セレクトセール見聞記(1)
日曜日の昼に東京を発って札幌に入りました。投宿先のホテルでメイレースをテレビ観戦したあと、ケイアイガーベラに関するブログ記事を書き上げ、午後6時、すすきのの某海鮮居酒屋に札幌在住の望田潤さん、馬産地在住の kuwa さん、不肖わたくしの3人が集まり同窓会を開きました。何度かブログで触れているように競馬通信社の元同僚です。望田さんとは年1~2回は飲む仲ですが、kuwa さんとはなんと17年ぶり(!)。正確にいえば93年秋以来です。
友達とはいいもので、数語交わしただけで17年の時空を飛び越えることができます。まるできのう別れたばかりのような打ち解けた雰囲気で旧交を温めました。楽しいの一語でしたね。ほかのお客さんがすべて帰ってしまった後もしゃべり続けていました。
翌朝早く、ワールドカップの決勝戦を観ようとテレビをつけたところ、チャンネル操作部分が壊れていてHBC北海道放送しか映らず、結局、観ることができませんでした。無念。
月曜日は雨。近くのホテルに泊まった kuwa さんが「セレクトセール会場まで車で送って行ってあげるよ」といってくれたので、お言葉に甘えることにしました。札幌からノーザンホースパークまでの1時間半、ずーっと血統の話。気がつくと Tamerett や Buchan について、お互い血統表も見ずに配合構成やその意義について語り合っており、客観的にみてかなり気持ち悪いなと思いました(笑)。
セリ1日目はやや盛り上がりに欠けました。会場でお会いした村本浩平さんは「きょうは目玉がいないですね」と語っておられました。たとえばビワハイジ、スカーレットブーケ、エアグルーヴ級の繁殖牝馬の子が1頭でもいれば、それを契機にセリが活気づくのですが、ネームバリューに乏しい繁殖の子ではそうはいきません。ただ、インフレ的な値段の上昇がないので「本当に買いたい馬がいる人にとってはいいセリじゃないですか」とも。たしかに、こんないい配合の馬がこんなに安くていいの? という例がいくつかありました。
気が滅入るような強い雨が降っていたのも購買意欲に水を差した部分があったかもしれません。雨の影響なのか途中で停電となり、オークショニアのマイク音声が入らずセリがストップするアクシデントもありました。換気扇まで止まってしまい、野外の出店で調理している焼き肉の、ほんのりと香ばしい煙が会場内に漂ってきて、お昼どきだったものでそれが妙に食欲をそそるという一幕もありました。
その夜は亀谷敬正さんとすすきので会食。彼はテレビそのままの明朗な人柄です。去年は2日目の夜に飲んだのですが、“ジンギスカン→ジンギスカン”というハシゴでした。これは配合的に濃すぎるというので、今年はバランスに気を遣って“寿司→ジンギスカン”という流れ。“軽×重”は配合の王道なので正解でした。ダービーの“ローズキングダム本命”の内幕などを楽しく聞かせてもらい、日付が替わるころホテルに戻りました。
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