持続よりのパワーで押し切れ!? 中京記念分析

 こんばんは、ヒデです。今週から北海道で行われる競馬の舞台が函館から札幌競馬場へ開催が変わりますが、重賞が行われるのは小倉競馬場で代替施行される中京記念です。サマーマイルシリーズですが、小倉大賞典と同様の芝1800mで施行されます。今年はどのような馬がイレギュラーな開催で輝くのでしょうか。早速見ていきましょう。それでは本日もよろしくお願いします。

※ワールド・ベスト・レースホース・ランキングで区分されるマイル(M)は1301~1899(北米は1600~1899m)となっており、一応国際レーティング的にはマイルコースと区分されているようです。

※小倉の中京記念は昨年しか施行されていませんので過去5年の7~8月、開催3~8日目に施行された2勝クラス以上の11レースも参考にしています。「コース傾向」などと表記している場合はこの条件になります。ご了承ください。


< 目次 >



1.極端な枠が有利に!?



2.前走はオープンクラスの同距離以上で⁉



3.中心はサンデー系...そのほかで狙えるのは!?



4.該当馬





1.極端な枠が有利に!?

 まずは枠を見てみると1~3枠や6~8枠が有利な傾向になっています。昨年も勝利したアンドラステは3枠、追込んで3着となったクラヴェルは8枠と極端な枠が有利になっていると言えます。2勝クラス以上の傾向で見てみるとさらにこの傾向は加速。1枠と6枠以降が特に好調になっています。1枠と6枠以降から狙っていくのが良いでしょう。

 脚質的に見ると逃げ先行が有利に。昨年は2・3着に来た馬が差しや追込みでしたが、小倉1800m全体でみると差しは人気馬が中心になっている結果となっています。追込みは相当脚が抜けていないと厳しく、結果として昨年追い込んできたクラヴェルはエリザベス女王杯で穴を開けました。その他小倉日経オープンで差し切ったサラキアもそのあと府中牝馬Sを勝利、有馬記念でも穴を開けていることからG1レベルの脚が求められます。ここを追い込んだ馬はしつこく追いかけるのが良いでしょう。



2.前走はオープンクラスの同距離以上で⁉

 1600mで施行されていた時には延長馬がよく激走していた競走ですが、小倉開催では短縮が良くハマる印象です。コース傾向の複勝率的には延長がよいのですが、昨年も1着のアンドラステと3着クラヴェルは短縮から来ていますし、短縮を狙っていくほうが面白いでしょう。

 また、場所は阪神競馬場と東京競馬場が優勢。これは昨年馬券圏内に入ったはいずれも前走東京・阪神競馬場でした。特に東京競馬場からのローテは妙味十分で、コース傾向的にも【 2- 2- 1- 5/10】と勝率20.0%、複勝率50.0%となっています。ローカル場からであれば新潟競馬場や小倉競馬場などが優勢です。



3.中心はサンデー系...そのほかで狙えるのは!?

 このコースは持続力寄りのパワーが重要なコースになっています。サンデー系ではディープインパクト産駒やTサンデー系など、芝の中距離に適性があって比較的パワータイプの産駒が優勢になっています。そのため、米国ノーザンダンサー系や欧州系も活躍する傾向となっており、ベーカバド産駒のダブルシャープが3勝クラス突破&オープン競走2着となったり、頻出しているクラヴェルのエピファネイア産駒も1勝3着1回と馬券圏内率100%。ストロングリターン産駒もプリンスリターンがオープン競走を勝利したりと欧州系が強い傾向が出ています。

 サンデー系の母父を見てみても米国ノーザンダンサー系や欧州系が強い傾向はよく出ており、サンデー系×母父米国ノーザンダンサー系は【 4- 2- 4-12/22】で複勝率45%超&単複回収率100%超、同じくロベルト系も【2- 1- 0- 3/6】で複勝率50%。ここまでを見てみると米国ノーザンダンサー系とロベルト系がポイントになり続けていますので、この2系統は注目して見てみるのが良いでしょう。



4.該当馬

 それでは中京記念の該当馬を見て行きましょう。

3.コルテジア

2枠〇 先行〇 同距離〇? 前走東京◎ 血統〇

 父ロベルト系は出走メンバー中唯一となっています。この馬は前走久々の出走ながら先行、粘れなかったものの健在っぷりを見せてくれました。前走の敗因は瞬発力勝負のレースになったことにほかなりません。そもそもこの馬は芝1800mの持続レースが得意で、きさらぎ賞を勝ったことからもこの条件が得意であることがわかるでしょう。内枠からマイペースに進めることができれば馬券圏内に入る可能性は十分。復帰後初勝利を期待したいところです。

4.ダブルシャープ
2枠〇 差し脚◎ 短縮〇 血統〇
 前述の本文にも出てきたダブルシャープは今年も大注目。昨年7月の1800m戦不知火Sで昇級、その後8月末に施行される小倉日経OPでは2枠から2着。内枠もこなせるベーカバド産駒です。末脚は2歳から衰えがなく、2歳の札幌2歳Sででも上り最速を4走前の小倉2000mオープン競走関門橋Sでも上り最速を出しているなどG1でも通用しそうな脚をもっています。この人気(土曜21:30現在9人気)であれば狙ていくのも良さそうで、期待です。

7.スーパーフェザー

4枠△ まくり〇 延長△? 血統〇

 サンデー×母父米国ノーザンダンサー系というコース傾向合致馬。小倉は大が付くほど得意な馬で、昨年はダブルシャープが勝った不知火Sで捲りながら上り最速で3着、格上挑戦となった小倉記念では9頭立ての8人気ながら3着と結果を残しています。ここのところの凡走で人気を落としていますが、馬券のヒモに入れておきたい一頭です。できれば8枠が欲しかったところです。

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中京記念といえば阪神代替開催されたときのメイケイダイハード。メイケイの活躍はこのころから余地されていたのかもしれません。はたして今年は...!?

それでは!

ヒデ