あなたの軸馬は前か?後ろか? 府中牝馬S分析
こんばんは、ヒデです。秋めいたかと思うとまた半袖でもいいくらいの陽気になるなどわかりにくい天候の東京ですが、皆さま体調の方は大丈夫でしょうか?そんな東京ですが、今週末はエリザベス女王杯にも直結しやすい重賞、府中牝馬ステークスが行われます。少し前までは荒れること自体少なかったですが、ここ2年は少し荒れ気味のこの競走。どんな傾向が出て居るでしょうか、早速見ていきたいと思います。それでは本日もよろしくお願いします!
< 目次 >
1.やはり府中1800展開知らずは府中牝馬Sでも!?
2.休み明けが優勢。
3.差しは母父にスピード、先行は欧州!
4.該当馬
1.やはり府中1800展開知らずは府中牝馬Sでも!?
先週の毎日王冠と同じ芝1800mでの試行となっているこの府中牝馬S。過去5年の戦績を見てみるとやはり脚質はよりどりみどり。先週よりも少し追込み馬の成績が奮いませんが、それ以外は全体的に複勝率20%のアベレージになっています。追込み馬は上りを出せないと厳しいので、上り1位を記録した場合は【2‐0‐1‐1/4】でそれ以外の【0- 0- 1- 11/12】と比較うると圧倒的な差になっています。前走上り1位の馬が連続して上りを出せる馬を追込み馬は中心になるでしょう。
昨年は先行馬の人気薄サラキアが先行して1着など先行馬もこの競走では好成績です。過去5年の成績は【2- 2- 1- 12/16】で複勝率25%と一番の成績を残しています。堅実に走るのは先行ということになりますが、差しも逃げも複勝率的には肉薄しており、一概に言うことはできません。下記に脚質別の成績を記載しておきますのでご参照ください。
〇脚質別データ(過去5年)
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脚質 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
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逃げ 1- 0- 0- 4/ 5 20.0% 20.0% 20.0% 208 50
先行 2- 1- 1-12/16 12.5% 18.8% 25.0% 166 56
差し 0- 4- 2-19/25 0.0% 16.0% 24.0% 0 59
追込 2- 0- 2-11/15 13.3% 13.3% 26.7% 60 61
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2.休み明けが優勢。
やはりエリザベス女王杯に続く重賞ということで、休み明けの馬が好走しています。出走、成績共に良いのが中10~25週組。ただ回収率はそこまで高くないので、人気馬がこのローテーションで来ていることがわかります。一方で夏から参戦してくる馬は人気薄になりやすいので、20年覇者サラキアのように実力がありながら軽視されるケースも見られます。
前走として信頼できたのはぎりぎり中10週のクイーンC組で【2- 2- 3- 7/14】で複勝率50%のハイアベレージです。これは前走G1組は存外成績が良くないので、クイーンC組に一番の信頼を置くのが良さそうですね。なお今年出走馬の多いマーメイドS組ですが、こちらも過去5年【0‐0‐0‐5/5】と一頭も馬券になっていません。これは軽視する条件かもしれません。
3.差しは母父にスピード、先行は欧州!
このレースは開幕2週目、晴れた日に限定すると母父にミスプロ、ネイティヴダンサー系の血が活躍中。これは稍重でも健在で、2019年には母父ミスプロ持ちのスカーレットカラーが1着になっています。差し馬にはミスプロの色が強い馬を狙うのがベスト。やはり一気の「瞬発力」が追込みにはいつも以上に求められていると言えるでしょう。そのほかにもアドマイヤリード(母父系ミスプロ)、リスグラシュー(母父系ネイティヴダンサー)が馬券内の好走を果たしています。差しの母父ミスプロは外せない要素と言えそうですね。
一方先行勢はまた違った傾向になっており、母父系は欧州系が非常に優勢。昨年1着のサラキアは母父ニジンスキー系、16年2着のマジックタイムも母父はブライアンズタイムでこれも欧州系でした。先行馬で馬券になるのは基本的に欧州系が多いのでスピードで押し切るような競馬はこのコースでは相当難しいですね。
どちらのパターンであってもやはりサンデー系が圧倒的に有利。過去5年では馬券圏内にそれぞれの着順4回ずつ入っており、やはり圧倒的。それ以外は全てノーザンダンサー系でそれぞれ1着はディアドラ、2・3着はフロンテアクイーンが入っています。ハービンジャーとメイショウサムソンの産駒なので欧州ノーザンダンサーかつ東京得意な産駒は注意が必要です。
一方でミスプロ系はここ5年馬券圏内がありません。これは割引材料でしょう。
4.該当馬
それでは府中牝馬Sの該当馬を見ていきましょう。
5.シゲルピンクダイヤ
前走○ 血統○
父ダイワメジャー、母父サドラーズウェルズとこの競走にはマッチしそうな血統です。今回は割と内目の枠に入りましたので、巻き返しに期待でしょう。あれだけ差しが台頭したヴィクトリアマイルで先行で唯一粘った実績も見逃せません。
13.マジックキャッスル
前走○ 血統○
ディープインパクト×母父ロベルト系、先行の組み合わせはこのコースにはマッチしそうで、ヴィクトリアマイル3着、クイーンS2着の実績を見ると牝馬戦線では非常に上位の力を持っているということができるでしょう。引き続き期待できそうですが、人気が少し心配ですね。
15.ドナアトラエンテ
前走〇 血統〇
苦しみ続けているジェンティルドンナの全妹ですが、東京では改めて期待できそうです。新潟での実績や条件戦を見ていると期待せずにいられませんね。前走クイーンCは止まってしまいましたが、粘り込みは十分可能性が残りますただ少しショックのほうが欲しいかもしれません。
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府中牝馬S昨年はわかりにくい天気で大変でしたね。今年は晴予想で楽そうです。
それでは!
ヒデ