競馬王オフィシャルブログ: 2021年3月

後ろも届くんです、黒船賞

　こんばんは！ヒデです。今日は明日行われる高知競馬場の交流重賞、黒船賞を分析します。黒船賞は高知競馬場唯一の交流重賞です。弊社発売の地方競馬パーフェクトブックを参考にしながらデータ該当馬、そして私のイチオシ馬を見ていきたいと思います。それではまいりましょう！

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前回の高知競馬攻略ブログはこちら

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①フェブラリーステークス出走馬と〇〇には要注意のようです

　地方競馬パーフェクトブックにも記載されていますが、前走フェブラリーステークス出走馬はこの4年間で馬券外はわずか2回と好走しています。加えて、このレースでは1400ｍの適性が強く求められるような傾向が出てきました。1400ｍの根岸SやバレンタインSなどに出走歴がある馬の好走が目立ってます。ねらい目は1400ｍの出走馬ではないでしょうか。

②逃げ馬はイメージ以上につらいのかもしれません。

　過去3年で逃げ馬は1-0-0-2とよい成績が残せていません。先行馬有利の競馬場ではありますが、黒船賞となると情勢は一変します。イメージ以上に差し馬が台頭しているレースでもあります。昨年のテーオージーニアスや一昨年のキングズガードなど実績のある差し馬が馬券内に絡んでいます。実績のある差し馬には注意したほうがよいかもしれません。ですが基本は先行で馬券を組んでいくのがよいのではないでしょうか。

それでは該当馬とイチオシ馬を紹介して本日は終了したいと思います。

＜該当馬＞

1．サクセスエナジー　

前走フェブラリーS〇　2走前根岸S〇

　年末の兵庫ゴールドトロフィーでは捲っての競馬で見事重賞制覇で差しの実績は十分です。前走はスタートが悪く後手に回ってしまいましたが、地方交流なら実績も考えて巻き返しを期待できる1頭です。

11．テイエムサウスダン＜ヒデのイチオシ①＞

近走1400〇　好位差し〇

　多くのレースで1400ｍ戦を戦っているのがこの馬です。この馬は先行できる足も魅力で、今回は高知で有利な外側を走っていくことができる枠も魅力的な1頭です。もしスペルロマンが逃げるような展開になれば番手に控えて好位から抜け出す競馬をできるのではないでしょうか。

7．スリーグランド

近走1400〇　差しでも〇

　昨年の勝ち馬ラプタスと同じバレンタインSからの参戦です。前走は逃げの手に出ましたが、今回は外枠に逃げ馬がいるパターンですので2走前までの差しに回る可能性もあります。差し脚も強烈な馬なので差しの競馬でも期待値は高めです。

8．モジアナフレイバー＜ヒデのイチオシ②＞

好位差し〇血統〇　

　マイルチャンピオンシップ南部杯でも先行して3着と好走したように、中央馬とも地方の舞台では確実に互角以上の走りを見せてくれています。この距離は初ですが、血統的にも距離は大丈夫で、先行からの抜け出しと考えても面白1頭かもしれません。

展開や枠順は予想を考える上で重要なツールになってくるのではないでしょうか？

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それでは！

ヒデ

投稿時刻 19:16 ヒデの考察、分析, 編集部員日記 | 個別ページ

振り向くな、それが船橋。

　こんばんは、ヒデです！今週は船橋競馬場で開催があります。今回は特定の馬が集まりやすい船橋競馬場を展開という側面から分析していきます。本日のキーワードは「スパイラルカーブ」です。

　皆さんはスパイラルカーブをご存じでしょうか。一言で説明すると半円になっていないカーブです。スパイラルカーブは入り口は緩やか、出口はきつい設計になっています。そうすることでスピードが落ちにくく、直線で馬郡がばらけやすくなります。馬郡がばらつけば差し馬が詰まることが少なくなるのです。よって差し馬が力を発揮しやすくなる展開が増えるのです。直線コースがほとんど同じ距離の船橋と川崎両競馬場を写真で比較しました。馬郡のばらつき具合をご覧ください。

川崎競馬場｟2021年3月1日3R｠

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船橋競馬場｟2021年2月9日5R｠

ご覧のようにばらけています。下の船橋のレースでは大外を4番のリメンプリンセスが追い込んで3着を確保しています。馬郡がばらけやすい船橋競馬場では差し馬の台頭も注意しましょう。脚質別のデータがこちらです。

1500ｍ

逃げ19.3％

先行15.1％

差し6.3％

追込2.8％

同じ距離では南関東有数の差し届き率の高さです。他の競馬場では後ろに回ったらおしまいでも船橋競馬場では可能性が残るということでもあります。これはだいぶアドバンテージとなるのではないでしょうか。といっても短距離戦では前が有利なのは変わりません。なかなか先行した馬に届くというようなレースは見られません。そのため、先行馬を買いたいときは短距離戦でより確実なものとなっていきますので、買うのがよいでしょう。

船橋競馬場は最近砂を入れ替えた影響で傾向が出にくなっている時期でもあります。そのような時期だからこそ、コースの形状が大きな鍵を握るのです。これは唯一変わらない所と言っても過言ではないでしょう。

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今日は内容薄くなりましたね。また更新します。

それでは！ヒデ

投稿時刻 23:56 ヒデの考察、分析, 編集部員日記 | 個別ページ

それでもペースは早まらない。金鯱賞分析

　こんばんは、ヒデです。本日は金鯱賞を分析していきます。まさに春雷といった感じになりました本日の中京・中山。雨がもたらすのは毎年の傾向の後押しではないでしょうか。

　展開からいきなりまいりましょう。今年はペースメーカー不在です。このような展開になればキセキが逃げると仮定して構わないのではないでしょうか。キセキは2走前のジャパンカップで玉砕覚悟の大逃げを行いましたが、これはアーモンドアイを倒すための秘策。出遅れを除けば安定して先行できるまでに回復してきています。加えて右回りでは出遅れがちですが、左回りでは大きな出遅れは近1年ありません。これを考えれば今回も逃げることを想定してもよいのではないでしょうか。それでは展開はどうなるでしょうか。これは前述のJCを除けばすべてスローペースに落とせています。となるとここ3年と同じようにスローペースに落ちることは確実です。過去3年の平均4コーナー通過順位は3.6と極端に前有利の数値を残しています。特に逃げ馬は(0-1-1-1)と成績安定。オープンクラスを勝った経験のある馬が逃げれば十分に残る可能性は出てきます。

　続いて血統へまいりましょう。血統は偏りがあります。とにかくネイティブダンサー系が走りやすい傾向にあります。昨年逃げたダイワキャグニーもキングカメハメハ産駒、2着のサトノソルタスもシーキングザゴールド系でボールドルーラー系です。このレースはとにかくボールドルーラー系が安定感のあるレースを見せています。明日の荒れ馬場を考えると、先行できることに加えて欧州経由の米国血統を買うことをおススメします。それはシンザン記念を見てもわかるでしょう。シンザン記念はモーリス産駒のワンツー。荒れ馬場に見事マッチングしました。また、土曜の最終レースも3着には先行したエピファネイア産駒が来ています。これらの馬はロベルト系ですが、たどっていけばロイヤルチャージャー系にたどりつきます。これはアメリカの良血。先ほどあげたボールドルーラー系もキングマンボ系はミスプロ系に遡れるため、米国経由の欧州型となります。この米国経由の欧州型というのは「欧州に来てすぐ日本で種牡馬を行っている馬」というものがあげられます。ニジンスキーなどとは違うのはパワーや瞬発力も兼ね備えているところ。非常にバランスがよいのも特徴です。

　ここまでの話をまとめると、米国経由の欧州系＋先行馬。この形が見えてきます。それでは今回の該当馬を見てみましょう。

03．ブラヴァス　福永祐一

期待値　☆☆☆☆☆

　この馬は前走チャレンジカップ2着。しかも6番手につけて上りは最速でした。外枠からでも好位につけられることができる足は内枠であれば安定して先行できるということです。それは戦歴で証明済み。キングカメハメハ×母父ディープインパクトと血統面でも心配ありません。福永騎手は中京での重賞にめっぽう強いのも後押しになるのではないでしょうか。

07．キセキ　M. デムーロ

期待値　☆☆☆☆

　こちらは本日の主役。逃げ粘れば3着も見えてくると思われます。唯一の懸念点といえばジャパンカップの大逃げが悪いほうに転ばないかということです。スローペースで逃げるいつもパターンを作ることができれば馬場も相まって馬券内に飛び込んでも来れるでしょう。

06．ジナンボー　菱田裕二

期待値　☆☆☆

　この良血馬がまったく人気がないのは正直怖いことです。この馬は左回りが得意なことに加えて捲れる、先行できるの脚質自在性もあります。それを考えると前走の捲って上り2位、4着というのはこの馬の成長の証です。こちらもディープインパクト×母父キングカメハメハと血統的な条件にも一致。出遅れないことを祈るばかりです。

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本日もなかなか内容が重くなりました。

最後まで読んでいただいたあなた様に感謝でございます。

それでは！

ヒデ

投稿時刻 23:26 ヒデの考察、分析, 編集部員日記 | 個別ページ

立川優馬の穴馬トッピング（3月14日・フィリーズレビュー）

レース質と馬単位をベースに二択で絞る！

気鋭の予想家・立川優馬氏が厳選した明日のフィリーズレビューの穴馬をご紹介します。
サービス提供開始以来、ボンセルヴィーソ（京成杯AH・13番人気3着）、メイショウグロッケ（セントウルS・12番人気2着）、ディメンシオン（キーンランドC・9番人気3着）、ソロフレーズ（日本海S・14番人気1着）、アールスター（小倉記念・10番人気1着）など、次々と大穴の推奨馬が激走を果たしています。

本日は中山9Rでアルーフクライ（4番人気3着）、中山12Rでモエレコネクターが（5番人気1着）、アカノニジュウイチ（2番人気3着）、阪神11Rでラプタス（4番人気1着）、阪神12Rでアジャストザルート（2番人気2着）が馬券内に好走しました。

なお、掲載レース以外の注目馬は、コンビニプリントでご覧いただけます。セブンイレブン、ファミリーマート、ローソンなど、全国約60000店のコンビニのコピー機でご利用いただけますので、是非、ご活用ください！
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阪神11R　フィリーズレビュー　芝1400ｍ
レース質：内枠・差し・短縮・ハイペース

雨量の少なかった阪神は、日曜のメインまでには良近くまで回復するやや高速よりの芝を想定。延長馬がそろい、権利取りの早仕掛けでハイペース必至。内々をロスなく回る差し馬が内を割って差し切るレース質。

5.シゲルピンクルビー
阪神JFはだらしなかったが、外から先行した馬には苦しい流れだった。距離短縮ローテで持続力を補完してこのメンバーであれば、巻き返しは可能。3列目の内を追走して、ハイペースでバラけた内を捌きたい。

8.ヨカヨカ
九州産で人気になりすぎる馬だが、阪神JFを逃げて掲示板に粘ったのは強い競馬。やっと迎えた距離短縮ローテで、差す競馬もできる。上位人気馬が外に入ったここは妙味ありと見る。

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立川氏のツイッターは@tachikawayuma

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2104ch

投稿時刻 21:23 特別企画 | 個別ページ

ナタとタフにはご用心。フィリーズレビュー

　　天候も展開も大荒れになることの多いフィリーズレビュー。狙いは鉈とタフ！？

　どうもこんばんはヒデです。本日はフィリーズレビューを分析していきたいと思います。毎年有力馬とはいえない伏兵たちの台頭が目立つレースですが、そこにはどんなことが隠れているのでしょうか？キーワードは『鉈とタフ』です。それでは見ていきましょう。

　まずは巻き返しは難しいということです。前走6着以下の馬は過去3年で連対はもちろん馬券内もなし。5着以内で馬券を組み立てるのがセオリーになっていきそうです。これは有力馬の集まりやすい桜花賞トライアルらしい結果になっていると思います。また、同週にアネモネSが行われる関係で美浦組の成績もよくありません。こちらも馬券内はなし。もちろん美浦組は今年も2頭しか出走しないのですが。もう一つ極端なのは馬体重。稍重となった近3回の馬券内平均馬体重は460kgとなっており極端に馬体重の少ない馬は評価を下げるのがよい結果も叩き出しています。これらはデータ的に参考にしてみるのもいいでしょう。

　続いてペースを見てみましょう。『新・ラップタイム重賞図鑑』でも記載されていますが、基本的には前傾ラップになることが多いです。特に坂を上る後半の1Fはかなり減速しており、11秒台から12秒台に落ちることもしばしば。まさにダートの短距離戦と言った形相を呈します。そのため、短縮または同距離馬の活躍が目立ちます。距離延長馬は過去5年に広げても馬券内がなく、短距離馬は軽視が妥当でしょう。このような展開のため、同距離馬は差し馬が、短縮馬は先行馬が残りやすい展開になることが多いのです。今回のキーワード鉈とタフはここにまずその要因があります。

　さあ、全国5000万人の血統ファンの皆様お待たせいたしました。メインディッシュとも呼び声高い血統へまいりましょう。このフィリーズレビューでは血統の偏りはないように見え、傾向をつかむのは難しいレースとも言えます。しかし、適性と考えたらどうでしょうか。一昨年1着のプールヴィルは芝1400mの鬼Le Harve産（Red God系）ですし、去年3着で穴を開けたナイントゥファイブも母母系にRed God系が入っています。Red Godと言えばその重賞勝ちはすべて1200～1400ｍであげていますし、産駒はこのようなタフな流れに強い馬が多いのです。距離と展開の適性。すなわちタフさを見てあげるのがよいのです。そしてタフな芝が得意なロベルト系も母系で力を助けているようです。牝系には欧州があると心強いとも言えます。ロベルトやニジンスキー系のような引き出し型欧州血統とサンデー系の馬を狙ってみるのがいいでしょう。

　当日の馬場状態も知りたいところですが、とりあえず重に近い稍重想定で注目馬を何頭かピックアップしてみましたのでご覧ください。推奨馬です。

〇11．ララクリスティーヌ　中井裕二

期待値☆☆☆☆

　こちらはすべての条件をクリア。血統も非常にバランスがよいです。サンデーの3×4に始まり、母父はロベルト系、差し前走は相性のよい紅梅S2着とまさしく傾向と鉈とタフすべてを併せ持ったうまと言えるでしょう。直線でいい脚さえ使ってくれればこの馬が馬券内に転がり込む可能性も当然高くなります。期待は高いです。

〇03．エルカスティージョ　岩田康誠

期待値☆☆☆

　また岩田か！そうなんです。岩田パパ毎回本当に推奨しています笑

　この馬は父ロードカナロア×母父ジャングルポケットで鉈もタフも兼ね備えています。新馬戦を勝ち上がったばかりということで、あまり人気は出なさそうです。しかし、前走5着以内、同距離、血統は該当。全力で推すというわけにはいきませんが、十分に馬券内の可能性はあるでしょう。

〇08．ヨカヨカ　幸英明

期待値☆☆☆

　鞍上は乗替ってしまいましたが、九州産馬逃げて粘れる血統の持ち主です。1400ｍでの実績がないのがイチオシにはできない所以でもあります。しかし、前走阪神JFはミドルペースで前がつらい展開になりながらも0.5秒差の5着。底知れぬタフさを感じました。今回は馬場がタフになるので、粘れることも十分可能なのではないでしょうか。

〇16．オパールムーン　横山典弘

期待値☆☆

　前走は阪神JF6着と巻き返しには疑問符が打たれるこの馬ですが、着差は0.5秒。父ヴィクトワールピサ×母父マヤノトップガンはサンデー系×欧州系の引き出し型で一致。また、母父系にはRed Godも含まれており、期待は十分。差し込みも期待できる1頭です。本音を言えばもう少し前につけてほしい所。外枠は成績が悪いというジンクスを覆せるかも注目です。こう書くと4着なフラグも見えてきますね。。。

〇01．ゴールドチャリス　浜中俊

期待値☆☆

　こちらもRed God持ち。前走1200ｍということで実績は十分ではありませんが、しんばせんはここで勝利した馬でもあります。この馬は抑え程度の評価でしょうか。

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明日はいよいよ金鯱賞、お楽しみに！

それでは！

ヒデ

投稿時刻 21:50 ヒデの考察、分析, 編集部員日記 | 個別ページ

立川優馬の穴馬トッピング（3月13日・中京）

レース質と馬単位をベースに二択で絞る！

気鋭の予想家・立川優馬氏が厳選した明日の中京の穴馬をご紹介します。
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先週は『立川優馬の穴馬トッピング』が弥生賞でタイトルホルダー（4番人気1着）、シュネルマイスター（2番人気2着）のダブル推奨。日曜阪神12Rでもジオラマ（9番人気6着）、ショウゲッコウ（6番人気3着）のダブル推奨に成功。
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中京10R　昇竜S　ダート1400ｍ
レース質：内枠・差し・延長・ハイペース

中京はかなり強い雨が降り続く予報で、土曜午後時点では不良～重の雨馬場を想定。世代限定ダート戦はハイペースになりやすい。ペース上がれば外枠の馬は苦しく、内を割って差してくる馬が恵まれるレース質。

1.バクシン
前走は外を回ると厳しい流れで、距離も長かった。距離短縮ローテで最内枠に入ったここは、自然に差しに回って、ばらけた直線の内を捌いて差し切る。

2.ブラックアーメット
差し競馬での好走歴があり、前走で追走力も担保した。鞍上岩田望騎手は先行を好むので少し心配だが、テンの速さでは劣るため、自然に控える形になれば勝ち負け。

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2104ch

投稿時刻 19:46 特別企画 | 個別ページ

自分の競馬を貫くのも大変なんだなぁのお話。

　こんばんは、ヒデです。今日は分析もしたので、名古屋大賞典をリアルタイムで見ていたのですが、クリンチャー強いんだなと。みんな自分の競馬してないですもんね。そこで改めて思ったのは自分の競馬を貫くのも勇気なんだなというお話。

　とにかく本命だったクリンチャーはなんと単勝1.3倍。もう誰も逆らわないぞというような感じでした。そりゃ佐賀記念ではいくら低レベルメンバーとはいえ直線で堂々抜け出し。単走にも関わらずレコードタイムに肉薄しているんですからとにかく逆らえない、そんな悲鳴も聞こえてくるようなオッズでした。

　レースが始まるとクリンチャーを抑え込もうとルメール騎手騎乗のロードブレスが被せていきました。バリバリ前というよりは先団4番手くらいに控える競馬が板についていた馬を大慌てで逃げさせようとするのですからロードブレスも結果自分の競馬をすることが出来なかったということです。それでもレースはポルタディーニ・宮下騎手が気合一発逃げを打ちました。これも2週目の向こう正面で失速、殿負けとなるのですが、クリンチャーに挑む気迫がすごかったですよね。天晴。しかし、これに迷惑被ったのは1番のジンギ。園田姫路では敵なしの3連勝。しかもその内容はともに3馬身以上の大勝でした。このジンギはポルタディーニに被せられる形で控え、最後まで抵抗したものの4着。逃げていればというレースではありました。

　昨日の分析で書いた通り、このレースクリンチャーはハナから逃げる気はなかったように感じます。是が非でも逃げたいのであればロードブレスに被せられても押して出ていくでしょうし、激しい競馬になったと思います。そこは川田騎手急がず焦らず。3コーナーあたりからお待たせと言わんばかりにスパートして一気に抜け出しました。その強さは横綱級です。どんな展開にも対応する力を身に着けたのだとしたら夏の帝王賞も楽しみになります。

　そんななか自分の競馬をしたのが12番のイチオシ馬、バンクオブクラウズです。ロードブレスにも、ポルタディーニの先行策にも動じず前走と同じとにかく前へ行くという自分の競馬を徹しました。それが見事功を奏し2着に粘ることができたのです。変にクリンチャーを意識しないことが2着につながったといえるでしょう。

　近年の自分の競馬しかできない不器用馬といえばマルターズアポジーが浮かびますが、あのように自分にあった競馬を貫くのも一つの美学かなと思います。どんな競馬でも差し切るディープインパクトのようにキャラクターが強いと応援したくなりますよね。マルターズアポジーも逃げ馬ファンからの絶大な人気があったように。

投稿時刻 22:03 | 個別ページ

時を戻そう！？巻き返しはタイムスリップ中山牝馬S

　こんばんは、ヒデです。本日の名古屋大賞典は見事おススメのバンクオブクラウズが2着。条件該当馬が激走を見せてくれました。さて、本日からは重賞の分析を行っていきます。本日は中山牝馬S。毎年大荒れの形相を呈しているこの競争、キーワードは「前走からの巻き返し」そして「時代を逆行する馬場」です。それでは本日もよろしくおねがいします。

　中山牝馬Sは過去3年ともに9番人気以下が馬券内に滑り込むという大荒れがノーマルといわんばかりの結果が並んでいます。加えて、この3年間は常に馬場状況が違うなど傾向をつかむのも一苦労です。しかし、1着馬には奇妙な共通点が浮かび上がりました。それは『前走馬券外』という共通点です。昨年の覇者フェアリーポルカは愛知杯4着、19年の覇者フロンテアクイーンもターコイズC4着、17年の覇者カワキタエンカに関しては洛陽S10着と大敗しています。この傾向はかなり優秀で、10年に広げても4着以下の巻き返し組が12年以降8勝となっています。また、その平均5番人気になっていることから『前走人気で馬券外の馬を狙う』ことが定石となってくるのではないでしょうか。ちなみにハンデ戦ではありますが、斤量別での成績に大きな開きはありません。やや54㎏が抜けている程度です。そこまで気にすることはないでしょう。52～54kgを狙っていくのがよいようです。

　脚質もかなり異常な数値となっているので、ご紹介したいと思います。過去3年の中山芝1800ｍコースの脚質別の複勝率は逃げ39.8%、先行41.6%、差し19.2%追込5.6％と一般的な数値が出てくるのですが、中山牝馬Sに限定すると逃げ18.2％、先行17.6％、差し27.4％、追込10.2％と圧倒的に差し馬有利になります。事実過去3年の平均4コーナー通過順位は「5.6」位と前に行く馬が後ろが有利な展開が増えています。これは前に行く馬が出走しやすいこと、スタートしてすぐ坂があるため、必要以上に押して出ていくことなどがあげられます。今年もロザムールが是が非でも逃げ馬なので、人気になりそうな先行馬は評価を下げるのもよいでしょう。

　血統も母父がかなり特殊になっており、このレースで浮上してくる母父血統はロベルト系メジロマックイーンなどです。先ほどもあげましたが、逃げ馬が出走しやすいことから、長い『瞬発力×スタミナ』という血統構成が非常に重要です。過去3年でサンデー×欧州系の組み合わせは（2-3-3-14）と毎年馬券に絡んでいることもわかります。また、ニックスとしてトニービンの存在があげられます。トニービンを母母系、父母系に持っているサンデー×欧州系に限定すると(1-2-1-1)となり、かなりの好成績を残しています。瞬発力持続レースであることがここからも読み取れる通りで、これも中山牝馬ステークスを難解にしている要因の一つです。

ここまでの話を総合して推奨馬を数頭ご紹介。本命馬は競馬王チャンネル週末の重賞予想でお楽しみください。（リンクは下記記載。）

〇アブレイズ　藤井勘一郎54.0

期待値☆☆☆☆☆

　前走愛知杯4着、差し馬、トニービン持ち。すべての条件に合致しているのがこの馬です。アブレイズといえば昨年のフラワーカップを12番人気で制した馬ということもあり、中山適性も十分です。この馬は人気になってしまうかもしれませんが、狙ってみる価値はありそうです。現在4歳馬が6年連続で馬券内となっていることもこの馬にとっては追い風でしょうか。とにかく軸にしてもいいレベルの特注馬になりそうな予感。

〇シャドウディーヴァ　岩田康誠54.0

期待値☆☆☆

　なんか毎回推奨しているような気持にもなる岩田康誠騎手です。この馬は前走東京新聞杯3着ではありますが、サンデー×欧州系と差し馬、トニービン持ちをクリア。クイーンSでは捲って上り3位という競馬も見せていることからも狙ってみたい1頭ではあります。ただ3着候補かなという感じもぬぐえませんが、人気がでなければ単穴くらいの評価できるでしょう。

〇シーズンズギフト　津村明秀53.0

期待値☆☆☆

　この馬も前走馬券外、差し馬、サンデー×欧州血統をクリア。前走を度外視しても中団で進めるタイプなので、今回は前走以上の走りを期待できそうです。そこそこ人気になりそうな感じではありますが、着狙いで買いたい1頭であります。

〇スイープセレリタス　横山武史52.0

期待値☆☆☆☆

　こちらの馬は前走敗戦、差し馬、トニービン持ちをクリア。この馬も昇級後苦しんではいますが、これは丸山騎手の後方策によるものが大きいのではないかと考えています。丸山騎手は差しの名手。多くのレースで後方へ回ります。一方の横山武騎手は先行の名手。この馬自身も先行したレースでは2-1-1-1と好成績を残しており、今回は一発を期待できるかもしれません。ただ、母系がフォーティナイナー系であることが唯一の心配点。それが悪いほうに作用しないことを祈ります。

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本日もなかなか内容が重くなりました。

明日はフィリーズレビューの分析を行っていきます。お楽しみに！

それでは！

ヒデ

投稿時刻 20:57 ヒデの考察、分析, 編集部員日記 | 個別ページ

若き力に要警戒！？名古屋大賞典分析！！

　こんばんは、ヒデです。本日のフジノウェーブ記念も該当馬2頭が2，3着と絶好調！！これで先週のエンプレス杯に続いて連続の馬券内となっています。そんな好調のなか、名古屋大賞典を考えていきたいと思います。タイトルにもある通り、ねらい目は「若さ」です。名古屋競馬場1900ｍも含めて分析していきましょう！それでは本日もよろしくおねがいします。

　まずは名古屋競馬1900mの基本情報から整理していきましょう。名古屋競馬場は1週1100ｍ直線の長さは194mと小さめなコースです。直線の短さは日本競馬場で一番というせわしないミッキーマウスコースなのです。また1900ｍは年に数える程しか施行されず、B級以下の下級クラスでは施行されることがまずない特殊なコースです。コースは2コーナー奥のポケット地点からスタート、そこから1週半するコースです。ゴールまでの直線は前述の通り194mのため、4コーナーまでの位置取りが非常に重要です。理想的なポジションは真ん中より前5番手から4コーナーで3番手に立つことです。実際に昨年のアングライフェンはこの競馬で2着。2018年2着のミツバも同じような競馬をしています。直線で差し切ることが難しいため、長い足が必要になってくるでしょう。基本的に先行有利です。

　続いてこのレース過去の傾向を見ていきましょう。前走は圧倒的に佐賀記念組が優勢です。過去4年の成績は（2－3－3－4）と成績は好調です。また、昨年は差し馬のロードゴラッソが勝ちましたが、それまでの2年は先行馬のグリム(19年)、逃げ馬のサンライズソア(18年)ケイティブレイブ(17年)と先行馬が圧倒的に有利です。強い先行馬がいるのであればそこには逆らってはいけません。それほど名古屋競馬場は短い直線が先行有利にしています。続いて斤量を見ていきましょう。このレースは賞金別定です。斤量にも差が出てきます。過去3年は斤量54～55kgの馬で決着していることからもわかる通り、重い斤量を背負う馬には不利なレースでもあります。不利になるためここで重賞初制覇をする馬が多いのも特徴です。そして、中央地方の出走馬比較ですが圧倒的にJRA馬有利です。ここまでの10年間で馬券に絡んだのは17年のカツゲキキトキトのみ。ここまで極端になるのは近辺に2400ｍのダイオライト記念があるため南関東からの遠征馬がほとんどいないことがあげられます。逆らわずに名古屋大賞典では中央馬を狙っていきましょう。最後にこのレースでは4歳が最多勝をあげています。こちらも近4年で(5－2－5－9)となっています。これをJRA所属馬に限定すると(3-1-2-3)と単勝回収率93%複勝回収率101%と高水準となっています。長くなりましたので、今日ここまでの話をまとめていきます。

＜名古屋大賞典の教訓＞

・先行馬が圧倒的有利

・差し馬は道中動ける馬を狙う

・JRA所属馬には逆らわない

・4歳が優勢である

〇2021年名古屋大賞典データ該当馬＆おすすめ馬

　それでは2021年の名古屋大賞典データ該当馬とおすすめ馬をご紹介していきたいと思います。どうぞご覧ください。

12．バンクオブクラウズ　大野拓54.0＜ヒデのイチオシ！＞

　こちらは昇級戦の馬です。前走は東京のダート2100ｍを逃げ切って1着。今回は外枠からの発走ですが同じ逃げ馬で比較したときに一番ハナを叩きそうなのはこの馬です。前で逃げて逃げて母父キングカメハメハの粘りを直線で見せてほしいところです。

５．メイショウカズサ　松山54.0

　この馬はJRA所属4歳＆54㎏＆先行馬の条件をすべて達成。前走カノープスSでは逃げて最後止まって惨敗となってしまいましたがこれは栞S激走の反動だったととらえるのがよいでしょう。本来スピードで押す馬であるため、平坦コースの名古屋に変わるのは大幅プラス。今回は間隔も含めてベストな状態になったと考えられます。

６．ウインユニファイド　和田竜54.0

　この馬も佐賀記念からの参戦、先行、54㎏という組み合わせ。組み合わせ的には十分勝負になると思われます。執筆時点では6番人気と中途半端な人気になっていますが、十分に内をついていけそうな展開になりそうなので、クリンチャーを目標に内から競りかけてほしいところでもあります。

7．クリンチャー　川田　58.0

　強い逃げ馬に該当します。今回は先行となりそうですが、過去には58㎏で逃げたケイティブレイブがいるようにこの実力ならば斤量をそこまで苦にしないのは言わずもがなでしょう。ただ、高齢高斤量と不安要素がないわけでもないので、配当を狙うのであれば思い切って消してみるのも面白いかもしれません。

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今週も折り返しです。明日からは重賞展望、分析を行っていきます。予定では

明日中山牝馬S

金曜Fレビュー

土曜金鯱賞

となっています。それ以外にもリクエストもお待ちしています。

それでは！

ヒデ

投稿時刻 19:08 ヒデの考察、分析, 編集部員日記 | 個別ページ

若手騎手の成長は令和の34億円事件？

　　最近は岩田未望騎手、団野大成騎手、横山武史騎手など若手騎手の台頭が目立っています。特に横山武騎手は共同通信杯、弥生賞をともに有力馬を破って制覇するなどの活躍を見せています。この台頭の影には知られざる34億円事件が起きていたのです。

　2020年は世界的に新型コロナウイルス感染症の蔓延によって国を超えての渡航は制限されることになりました。日本でも海外遠征を行った騎手は2週間の隔離生活を強いられています。これは短期免許の外国人騎手にも適用されるため、ダミアンレーン騎手は短期免許取得2週間前に来日することを強いられています。その影響で短期免許を取得した騎手は2019年の10人から6人に減少しました。特に8月以降は取得者はなく、騎手の国際競争といわれた2019年のジャパンカップの頃と比べると異常事態にになったともいえます。そこで失われたのは140勝、騎乗機会にすると986回にも上ります。賞金にすると34億円にも上ります。この消えた騎乗機会はどこへいったのか。それが若手騎手に回ってきたといえるのではないでしょうか。

　特に前述した3人の騎手はそれぞれ騎乗機会が増えました。岩田未望騎手は2019年520回→2020年792回に団野騎手は同432回→831回、横山武史騎手も騎乗回数は1鞍増でしたが騎乗馬の単勝平均オッズが44.2→22.4倍にまで上昇し馬質の向上が見えてます。それが前述の重賞制覇にもつながっているともいえます。岩田未騎手も重賞勝利こそありませんが、同期の中で一番早く重賞に騎乗するなど馬質に恵まれていることがわかります。しかし、ただ騎乗数が増えているだけではありません。騎乗数が増える＝実力がつくということもできます。記憶に新しい2021年の日経新春杯では7番人気のショウリュウイクゾで重賞初制覇、横山武騎手は芝ダートともに単勝回収率100％を超えるなどの成長しています。前述の3人以外にもリーディング4位に浮上した松山騎手も平均オッズが6.0から5.1に馬質が向上し、デアリングタクトとの出会いもあった。これも例年ならば外国人に乗り替わりということもあったかもしれない。これも馬質が向上し、より信頼を得たからともいえるだろう。

　若手騎手の成長には消えた34億円、986回の騎乗機会が若手に回ったことが要因でした。コロナウイルスは移動制限などもあり悪いところばかりがクローズアップされがちではありますが、ここ数年鈍化が指摘されていた若手の成長という部分にピックアップすればかなりメリットがあったといえます。これからアフターコロナは社会も正念場になりそうですが、競馬の世界でも再び来日するであろう短期免許騎手が来た時に今輝いている若手騎手がその信頼と騎乗数を守り抜くことができるでしょうか。これからの競馬の楽しみ方として騎手の乗り方を見てみるのも楽しいポイントのひとつになります。もちろんそれ以外にも横山和騎手も成長著しいため、有力馬が若手に乗り替わってもそこまで心配することはないのかもしれません。

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それでは

ヒデ

投稿時刻 14:47 編集部員日記 | 個別ページ