2009年のファーストシーズンサイアー
2009年のファーストシーズンサイアーランキング(JRA)のベスト3は以下のとおり。
1位ゼンノロブロイ
2位デュランダル
3位ロージズインメイ
このうち、首位のゼンノロブロイが「勝利回数」「賞金」の双方で突出した成績を挙げ、2位デュランダル、3位ロージズインメイが並んで追い上げるという形。4位以下はガクッと落ちます。
ゼンノロブロイ産駒は、本賞金1位のアニメイトバイオ、2位ギンザボナンザ、3位アグネスワルツ、4位ウイントランザムまで、いずれも母系にノーザンテーストを持っています。ゼンノロブロイは Northern Dancer の近似血脈である Icecapade を持ち、全体的にアメリカ血統が強すぎます。したがって、Northern Dancer 系で Lady Angela 3×2(Hyperion 4×3)という配合を持つノーザンテーストと相性がいいのでしょう。
ギンザボナンザとモンテエン(百日草特別3着)はトニービンを持っています。トニービンも、ヨーロッパ血統の王様である Hyperion の塊といえる血なので、ゼンノロブロイとは相性がよさそうです。昨年5月に刊行された『負けないPOG入門』(競馬王新書)のなかで、ゼンノロブロイ産駒の配合について「ノーザンダンサーやナスルーラの強い血を入れ、それがヨーロッパ血統ならベター」と書きましたが、おおむねそのとおりの傾向が出ていると思います。
ギンザボナンザの血統表
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2007103127/
デュランダルはダートの成績が上がってこないので冬場は厳しそうですね。ロージズインメイは母系の血の影響を受けやすいタイプ。正直なところ、これほど芝で走るとは思っていませんでした。現在、芝連対率14.9%、ダートは7.4%です。
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