狙え!3勝クラスからのジャイキリ!! マーメイドS分析

 こんばんは、ヒデです。今週から2週間阪神競馬場で開催されます。その中で施行される重賞は二つ。そのうちの一つが難解な牝馬ハンデ重賞マーメイドSです。10人気以下や格上挑戦馬の激走が毎年のように起こる競走を早速分析してみたいと思います。それでは本日もよろしくお願いいたします。


< 目次 >



1.阪神芝2000mらしく内枠有利!



2.狙え! 3勝クラスからのジャイアントキリング!!



3.やっぱり強いぞサンデー系



4.該当馬


1.阪神芝2000mらしく内枠有利!

 代替開催期間でも宝塚記念は阪神競馬場で開催する影響で、その前週に施行されるマーメイドSも阪神競馬場で施行され続けています。施行される阪神芝2000mは内枠先行馬が有利なコースですが、この競走でもその傾向は健在です。過去5年、1・2枠は共に単複の回収率100%超を記録するなど、絶好調。さらに1枠に限定すると【1- 1- 2- 4/8】で複勝率50%と絶対的な安定感を誇っています。人気薄も18年9人気2着の1.ワンブレスアウェイや昨年10人気1着の1.シャムロックヒルなどが激走しており、かなり有利な枠であることがわかります。基本は内枠から狙っていくことになりそうですね。

 また、上りが掛かることも多い特徴があります。直線が短いことも相まって毎年上り最速でも34秒台中盤に落ち着くことが多いのですが、中間が緩むことも多く4角3番手以内と10番手以下で決着することも散見されます。先行する馬を軸にするのが無難でしょう。

 そしてもう一つ忘れてはならないのが「斤量」です。ここで激オシしたいのが斤量が極端に軽い馬。ほとんどの場合斤量減となる50~51キロは追走が楽になって激走しやすくなります。昨年1着のシャムロックヒルは50キロ2着のクラヴェルも51キロと低斤量の馬が連対したように過去5年で4勝2着2回で単複の回収率が100%を超えています。特に2キロ以上減っていて50~51キロの馬は積極的に狙いたいところです。



2.狙え! 3勝クラスからのジャイアントキリング!!

  前走別に見ると前走3勝クラスから出走してきた馬(昇級・格上挑戦問わず)が【4- 1- 1- 24/30】と4勝していますが、必ずしも昇級戦である必要がありません。そこでポイントになってくるのが「3勝クラス4着以内」または「前走先行」ということです。前走3勝クラスかつ前走3・4着の成績に絞ると【3- 1- 0- 7/11】でかなり好走率があがることがわかります。特に0.5秒以内の着差である馬に注目です。5着に以下に敗れた馬は先行していたことが最低条件となります。一方でオープンクラスからの連戦馬に関しては春の牝馬重賞から出走してくる馬がほとんどです。牝馬重賞の目標であるヴィクトリアMを出走した3頭は共に馬券圏内外でした。福島牝馬S、阪神牝馬S、中山牝馬Sから出走してくる馬に関しては着外からも巻き返してきます。基本的に前走重賞組が妙味はありませんので、狙っていくのであればハンデや脚質などの条件に該当するかどうかも考える必要があります。



3.やっぱり強いぞサンデー系

 この競走で強いのはTサンデー系やディープインパクト系です。ディープインパクトとキズナ産駒を合わせた成績では【2- 2- 0- 12/16】で単複の回収率100%と特に相性が良いことがわかります。芝2000mで施行される今年のG1大阪杯もディープインパクト産駒が1・2着だったことからもこのコース全体としてディープインパクト産駒が強いことがわかります。その他19年7人気1着のサラスを出したオルフェーヴル産駒など、Tサンデー系も優秀です。

 また、持続戦になっていることから母父は欧州系であるとよさそうですが、実は米国系が優勢。と米国ナスルーラ系との組み合わせは【2- 1- 1- 4/8】で昨年10人気1着のシャムロックヒルや19年7人気1着サラスなどはサンデー系と米国ナスルーラ系の組み合わせでした。この父サンデー系×母父米国ナスルーラ系という組み合わせは、このレースにとってのニックスであると考えるのが良いでしょう。それから母父米国ノーザンダンサー系も穴を開けることからやはり母父は米国系です。「母父は欧州系より米国系」と覚えておけば最後の取捨で役立ちます。



4.該当馬

 それではマーメイドSの該当馬を見ていきましょう。

1.スルーセブンシーズ

内枠〇 差し馬〇 斤量減〇 前走3勝クラス0.1秒差〇 血統〇

 3勝クラスの湾岸Sで3着。0.1秒差であることからも僅差でこの条件ならば十分に狙えますが…まさかの1人気。放送でも少し触れましたが皆さん上手すぎます。先行できれば十分に勝ち負けとなるでしょうから、期待したいところです。

4.ステイブルアスク

内枠〇 差し〇 斤量減〇 前走3勝クラス5着△ 血統〇

 斤量減×重賞×2枠では無類の強さを発揮しているのがオルフェーヴル産駒。前走はダートから芝替わりで上り最速。0.8秒離されてはいますがヴィオリーナが4馬身差の快勝されたのが原因。2着馬からは1馬身半差でしたから、好走してもおかしくはありません。51キロというのも魅力的です。期待しましょう。

9.ルビーカサブランカ

中枠△ 追込み◎ 斤量増〇? 前走〇 血統〇

 ここ2走は条件が合わずに凡走。その中でしっかり5着に来ているのは大きなポイントです。重賞勝利馬であることから斤量は増えますが、上り最速馬であれば斤量増は歓迎。こちらも人気になっていますが致し方ないでしょう。今回も期待です。

激走候補!

10.アイコンテーラー

中枠△ 先行〇 斤量増△ 前走△ 血統〇

 激走候補としてこの馬をピックアップしたいと思います。前走は新潟大賞典でしたが、2走前は大阪城Sでは3着に入るなど適性は高そうです。それでも前走の凡走が響いているのか人気が落ちていますから今回は期待できます。


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放送でも言いましたが、本当に皆さん馬券がうまいというイメージです。いや、僕が下手なのかもしれません。今週もお付き合いありがとうございました。

それでは!

ヒデ