的中率を回復させたい人にお薦めの馬券読み物本
競馬を長くやっていればやっているほど、段々と“的中率至上主義”から、“回収率至上主義”になっていきませんか? その過程は間違えていないと思いますし、むしろ王道とすら考えますが、一方で思考が回収率中心になっていく余り、気付いた時には的中率が恐ろしく下がっていてギョッとすることってありませんか? よくよく考えてみたら、最近全然当たってないな…みたいな。
無論、どこかでまとめて回収できる見込みや自信があればそれでも良いのでしょうが、それを叶えるのができる人って、実は馬券の上手い人だけだったりします。競馬王ライター陣の中でも、双馬毅さんやnigeさんなどは、「当てる時にまとめて回収すれば良い」というスタンスで日々馬券と格闘しているそうですが、普通の人はまとめて回収できる自信はないはずです。私なども、極力せこくコンスタントに当てつつ、時にうっかりでいいから大物を釣り上げられたらなぁ…と考えているクチです。
実際、お小遣いで馬券を買っている人間にとっては、当て続けないことには、次のタネ銭が生まれないわけですから「まとめて回収」は不可能となります。なので、10連敗しても、次に当たった時にドカンと取り返せばいいや…という発想にはならないはずです。
では私のような小遣い馬券師はどう立ち回れば良いのか。やはり、適度に当たって、そこそこの回収も得られる戦術で馬券に立ち向かうしかないのです。
そんな思いから生まれたのが新刊の「競馬は人気馬2頭+人気薄1頭の組み合わせでだいたい決まる」という単行本です。本書は所謂、馬券必勝本ではなく、馬券読本、つまり読み物です。なので、各種データは出していますが、目新しい理論の類は掲載されていませんし、当たり前のことばかりが書かれています。では、なぜ今このような読み物を発行したかと言うと、それは回収率至上主義に走ってしまっている人たちに、一度だけ立ち止まって考え直して欲しかったからです。
「昔あれだけ当たっていた馬券がなぜか最近は当たらなくなってきた…」。そんな声が、私の周りでもよく聞かれますが、それはレースや馬券が難しくなっているのではなく、自分自身が回収率至上主義に走るあまり、自らレースや馬券をややこしいものにさせてしまっているだけかも知れません。本書を読んで頂ければ、馬券の真実に気付き、少しだけ回収率至上主義にストップがかかり、馬券の調子が上向くかも知れません。是非、初心者の方にもベテランの方にも読んでもらいたい一冊です。