ラップ分析のプロ・半笑い氏によるジャパンCラップ分析/競馬王チャンネル無料公開
11月からコンテンツ配信を開始したニコニコ公式チャンネル『競馬王チャンネル』。競馬王ブログでは、毎週水・木・金・土曜日に競馬王ライター陣の重賞見解などを配信する『競馬王Webマガジン』から、有料配信記事の一部を無料公開いたします。
本日の無料公開は、ラップ分析のプロ・半笑い氏によるジャパンCラップ分析です。なお、本日の『競馬王Webマガジン』は、ジャパンC馬券特集としてパドック診断のプロ・古澤秀和氏による『ジャパンC・フォトパドック診断』、ファミリーナンバーの使い手・片野治雄による『ジャパンC注目馬』なども公開しております。
<ラップ分析のプロ・半笑い氏によるジャパンCラップ分析>
今週末は日本競馬の賞金最高額レース、ジャパンCが行われます。昨年の勝ち馬・ジェンティルドンナと、昨年の年度代表馬・ゴールドシップの一騎打ちの様相で、今年の年度代表馬争いにも大きな影響を与えそうな状況ですが、果たしてどんなレースになるのでしょうか。
過去のジャパンC分析 (G1・東京12F)
08年 36.6-38.0-36.5-34.4=2'25"5 (スクリーンヒーロー)
09年 35.2-36.0-36.1-35.1=2'22"4 (ウオッカ)
10年 36.4-37.0-37.1-34.4=2'24"9 (ローズキングダム)
11年 37.1-37.0-35.6-34.5=2'24"2 (ブエナビスタ)
12年 35.8-36.5-36.1-34.7=2'23"1 (ジェンティルドンナ)
※ラップは「3F×4」で表記、( )内は勝ち馬、10年は1位入線ブエナビスタ降着による繰り上がりなので走破時計はブエナビスタのもの。
「第2ブロック+第3ブロック」が74秒以上と緩んだ08・10年は、それぞれ「前々走で条件戦を勝って前走初めて重賞を制したばかりの上がり馬・スクリーンヒーロー」、「クラシック3冠とも勝ち切れなかった3歳馬・ローズキングダム(しかも降着繰り上がり)」が勝ちましたが、72秒台と厳しい流れになった09・11・12年は、この時点で既にG1を3つ以上勝っている歴史的名馬級のスーパーホースがしっかり勝ち切っています。
今年は逃げ馬不在なので、好位につけるであろうジェンティルドンナがどのようなペースを演出するか、そしてゴールドシップのスタートと仕掛けがどうなるかによって、ラップは大きく変わる可能性があるでしょう。この2頭が譲らず厳しい流れを作れば、潰し合うというよりも「強い馬しか勝てない流れ」になるので、結局伏兵の台頭を防いで勝つ確率が上がると思うのですが…、実際のレースはそんな机上の空論通りには運ばないのが常です。緩んだ場合を想定すれば、秋のG2戦線で好走している組の激走もマークが必要になります。
基本に立ち返ると、ジャパンCは緩急を問わず「ダービー・オークス好走馬が圧倒的に強い」という素質的な要素があります。若いうちからタフな舞台での頂上決戦で結果を出している能力&適性が極めて大きな意味を持つためで、この条件は実はかなり強力です。過去10年まで遡っても、ジャパンCで馬券になった30頭のうち外国馬・地方馬を除く27頭、このうち18頭が「ダービーorオークスで馬券になった馬」でした。
ちなみに残り9頭のうち6頭が「同年秋の東京・京都のG1・G2で連対している」馬で、例外は10年間で3頭。そのうち2頭(07年1着アドマイヤムーン・12年3着ルーラーシップ)は同年春に海外G1を制している強い馬で、「ダービー・オークスで好走せず、直近の秋G1・G2でも好走せず、海外G1を勝つレベルの名馬でもない」というのは11年3着ジャガーメイルだけだったのです。そのジャガーメイルも翌年香港ヴァーズでは2着していますし、前年春には天皇賞・春を制しているので、能力・適性それぞれに一定の優位はありました。
今年もシンプルにこれらの条件に当てはまる馬をしっかりマークしましょう。そうなると、実は「ダービーでは5着止まり、直近の秋G2でも5着に沈み、海外G1は経験なし」のゴールドシップは意外と死角があることになりそうです。もちろん既にG1・4勝と「歴史的名馬」級に到達していますし、能力だけで勝ち切る可能性は十分高いとは思うのですが。
【半笑いの注目馬】
ジェンティルドンナ、エイシンフラッシュ、デニムアンドルビー(ダービー・オークスで好走+この秋のG1戦線も好走)、ヒットザターゲット・アンコイルド・ルルーシュ(秋の東京・京都G2で好走)
明日11/21(木)の『競馬王Webマガジン』は、下記のコンテンツを配信いたします。
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