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くりやま もとむ Profile
大学在学中に競馬通信社入社。退社後、フリーライターとなり『競馬王』他で連載を抱える。緻密な血統分析に定評があり、とくに2・3歳戦ではその分析をもとにした予想で、無類の強さを発揮している。現在、週末予想と回顧コラムを「web競馬王」で公開中。渡邊隆オーナーの血統哲学を愛し、オーナーが所有したエルコンドルパサーの熱狂的ファンでもある。
栗山求 Official Website
http://www.miesque.com/

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2010年5月22日 (土)

今年も顕彰馬選定なし

この問題に関心のある方なら誰もが「たぶんそうなるだろう」と考えていたと思います。案の定そうなりました。そして来年も、再来年も、たぶんそうなるでしょう。よほどのことがないかぎり、今後、顕彰馬は現れないと思います。投票結果は以下のとおり。
http://jra.jp/news/201005/052101.html

選定システムを簡単に説明すると、191人の投票者がそれぞれ2票ずつを投じ、144票以上(191人の4分の3以上)を獲得した馬が顕彰馬となります。問題は、有力候補が票を食い合ってしまうことです。

「選定のハードルが高いからこそ顕彰馬の価値は保たれるのだ」、というのもひとつの考え方でしょう。ただ、私個人は、エルコンドルパサーが落選を重ねるシステムはやはり問題だと思いますし、その上に成り立つ制度はやがて価値を失っていくのではないかと危惧します。

2001年に現行制度が発足してからしばらく、タケシバオーとテイエムオペラオーが票を食い合い、どちらも選定基準に届かないという事態が続きました。これは、2004年にJRA50周年事業という名目で、1人あたりの投票数を2頭から4頭に増やすという特例措置が講じられて解消しました。もし現行システムが適正なものであれば、そもそもそのような特例は不要のはずです。

過去の顕彰馬28頭を生まれた年代によって分類してみました。

30年代……2頭
40年代……4頭
50年代……4頭
60年代……4頭
70年代……4頭
80年代……6頭
90年代……3頭
00年代……1頭

平均すると10年あたり3.5頭、つまり3年に1頭程度の割合です。このぐらいの頻度で顕彰馬を誕生させるシステムを作らなければ、過去と比べてハードルが高いということなので不公平といえます。選ばれるべき馬が選ばれず、滞留馬の層がどんどん厚くなれば、本来選ばれるはずの馬がますます選ばれにくくなるという悪循環に陥り、制度そのものが危機に瀕すると思います。エルコンドルパサー、スペシャルウィーク、ダイワスカーレット、アグネスデジタルといった名馬がひしめくなかに、来年はウオッカが加わります。どの馬であろうと4分の3以上の得票は無理でしょう。

この問題を解決する手段はいくつか考えられます。たとえば、3分の2以上の票を3年連続、あるいは2分の1以上の票を5年連続で獲得したものを顕彰馬とする、というもの。

あるいは、予備投票をして候補馬を3~5頭に絞ってから、あらためて本投票を行うというもの。

システムは現実に即して変えていくものであろうと思います。何らかの改善策が講じられることを期待したいところです。

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コメント

いつも競馬王で栗山さんの予想を楽しみに読んでおります。今日も素晴らしくズバズバ的中で感服しております。本日の中での予想では残念なレースでしたが昇竜Sの「父ファルブラブの成功パターンであるライス=メノウの同血クロス(6×6)を持っており配合構成も良好。」と書いておられましたが、ファルブラヴの成功パターンとはどんなものですか?

いつもご愛顧いただき感謝します。

ファルブラヴは基本的にサンデーを含んだ繁殖牝馬と相性がいいですね。そして、同産駒の収得賞金1、2位のグローリーシーズとヘヴンリークルーズは、サンデーと Alydar を併せ持っています。ワイルドラズベリー、ブルーミンバー、レーヴダムール、ブレイクチャンス、テイクバイストームなどは Lithe=Menow の全きょうだいクロスを持っています。

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