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くりやま もとむ Profile
大学在学中に競馬通信社入社。退社後、フリーライターとなり『競馬王』他で連載を抱える。緻密な血統分析に定評があり、とくに2・3歳戦ではその分析をもとにした予想で、無類の強さを発揮している。現在、週末予想と回顧コラムを「web競馬王」で公開中。渡邊隆オーナーの血統哲学を愛し、オーナーが所有したエルコンドルパサーの熱狂的ファンでもある。
栗山求 Official Website
http://www.miesque.com/

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2010年1月22日 (金)

各国別のサイアーランキングを見て

『週刊競馬ブック』(1/24号)の「海外競馬ニュース」に、昨年の各種統計が掲載されています。種牡馬、馬主、調教師、騎手などの各国別ランキングがコンパクトにまとまっており、何時間眺めていても飽きません。

丸々1ページを割いて「各国・過去のリーディングサイアー」という表も掲載されています。「英愛」の「総合」を見ると、Northern Dancer 系が20連覇中。Sadler's Wells(1990)→Caerleon(1991)→Sadler's Wells(1992~2004)→デインヒル(2005~2007)→Galileo(2008)→Danehill Dancer(2009)とたすきが渡って途切れていません。

昨年の英愛総合サイアーランキングの上位10頭中、第10位の Hawk Wing(父 Woodman)を除く9頭が Northern Dancer 系でした。イギリスとアイルランドでは相変わらず Northern Dancer 系が圧倒的な勢力を誇っており、この系統による支配は当分覆りそうにありません。

翻って日本では、昨年の総合サイアーランキングの上位10頭中、Northern Dancer 系はクロフネ1頭だけ。昨年の日本ダービーは28年ぶりに Northern Dancer 系の出走馬がゼロでした。

交通機関の発達や情報伝達の即時性によって、各国の血統から独自性が失われ、均質化が進んできているという意見があります。たしかにそれは正しいと思います。しかし、こうした対比をみると、それは一面的な事実に過ぎないような気もします。その国にどのような血統が根付くかということは、馬場やコース形態によって違いが出てくるわけですが、その違いを乗り越えるのは簡単そうに見えてじつは簡単ではない、ということでしょう。

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