逃げ切りの阪急急行に栄冠あれ! 阪急杯分析

 こんばんは、ヒデです。2月というのは短く早いもので、もう今週で最後の競馬開催となりました。最後の週27日は東西で重賞が施行されます。今回は西の重賞競走「阪急杯」を分析していきたいと思います。どのような傾向になっているのでしょうか。早速見ていきましょう。それでは本日もよろしくお願いいたします。


< 目次 >

1.今年は逃げ切り待望論!?



2.馬券圏内より馬券圏外!?



3.基本はダッシュ力と持続力のバランスタイプを!



4.該当馬


1.今年は逃げ切り待望論!?

 過去5年で見ると逃げ切り馬の勝利が2回、差し・追込み馬の勝利が3回とやや差し馬優勢になっていますが、今年と同じく長期開催の始めに施行された昨年はレシステンシアが逃げ切り勝ち、3着以内に来たミッキーブリランテもジャンダルムも5番手以内で3角を通過するなど完全な前残り決着に。先週の京都牝馬ステークスでも3書く4番手以内に入った馬が馬券圏内を独占しているようにかなり先行有利に変わっていると言えます。明日のレースも前残りになる・・・ということも十分に考えられます。前が止まらないのは後続との上り3Fタイムがほとんど変わっていないというところからです。前述の京都牝馬Sでは1着から7着までのタイム差は0.7秒程度と、後ろが物理的に届かない傾向となっているといえるでしょう。

 それから気になるのはこの競走のベテラン馬が強いというところです。一番勝利しているのは6歳馬で2勝2着2回3着2回と出走数も多いのですが複勝率も一番。単勝回収率は100%を超えているので6歳馬の単勝狙いというのも面白いかもしれません。また7歳馬も出走こそ少ないものの、17年には7人気1着のトーキングドラムが勝利している等7人気以内であれば狙っても良いかもしれません。6・7歳馬は穴としても面白い存在になること間違いなしです。



2.馬券圏内より馬券圏外!?

 阪急杯は巻き返しの多い重賞と言えます。前走1~3着だった馬は【1- 2- 1- 15/19】に対して4着以下だった馬は【4- 3- 4- 64/75】で4着以下であったほうが好成績を残しています。馬券圏内と考えるのであれば4・5着に惜敗している馬が特に好成績で過去5年【1- 3- 1- 7/12】と複勝率は40%超、17年3着のナガラオリオンはダートの大和Sを5着になったあと芝替わりで12人気3着となっています。前走大負けしたからといっても問題なさそうで、1.5秒以内の着差であれば十分に巻き返して来ます。ただ、一番は0.3~0.5秒負けで、着差は少ないものの下位に沈んでしまった馬に関しては伸びしろありのようです。

 前走で見てみると全体的に短縮が好成績を残しています。特に京都金杯から出走してきた馬は【1- 0- 1- 2/4】で複勝率50%、マイルチャンピオンシップも【1- 0- 1- 1/3】で複勝率66.7%というハイアベレージでした。マイルからの短縮は特に好調であると言えます。過去5年の成績を見ても【3- 1- 3- 17/24】でどの距離帯よりも良く走っていますね。特に勝ち切るのであればマイルからの短縮馬を狙っていくほうがいいのではないでしょうか。



3.基本はダッシュ力と持続力のバランスタイプを!

 こちらも昨年の結果からひも解いていきましょう。まず真っ先に目に留まるのが欧州ノーザンダンサー系を父または母父系に持つ馬が馬券圏内を独占しているということです。1着レシステンシアは母父Lizard Islandでデインヒル系(父ダイワメジャー)、2着ミッキーブリランテは母父Dansiliでこちらもデインヒル系(父ディープブリランテ)、3着ジャンダルムに関しては父がKitten’s Joy産駒(北米サイアーなものの欧州でも活躍馬を送り出している所から見るに欧州色が強いので欧州系とします)でサドラーズウェルズ系でした(母父サンデーサイレンス)と綺麗に3着までを欧州ノーザンダンサー系×サンデーサイレンス系で決着しました。人気を背負って敗退したダノンファンタジーや一歩及ばなかったインディチャンプにはそれらの要素がなかったことを考えるとやはり欧州ノーザンダンサー系が一つのポイントになるかもしれません。

 それ以外の年で考えても非常にノーザンダンサー系が父系でも母父系でも猛威を振るっており、シルクロードSで惨敗、この競走7人気に落ちながらも逃げ切り勝ちで周囲を驚かせたダイアナヘイローもキングヘイローの産駒でした。父欧州ノーザンダンサー系も複勝率40%を超えているため、キーになるのは欧州ノーザンダンサー系といえるでしょう。母父はノーザンダンサー系全体で好調となっており、過去5年で【3- 3- 0‐ 22/28】で勝ち馬の半数近くの馬が母父ノーザンダンサー系であったことがわかります。これは今回も期待大ですね。



4.該当馬

 それでは阪急杯の該当馬を見ていきましょう。

7.ヴィジュネル

先行〇 馬齢△ 短縮〇 前走0.8秒差〇 血統?

 昇級戦となった京都金杯(中京芝1600m)で12着惨敗も0.8秒差ということで人気にならなければ面白い存在になりそうです。そもそも2勝クラス以上では連続して1400mを使われており、その間5戦2勝2着2回の良績を残しています。3勝クラスも突破したのがこのコース。短縮ショック炸裂に期待です!

11.ミッキーブリランテ

差し▲ 馬齢〇 延長△? 芝替わり〇 前走△ 血統◎

 昨年よりも買いにくい条件が揃ってしまいましたが、短距離では差しに回ることが多いイメージがありますので、今回は前に行っての位置取りショックが決まれば面白そうです。芝替わりでは4頭出走して1勝2着1回とそこまで悲観する内容ではありません。ましてや先行志向が強くそれを成しえる腕っぷしの良さを持ち合わせている和田騎手だからこそ今回の乗り替わりは非常に楽しみで期待です。

14.クリノガウディー

先行〇 馬齢〇 短縮〇 前走◎ 着差▲ 血統〇

 昨年本命にした想い出の馬です。そんな主観はさておき、唯一の前走マイルCSから出走してくる馬です。乗り替わりとなりますが、大抵の場合先行したがるこの馬ですから今回も先行するでしょう。昨年より外枠となるのは気がかりですが、この条件は決して合わない条件ではないと思いますので、楽しみな1頭と言えるでしょう。


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リピーターのイメージはありませんが今年は来てほしいところです。

それでは!

ヒデ