マイネル・コスモの取材こぼれ話(その1)
本日は、NHKマイルCをマイネルホウオウで制したマイネル・コスモ軍団の取材こぼれ話を紹介します。
POG取材はだいたい午前と午後で1牧場ずつというパターンが多いですが、マイネル・コスモの育成場である真歌トレーニングパーク、ビッグレッドファーム明和、コスモヴューファームには毎年、一日で撮影をさせてもらっています。今年も各牧場さんが連絡を取り合ってくださり、スムーズに取材を進めさせてもらうことができました。
真歌TPでの撮影中、岡田繁幸さんがいらっしゃいました。岡田さんは毎年、合同撮影会と産地馬体検査にいらして、一緒に馬を見ながら解説などをしてくださいます。
今年、印象に残ったのは、ある馬の撮影時でのこと。立ち姿が前重心になっていたため、カメラマンさんが「もう少し重心を後ろにお願いします」と声をかけました。すると岡田さんは「トモに力がないと走らないけれど、前傾姿勢がいい馬は走る可能性が高い」と仰ったのです。ボールドルーラー(年度代表馬や8度のリーディングサイヤーに輝いた米国の名馬)がそうだったとか。馬体写真を見る際に気にしてみたいと思いました。
それから、こんなシーンもありました。岡田さんが馬を立たせてくださったのです(左写真)。その馬は、マイネルオプタ(母アーネストデザイア)。この馬を狙ってではなくたまたまだと思いましたが後日、真歌の乗り役さんに「御自身が乗っている2歳馬のなかで一番走りそうな感触の馬は?」と聞いたら、アーネストデザイアと言われてハッとしました。もしかしたら何かあるかもしれませんね。(岡田さんが気になっていると思われるマイネルの馬は袋とじで紹介していますので、ぜひそちらも御覧ください)。
ちなみに、真歌の乗り役さんにはもうお一人、同じ質問をさせてもらったのですが、その方には「秘密兵器はマイネルディアベル(父ナイキアディライト・母ムービースクリーン)」と教えてもらいました。産地馬体検査も受検済みですし、早めのトレセン入厩も予定されているようです。本には未収録の現場のお二人の声も、ぜひ参考にしてください。
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