替わったのは競馬場だけ!? 鳴尾記念分析

 こんばんは、ヒデです。明日から6月の開催、来週からは北海道開催がはじまるということで季節は一気に夏色になってきましたが、まだまだ宝塚記念や帝王賞などビッグレースも残っています。その6月最初の重賞は鳴尾記念。鳴尾記念は歴史の長い競走で今年が75回目の施行ですが、中京開催によってどのような傾向に変化しているのでしょうか。早速見ていきましょう。それでは本日もよろしくお願いいたします。


< 目次 >

1.中京開催でも変わらない「先行有利」



2.前走はオープン競走かG1か!?



3.中京で重要になってくる欧州米国ノーザンダンサー系!



4.該当馬


1.中京開催でも変わらない「先行有利」

 例年は阪神競馬場で施行されている鳴尾記念ですが、昨年と今年は中京芝2000mで施行されています。ただ、傾向は大きく変化していません。ともに「先行有利」という傾向ですが、なぜリンクするのでしょうか。それは例年施行されている阪神芝2000mと中京芝2000mは共に「スタート直後に坂がある」という共通点からです。中京芝2000mで施行されている重賞である金鯱賞でも21年にギベオンが逃げ切ったり、鳴尾記念も昨年はユニコーンライオンが逃げ切ったりと先行馬が有利なコースであることは過去の結果を見てもわかります。これらのことから施行される場所が替わっても傾向は変化しないことがわかります。今年は少頭数ですからスローペースになりそうです。

 中京競馬場は今週からコース替わり。特に傷んでいた内から3mがカバーされます。そうなると先週一旦薄れかけた内枠先行が有利な馬場にまた戻ると推測されます。昨年はBコースに替わって2週目でしたが、3枠のユニコーンライオンが勝利、1枠のブラストワンピースが3着と内枠が有利になっていましたから、今年も内枠が有利だと思われます。さらにこの中京開催は内枠先行が継続して有利な状態が続いていることからも内枠先行がツボになりそうです。



2.前走はオープン競走かG1か!?

 かつては宝塚記念の前哨戦として施行されていた鳴尾記念、今もこの競走から宝塚記念へ出走する馬が多い傾向があります。それだけにG1から出走している馬は強く、20年1着のパフォーマプロミス(前走天皇賞春3着)や21年3着のブラストワンピース(前走有馬記念競走中止)など実績馬はここで再び活躍するという傾向にあります。前走善戦していると活躍する確率はアップします。前走G1馬は単複の回収率100%超、複勝率も41.2%ですから、前走G1出走馬は注意しましょう。

 また、オープン競走から出走してくる馬も好調傾向。都大路Sから出走してくる馬(18年1着 ストロングタイタン)や福島民報杯(17年1着 ステイインシアトル)などから出走してくる馬には注意が必要です。さらに新潟経由の馬も注意が必要で、昨年1着のユニコーンライオン(前走弥彦S1着)や19年1着のメールドグラース(前走新潟大賞典1着)など、好走馬が出ています。特に新潟大賞典を5着以内に入った馬に関してはG1出走馬とともに抑えたいところです。



3.中京で重要になってくる欧州米国ノーザンダンサー系!

 中京開催に替わった昨年は掲示板に入った上位4頭は1着ユニコーンライオン(母父High Chaparral、愛)、2着ショウナンバルディ(母父Redoute’s Choice、豪)、3着ブラストワンピース(父ハービンジャー、英)、4着ペルシアンナイト(父ハービンジャー、英)と欧州気質の強いノーザンダンサー系が圧倒していました。阪神開催時はステイゴールド産駒やディープインパクト産駒が好走するなど主流血統といわれる血統が強かったですが、中京開催では持続力が重要になっていると考えることができるでしょう。今年も欧州気質のノーザンダンサー系の出走馬がいる場合はしっかりチェックしたいところです。

 母父系は全体傾向を見ても持続力系が強く、前述の欧州気質のノーザンダンサー系以外にもロベルト系やマンノウォー系、キングマンボ系などが好走していることから見てもこの傾向が強いことがわかります。これは中京の先行優位を見てもこの傾向が強いことは今年も続くでしょう。



4.該当馬

 それでは鳴尾記念の該当馬を見ていきましょう。



4.キングオブドラゴン

4枠〇 逃げ〇 前走△ 血統〇

 もともと間隔を開けたほうがいいタイプでオープンクラス昇級初戦の阪神大賞典では凡走。そこから3か月弱開けてきたのは大きなプラスになるでしょう。今回は巻き返しのチャンスで、このコースも昨年の1勝クラスで2着になっているなど得意なコースと思われますし、ハーツクライ産駒が得意な内目の枠に入ったこと、逃げ先行で活躍することなどの条件が揃っていますから期待できます。

7.ショウナンバルディ

外枠△ 先行〇 前走〇 血統〇

 昨年は2着、暮れの中日新聞杯で勝利するなど、中京の2000mは得意中の得意。本当は内枠のほうが良かったですが、昨年はそれでも6枠8番で穴を開けましたから、穴としての妙味は十分ありそう。楽に先団に付けられるのであればチャンスで、期待です。

10.ヤシャマル

外枠△ 先行〇 前走〇 血統〇

 外枠に入ったのは残念でしたが、捲る形で4角4番手に入った日経新春杯では3着に粘るなど実績は十分です。休み明けでも間隔を詰めても好走するキズナ産駒らしい馬で、前走新潟大賞典より少し前目に付けられるのであれば十分今回もこなせるでしょう。期待です。


競馬王7月号は6月8日発売!

20227




馬券情報誌『競馬王』2022年7月号の特集テーマは「新馬戦&夏のローカル戦は知ったもん勝ち! 見抜きのプロたちが教える大ネタ・小ネタ大全」です。新馬戦がスタートし、舞台もローカル競馬場へと移る夏競馬。様子見するファンが増えるこの時期ではありますが、難解と思われ、敬遠されがちな夏競馬こそ、見抜きのプロたちの知恵が大きくモノを言います。豪華予想家陣たちが、夏競馬を勝つための「知ったもん勝ち! 」なポイントを惜しみなく披露してくれました。

【増版&新刊発売記念企画】
じゃい×オオタケ トリプル馬単必勝の極意

【今号の特集】
新馬戦&夏のローカル戦は知ったもん勝ち!
見抜きのプロたちが教える大ネタ・小ネタ大全

注目の新種牡馬&函館・小倉攻略●亀谷敬正/馬場虎太郎

馬券の授業 2nd Season この夏に活躍する騎手、調教師を先読み予告! ●キムラヨウヘイ&TARO/まいこ

プロたちの大ネタ・小ネタ大全
[1Мの法則]ローカルだから使えるМの法則 激熱条件! ●今井雅宏
[2データ] 夏競馬でマストバイの必勝データ集●伊吹雅也
[3レース質] 回収率5%アップを叶える福島・小倉の狙い方●立川優馬
[4ローテーション] この夏、すぐに使える3つの“降格ローテ"●とうけいば
[5厩舎] 新馬戦・ローカル戦で本当に狙える厩舎●村山弘樹
[6ギアファイブ] 千差万別なローカル 芝短距離で儲けよう! ●安井涼太
[7パドック] 知っておきたい2歳新馬の好走&凡走ケース●N.Suzuki
[8血統] 人気新種牡馬産駒の適性条件と激走パターン●シンヤカズヒロ

ローカル開催&新馬戦 激アツ鉄板パターンデータ●JRDB

【予想理論・馬券戦術】
コンピ指数×オッズ馬券●大谷清文
kota式 4券種同時購入術●kota

【新予想理論】
差し馬ランクマッチ●たつD

過去開催完全復習ガイド●立川優馬/安井涼太/前田一太

【POG】
POG2022-2023 ファイナルジャッジ
伊吹雅也/シンヤカズヒロ/竹ノ内元/横手礼一/吉田竜作/下M

【コラム】
column1 マタデロの酒●市原克也
column2 結婚しても競馬がしたい! ●馬山


ご予約はこちら


明日は競馬常勝LIVE Saturdayの放送日ですからこちらもお楽しみに。
アドマイヤジャスタが人気なければ期待したいです。
 
それでは!
 
ヒデ