今年のプロキオンSが「おかしなレースだった」ことが証明されるか?
競馬王チャンネルで公開している「編集部員と対決!みんなの勝負レース」のコーナー。文字通り、編集部員対会員さんの馬券対決で、1500円の資金を元に、その週に行われるレースを任意に選んでもらい、もっとも高い回収率を収めた人が優勝(単行本プレゼント)という当企画は、会員なら誰でも参加できることもあり人気のあるコーナーです。
今週のそのコーナーにて、(土)京都11R・室町Sのレッドルゼルから勝負しようと考えている私、編集Aが、その勝負レースのコーナーに先んじて、色々と研究したのでその報告をしたいと思います。
当コーナーを毎週チェックしている方であれば既にご存知のことと思いますが、私はレッドルゼルが出走した際は、ほぼこの馬を勝負馬として取り上げて買い目を書きます。自身の指定した券種や買い目がまずく、複勝にしておけば…とか、3連複にしておけば…といった理由でハズすことは多々ありますが、レッドルゼル自身はたいてい馬券圏内に来てくれるので、本当に力があって頼りになる馬だと思っています(安田隆調教師が毎回ベタ褒めするのも分かる気がする)。
なので、プロキオンSの時も、自信をもって堂々と本馬を本命にしたのですが、結果は8着(1番人気)。これまでにない惨敗で、その理由も不明でしばらく茫然としてしまったのですが、最近になって、「そもそもこのプロキオンSはおかしなレースだったんだ…」ということで、納得することにしました。というのも、このレースで上位入線を果たしていた馬は、次走や次々走でことごとく人気を裏切る形となり、逆にこのレースで上位入線を果たせなかった馬や凡走した馬は、次走や次々走で快走を見せているからです(下記表参照)。
プロキオンSのレース着順 | 次走 | 次々走 | |
1着 | サンライズノヴァ(5人気) | 南部杯(1人気→4着) | |
2着 | エアスピネル(8人気) | エルムS(3人気→7着) | |
3着 | ヤマニンアンプリメ(9人気) | サマーC(2人気→4着) | 東京盃(6人気→7着) |
4着 | デュープロセス(14人気) | NST賞(4人気→7着) | エニフS(5人気→8着) |
5着 | トップウイナー(6人気) | クラスターC(2人気→5着) | テレ玉杯(5人気→5着) |
6着 | ラプタス(3人気) | 東京盃(5人気→4着) | |
7着 | スマートダンディー(4人気) | グリーンC(6人気→9着) | |
8着 | レッドルゼル(1人気) | ||
9着 | ワンダーリーデル(12人気) | エルムS(9人気→5着) | 南部杯(8人気→5着) |
10着 | サクセスエナジー(2人気) | テレ玉杯(3人気→1着) | |
11着 | スマートアヴァロン(11人気) | ||
12着 | ダノンフェイス(13人気) | ||
13着 | ミッキーワイルド(7人気) | ||
14着 | ブルベアイリーデ(10人気) | エニフS(4人気→7着) | グリーンC(4人気→2着) |
15着 | カフジテイク(15人気) | ||
16着 | サトノファンタシー(16人気) | 阿蘇S(14人気→12着) | グリーンC(16人気→15着) |
つまり、プロキオンSは、実力馬が負け、実力のない馬が勝ちやすいレース質の「反転レース」になってしまっただけなのでは?…と解釈できるのです。それを確信させたのが、先に行われたテレ玉杯と南部杯の結果です。G3戦とはいえ、地方の雄・ノブワイルドや、連勝中で意気上がるサヴィといった強力なメンバーが揃ったテレ玉杯を圧倒的な強さで勝ったサクセスエナジー。一方、G1戦とはいえ、完調手前のモズアスコットや、明らかにピークを過ぎているゴールドドリームといった面々が相手だった南部杯で、伸びきれずに4着に敗れたサンライズノヴァ(地方所属のモジアナフレイバーにすら先着を許した)。
プロキオンSで明と暗を分けた馬とで、まるで真逆のことが起きたわけですが、どうもこちらが真のあるべき姿だったのではないかと思えてならないのです(実際、プロキオンSの7着以上だった馬と、9着以下だった馬とではその後の戦績に違いが出てます)。
はてさて、その問題のプロキオンSで“8着”という絶妙な着順だったレッドルゼル。これを“好走”ととるのか“凡走”ととるのかの判断は人によって違うところでしょうが、無論、私は大凡走と捉えているので、真の実力馬であれば今回の室町Sでしっかりと巻き返してくれると思っています。ちなみに、今日、打ち合わせで編集部に現れたキムラヨウヘイさんは、「プロキオンSが変なレースだったことは確かで、レッドルゼルは当然巻き返してくると思います」と力強くアドバイスを送ってくれました。
最終買い目は、散々悩んでから出す予定なので、「競馬王チャンネル 編集部員と対決!みんなの勝負レース」のコーナーにて、金曜の深夜~土曜の朝に発表する予定です。