片野治雄の飛び込みファミリーテーブル予想
<フェブラリーS・最終見解>
差し込みで怖いのはスピード型のNo.でしたが、今年は出走ゼロ。視点を変えて→差し込みの目立つ分枝記号は瞬発力に優れたf 記号なので(ウイングアローやアドマイヤドンなど)、今年はスーパーホーネット[8-f]とスーニ[9-f]の2頭が該当します。週中の見解で書いたようにスーパーホーネットは芝馬と判断しているので、差し馬の中ではスーニを一番手として評価します。
切り口を変えて種牡馬的に見ると、意外に偏った特徴が見られます。それは34秒台の決着となるとStorm Cat やDeputy Minister といった北米リーディング級のNorthern Dancer 系種牡馬が父か母父に配合されている競走馬の好走が多く、35秒台になるとブライアンズタイムが父か母父に配合された馬の好走が目につく事です(消耗戦は強いが時計勝負は苦手?)。確かに昨年は父ロベルト系のサクセスブロッケン[4-r]がレコードで快勝しましたが、シンボリクリスエス自身は父が北米リーディングサイアーのKris.Sで、母父にも米国色の強いBold Ruler 系、かつ自身も時計勝負に滅法強いタイプだったのでブライアンズタイムとは同列に扱うべきではないのかもしれませんが。
今年も昨年同様、エスポワールシチーが流れの中心にいると思うので(ハナをきるかどうかはわかりませんが)、緩いペースにはならないでしょう。ただ、リーチ・ローレルが先頭で4コーナーを回れば例えエスポワールが2頭を捕まえたとしても余力が残っておらず、前崩れ→差し・追い込み決着という大波乱の目もあり得ると見ています。
今週は凍結防止剤の使用がないので、当日は軽い散水をしてくると推測。と、いう事はやはり34秒台の決着か?そんなこんなで最終見解は・・・
◎ スーニ [9-f]
○ リーチザクラウン[23-b]
▲エスポワールシチー[4-m]
☆ テスタマッタ [6-a]
△ オーロマイスター[ A1 ]
△サクセスブロッケン[4-r]
・・・という感じにしました。特に今年は「メイセイオペラメモリアル」という事で、同牝系のテスタマッタが勝てばドラマティックな気がしますが、各馬とも能力差はあっても適性の差で詰められる範囲なので、好レースを期待しています。