ミカエルビスティーと「Nothirdchance≒Revoked」
先週の未勝利戦で目を惹いたのがミカエルビスティー(父ネオユニヴァース)。11月29日(日)の東京3R(芝1800m)を1分47秒1の好タイムで楽勝しました。勝ちっぷり、上がりタイムも文句なし。暮れのラジオNIKKEI杯2歳S(G3・阪神芝2000m)に進むそうですが、勝ち負けを争うレベルでしょう。
サンデーサイレンスは Storm Cat との相性が悪く、母系にこの血が入った馬で重賞を勝ったのはブラックタキシード(セントライト記念)しかいません。ミカエルビスティーはその半弟(厳密には4分の3弟)です。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2007103154/
この配合で重要なのは母系にある Revoked でしょう。サンデーサイレンスの父父母(つまりHail to Reasonの母)Nothirdchance とは近似血脈の関係にあります。母方に Revoked を持つサンデー産駒は、前出のブラックタキシードの他に、ハーツクライ、ダイヤモンドビコー、クワイエットデイ、ジョービッグバン、エアウイングス、サンデーブランチなどがいます。5代以内にこの配合パターンを持つ競走馬は20頭に満たず、そのなかからこれだけの活躍馬を出しているわけですから驚くべき確率です。
父サンデーと相性の悪い Storm Cat を持ちながらブラックタキシードが重賞を勝ったのは、このネガティヴニックスを帳消しにしてお釣りまでくる Revoked の威力ではないでしょうか。
「Nothirdchance≒Revoked」恐るべし、です。
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