『RACING ALMANAC』
競馬史家で競馬書籍蒐集家の早野仁さんから、「この本おもしろいよ」と紹介していただいたのが『RACING ALMANAC』(GRAHAM SHARPE 著・RACING POST)。和訳すれば「競馬暦」ですね。
「500 YEARS OF HISTORY IN 366 DATES」という副題がついているように、過去500年にわたる競馬に関する出来事を拾い集め、1月1日から12月31日まで1日ごとにそれを紹介していくという本です。1日あたりの分量は1ページ。
その日起こった重要な出来事が数行ずつ簡潔に記されています。また、その日に語られた名言、その日に生まれた人、亡くなった人のリストもあります。
イギリスの本なので、記述はイギリス中心です。日本関連の記事は武豊騎手の誕生日(3月15日)以外見つけられませんでした。この本に載るというのはなかなか大変で、たとえばフランスで4回チャンピオンジョッキーに輝き、凱旋門賞3連覇などの偉業を成し遂げたオリビエ・ペリエ騎手の誕生日は載っていません。
凱旋門賞の前日と当日の場内テレビには武豊騎手の姿がよく映っていまいた。騎手控え室、パドック、輪乗りの映像でしばしばカメラに抜かれていました。フランスでの騎乗歴は20年近くになり、G1も4勝しているので、Yutaka Take は日本人騎手の代名詞となっています。
前日に2鞍騎乗していたのですが、あるレースの発走前にアナウンサーが「○番に乗っているのは日本人ジョッキーの武豊、明日の凱旋門賞ではヴィクトワールピサに騎乗します」と丁寧に紹介していました(フランス語は分からないのですが単語をつなげるとそういう意味だと思います)。ただ、馬名をヴィクトワール「ピザ」と発音していたのはいかがなものかと……。「ヴィクトワール」の部分はフランス語だけあって発音がめちゃめちゃカッコよかったのですが。
話が脱線しました。『RACING ALMANAC』は昨年暮れにハードカバーが出て、先月ペーパーバックがその半分の値段で売り出されました。アマゾンの価格を見ると日本円でちょうど1000円ぐらいです。
この本、私も買ったばかりで、1日1ページ、その日の出来事をさっと読んでいるだけですが、9月22日の項に藤沢和雄調教師、同24日に玉ノ井騎手のことが書かれてますよ。他にもまだあるんじゃないですかね。
投稿: Cheap Impact | 2010年10月 6日 (水) 11:34
情報ありがとうございます。その2項目は気付きませんでした。面目ないです。玉ノ井騎手についてはすでに知らないファンも多くなってきていると思われるので、取り上げてくれて嬉しいですね。
投稿: 栗山求 | 2010年10月 6日 (水) 23:31