ファンタジーSはアイムユアーズ

最初の3ハロン「34秒1」はレース史上最速。もともと馬場コンディションはいいものの、京都競馬場は昼前からずっと小雨が降っており、その影響を考えるとやはり速いペースでした。加えて外差しの馬場となっており、最後の1ハロンで12秒0とラップを落ちたところで大外から△アイムユアーズ(8番人気)が綺麗に差し切りました。
http://www.youtube.com/watch?v=D_uRTnVLxzA

前走の函館2歳S(G3)では、出遅れた上に大外を回らされる厳しい競馬を強いられながら2着を確保。長くいい脚を使えるのがセールスポイントです。父ファルブラヴは牝馬ばかり走るフィリーサイアーで、過去に重賞で連対した6頭はすべて牝馬です。

配合は見てのとおり Fairy King=Sadler's Wells 2×4で、もっといえばファルブラヴ≒サドラーズギャル1×3です。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2009106210/

母の父エルコンドルパサーの配合は、Nureyev≒Sadler's Wells 3×2、Special=Lisadell 4×4・3と、Special 牝系を執拗に重ねた特殊なものです。アイムユアーズの配合はこれをさらに凝縮の方向に進めているので大胆ですね。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/1995108742/

「ファルブラヴ×エルコンドルパサー」はやや重たいので、2代母の父に素軽いサンデーサイレンスが入るのがいいと思います。「ファルブラヴ×エルコンドルパサー×サンデーサイレンス」はこれまでに4頭出走してすべて勝ち上がっています。確実性があり、なおかつ重賞勝ち馬を出したわけですから、成功パターンといっていいかもしれません。次走の阪神ジュベナイルフィリーズ(G1・芝1600m)もレースの流れが向けば当然首位争いでしょう。

2着▲アンチュラス(4番人気)については、未勝利戦を勝ち上がった際の回顧で、「おそらく、レースの流れが速くなる上のクラスのほうが走りやすいでしょう。次走に予定しているファンタジーS(G3・芝1400m)では、内枠を引ければ好勝負に持ち込めるのではないかと思います」と記しました。描いていた絵図どおりでしたが▲しか打てなかったのが悔やまれます。冒頭に記した厳しい流れを3番手追走から粘ったわけですから立派です。

◎エイシンキンチェム(2番人気)は7着。4コーナーではアイムユアーズの直後に付けていたのですが伸びきれず。レース間隔があいた影響かもしれませんがちょっと淡白なレースでしたね。

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