G1サラブレッドクラブ誕生
今週発売の『週刊競馬ブック』の表紙をめくると、「G1 Thoroughbred Club 誕生」という広告があります。もちろんサイトも存在しており、8月30日付けで「G1サラブレッドクラブが誕生しました!」というインフォメーションが記されています。
http://www.g1tc.co.jp/
サイトのどこにも謳ってはいませんが、社台サラブレッドクラブ、サンデーサラブレッドクラブに続く、社台系第三のクラブ法人なのでしょう。社台グループが新しく何かを始めるらしいという噂は、こうした事情に疎い私の耳にも入っていました。サイトの作り、育成先やリンク先などを見ても、社台グループ以外にないだろうと思います。
驚いたのは「G1サラブレッドクラブは前身のないまったく新しい愛馬会法人」という一文です。この問題について10年前に取材した際に、新規のクラブ法人はもう作れないという規制があることを知り、それはいまなお生きているものと思っていました。事情が変わったのでしょうか。
1頭の総額は1400~3600万円(一口35~90万円)と比較的安く、月会費は1575円ですから社台やサンデーの半額。このご時世ですから大衆化路線は受けるかもしれませんね。
いつも色々お答え頂きありがとうございます。私社台の会員なのですが、GIは社台の会員であった方が立ち上げたクラブのようです。社台がこれからバックアップをしていくとのことです。社台から紹介の資料が来て募集馬も見て見たのですが、素人ながら血統・価格から魅力的で買いたいと思う仔馬が沢山いました。実は前にその中の一頭について質問させていただきました。社台の募集馬を買った後なので、もうお金の余裕がありませんのでどうしようもありませんが(笑)
投稿: Bucchi | 2010年9月 3日 (金) 06:58
いつもご投稿いただきありがとうございます。代表取締役の方は元社台の会員でしたか。なるほど、いろいろ内部の事情がありそうですね。クラブ側は初年度に大きなところ勝って注目を集めたいでしょうから、社台グループがバックアップして期待馬をそろえている可能性があるのではないかと。“当たり”が潜んでる確率も高そうな……。
投稿: 栗山求 | 2010年9月 3日 (金) 13:07
こんにちは。
このクラブ、ホームページの作りは社台のクラブそのままですね。全面的にバックアップというより、社台そのものだと思いますがどうでしょうか。
高齢まで走るようになった競走馬と日高系競走馬の弱体化で所有頭数制限のある既クラブ馬の回転が悪くなり、10口の方は高額で口数がさばきづらいとあって、新クラブの設立は社台系の待望だったのではないでしょうか。セリでも売却率はともかく、経費の割には金額的にもちょっと苦しい展開ですから、これからはますますクラブ系の方にいい馬が集中してくるのではないかと思いますよ。
社台系クラブ+オーナーズ限定レースなんていうのが、本当にできるかも知れませんね。
投稿: fastestindian | 2010年9月 5日 (日) 15:49
こんにちは。たしかに社台そのものという感じですね。
馬産地の力関係の変化、景気低迷の長期化などによって、商売の方向性やチャンネルが変わっていくのは避けられないという感じでしょうか。今年のセレクトセールはイマイチ盛り上がらなかったのですが、いい馬を外部に出さなかったという捉え方をすれば、内部循環が強化されてクラブが発展していく兆しと考えられなくもないですね。おっしゃるとおりの方向に事が動いていきそうな気がしてきました……。
投稿: 栗山求 | 2010年9月 5日 (日) 18:11