短縮差し馬こそねらい目!? 京都牝馬S分析

 こんばんは、ヒデです。もう2月も中頃、G1の足音も確実に聞こえてくる時期となりました。そんななか行われるのが今年も阪神での施行となった京都牝馬ステークスです。阪神競馬場で行われる重賞ということで、今年は過去5年のデータと阪神芝1400m×2勝クラス以上(2・3月)のデータで分析していきます。それでは本日もよろしくお願いいたします。


< 目次 >

1.差し馬こそ妙味あり!?



2.狙いたい短縮、狙いたい同距離馬の条件とは?



3.Pサンデーとキングマンボ系が中心!?



4.該当馬




1.差し馬こそ妙味あり!?

 阪神コースとも傾向が完全に重なっているのが差し優勢ということです。この競走で見てみると【4- 2- 2- 28/36】で5年中4勝。昨年2・3着の2頭も上りを使った差し馬でした。昨年は逃げ馬のイベリスが勝利しましたが、ミドルペースで流れたレースをしっかりまとめた酒井騎手がウマかったということですね。逃げ馬と差し馬が有利と言えそうです。今年もペースがミドルであることと、阪神内回りの直線は短いことを考えると長くいい脚の使える馬が優勢のダート競馬のようなレースになるかもしれません。

 そんなロスなく一定のリズムで走ることが求められるので、内枠と外枠の成績が優秀になりがち。特に3枠は好走確率が高いので、内枠は脚質不問で、外枠はダッシュ力のある先行馬と、一定のマイペースで走れるタイプが好走する条件と言えそうですね。先行馬もすべての馬が有利になるわけではないのでそこだけは注意が必要でしょう。



2.狙いたい短縮、狙いたい同距離馬の条件とは?

 これは結構傾向がはっきりでています。まず同距離ですが、関西主場の1400m戦で実績のある馬、直近で経験している馬が圧倒的に有利です。同距離で臨んで成績を残しているローテは京都競馬場のスワンS(19年9人気1着デアレガード)や阪神カップ(21年3人気1着イベリス)、そして東京のオープン競走オーロカップから臨んで来たプールヴィルも3歳時にはこの距離のフィリーズレビューで勝利するなどやはりコースを経験していることかが求められそうです。関西主場1400mを直近で経験している&実績のある馬が中心になるかもしれません。

 一方関東から挑戦してくる馬は短縮ローテのほうが良いかもしれません。昨年こそ馬券圏内がなかったものの(5着が最高)、毎年穴を開けているのがターコイズS組。特に意外なのは前走よりも斤量が増えている馬が穴を開けています。斤量増のターコイズS組は要チェックです。またこのコース全体へ対象を広げると、短縮ローテの馬が単複ともに回収率100%を超えているので、この時期は短縮にも注意が必要でしょう。



3.Pサンデーとキングマンボ系が中心!?

 サンデー系はやはりこの競走でも強いですね。特に実績を残しているのがPサンデー系。ダイワメジャー産駒は18年のミスパンテールや、13人気で穴を開けたアマルフィコーストなど激走もあります。そのほかのサンデー系ではディープインパクト産駒が好調です。スワンステークスや阪神カップでも書きましたが、歳を重ねるほど1400mが得意になる産駒が多い傾向にあります。そんな昨年のスワンSは1着2着ともにディープインパクト産駒(ダノンファンタジー、サウンドキアラ)だったことからもよくわかります。5歳を超えているディープインパクト産駒は狙い目です。そして昨年イベリスが構想した通り、ロードカナロア産駒も好調ですね。こちらは単複の回収率が100%を超えているので注意が必要でしょう。

 母父は加速力が求められるのか米国短距離系が好調。特に米国ミスプロ系が調子よく、デアレガードやサウンドキアラ、ワンスインナムーンなど中団から差してくる馬との相性がよいようです。一方前に行く馬はロベルト系や欧州ノーザンダンサー系などが好調です。持続力とマイペースで走れる馬が好調になっているのでしょう。脚質によって活躍する母父系が変わると考えるのが良いでしょう。阪神内回りは坂が急なので、相応の馬力と持続力が勝負になるのでしょうか。



4.該当馬

 それでは該当馬を見ていきましょう。

1.サンクテュエール

差し〇 内枠〇 前走△ 短縮〇 血統〇

 5歳、ディープインパクト産駒、差し、1400mで激走条件は揃っています。ディープインパクト産駒に母父米国ミスプロ系というのはサウンドキアラと似た構成になっています。年齢を重ねると短距離に向く典型的なタイプかとおもいますので、うまく立ちまわれればチャンスありです。

3.クリノプレミアム

差し〇 内枠◎ 前走〇 短縮〇 血統〇

 内枠のオルフェーヴル産駒は狙っていきたいポイント。前走の京都金杯では0.3秒差の5着と14人気と考えれば及第点以上の成績を残しています。関西での実績がないのはきになりますが、それでも非根幹距離の内枠+距離短縮というのは絶好のねらい目。直線のコース取り次第で激走も十分にあり得ます。

4.プールヴィル

差し〇 内枠〇 前走△ 実績〇 同距離〇 血統〇

 6歳になってベテランな一頭ですが、前走オーロカップは4着とまだまだ元気。少し生き脚が付かなくなってきているので、心配がないわけないので、全幅の信頼はできませんが、穴馬としてはまだまだ面白い所でしょう。今回も穴馬として期待です。

14.ジュランビル

差し〇 外枠〇 前走〇 短縮〇 血統〇

 外枠短縮のキンシャサノキセキ産駒は血統的なねらい目の条件になっています。前走ターコイズSからの出走馬の中で唯一の斤量増で臨んでくるのはこの馬です。加えてPサンデー系のキンシャサノキセキ産駒ということでチャンスは十分。小頭数が得意な「少」が競馬王新聞のオプションについているのでそこだけが心配ですね。


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京都牝馬S、イベリスは非常に思い出深い一頭になっています。今年はどんなレースになるのでしょうか。

それでは!

ヒデ