワオ!)」、亀谷敬正氏&藤代三郎氏が上位人気の取捨を極める「迷い続ける馬券術」、夏競馬期間中WIN5を6戦3勝している秘訣を探る「赤木一騎の次なる作戦」など、この秋、一度ならず二度、三度とWIN5を的中させるための術が凝縮されています!! また「大穴の騎手心理」では、世界を股にかけるトップジョッキー・蛯名正義騎手をゲストにお迎えしました。その他、今井雅宏氏の「新指数・ハイラップ指数大解剖」や、久保和功氏の「京大式・推定3ハロン」など、盛り沢山の内容となっています!!