距離適性で差し切れ!? ダイヤモンドS

 おはようございます、ヒデです。東京競馬場の年間開催日数は45日、540レース施行されますが、その中でも年に一度しか施行されない「幻」級のレースが存在しています。その競走こそダイヤモンドステークス—。と伝説級の扱いをしていますが、年一の長距離戦ダイヤモンドステークスが施行されます。3400m、コーナーを6回も通過する長距離レース。果たしてどのような馬が好走しやすいのでしょうか。早速見ていきましょう。それでは本日もよろしくお願いいたします。


< 目次 >

1.近年は先行争い激化傾向。故に差し有利に!?

2.距離適性がやはり大事。

3.やはり走るサンデー系!母父は欧州系の持続力勝負!?

4.該当馬 


1.近年は先行争い激化傾向。故に差し有利に!?

 2020年に単勝最下位人気だったミライヘノツバサが1着に激走。3連単355万馬券が飛び出したこのレースですが、近年は特に差しが有利な傾向になっています。2015年あたりまでは勝ち馬がいたものの、17年以降は差し馬と追込み馬しか勝っていません。この傾向が出たのは2017年にラブラドライトが2番手追走から2着、19年にはサンデームーティエが大逃げ気味に逃げて粘るなど2年置きにスローペースで前が一頭残る→翌年ミドルペースになって先行勢総崩れの形が出来上がっています。特に20年は前述の通り荒れましたが、2,3番手が激しくなっているのもミドルペースの共通点です。今年も先行馬が数頭候補がいるので、やはり差し優勢になるかもしれません。今年も中心は差し馬でしょう。

 枠番的には5枠以降から勝ち馬が出ています。特に7枠と8枠が中心で、7枠【1- 2 -1- 6/10】で複勝率は40%。8枠は前述のミライヘノツバサが出たように【3- 0- 0- 7/10】でこちらも勝率30%と高め。その他1・2枠は人気馬が堅実に走っている印象でしょうか。外枠が妙味が高いと言えますね。



2.距離適性がやはり大事。

 距離適性はかなり重要です。前走で見ても万葉SやステイヤーズSなどから来る馬が中心になっています。その他有馬記念からは好走実績はあるものの、そのほかのG1レースからはあまり期待できません。その他日経新春杯や中日新聞杯から出走してくる馬は2400m以上の競走で勝利した経験がある馬がほとんどでしたので、ローテーションというよりかは長距離実績が左右するような状況でしょうか。単勝人気最下位325.5倍だったミライヘノツバサでさえもその日経賞で2着の実績があるなど長距離実績はありました。長距離実績ない馬よりは上級条件の2400m以上で勝利したことのある馬、長距離重賞(2500m以上)で馬券圏内の実績があれば穴馬であっても好走確率はぐっと上昇するでしょう。

 ただ昇級戦の馬や格上挑戦の馬は人気馬がしっかり走る程度で、特に3勝クラスからのy出走になると好走したのは20年3着のオセアグレイトが2人気で走っただけに留まっており、あまり好走は期待できません。2勝クラスの格上挑戦は2着に来ているサンデームーティエがいますがそれ以外の3頭は芝2400m以上の実績はありませんでしたので、かなり長距離実績が結果を左右しているといっても過言ではありません。



3.やはり走るサンデー系!母父は欧州系の持続力勝負!?

 この競走はサンデー系とキングマンボ系が特に強い競走になっています。サンデー系は【2- 2- 5- 34】で毎年馬券になっていますし、キングマンボ系は【2- 1- 0- 10/13】でこちらも昨年7人気1着のグロンディオーズ(父ルーラーシップ産駒)がいるなど単勝回収率は100%を超えています。やはり実績的には狙う系統になっています。意外に好調なのが米国ミスプロ系。アドマイヤドン産駒のアルバートは母父ダンスインザダークで菊花賞馬の血筋、スウェプトオーヴァーボード産駒のリッジマンは母父ニジンスキー系ということでこちらも母父が長距離適性のある馬が多かった印象です。ミスプロ系は引き出し型の種牡馬ですので、母父の適性を見て確認するのがいいでしょう。やはり中心は長距離適性のあるハーツクライ産駒やディープインパクト産駒、オルフェーヴル産駒、キングマンボ系ならばキングカメハメハ産駒やルーラーシップ産駒が中心になることでしょう。

 母父系で見てみると、前述の菊花賞馬ダンスインザダークが母父に入ると2戦2勝で長距離G1馬の適性をしっかりと見せつけています。母父系でも中心はサンデー系となることは間違いないでしょう。その他セントサイモン系が結果を残しているのも珍しい所です。その他欧州ノーザンダンサー系が【0- 2- 2- 15/19】で意外にも複勝率が高くなっています。やはり長く脚を使う持続力が強く求められるので、欧州系が入っていると期待値が特に高くなっていますね。サンデー系に母父欧州系の馬が一番よさそうですね。



4.該当馬

 それではダイヤモンドSの該当馬を見ていきましょう。

6.トーセンカンビーナ

差し〇 4枠△ 前走〇 長距離実績〇 血統〇

 ディープインパクト産駒にロベルト系ということで長距離適性は十分。この馬自身も阪神大賞典で2着になるなど、その適性の高さを見せつけています。全盛期は過ぎた感はありますが、前走ステイヤーズSでは上がり3位を出して4着と、まだまだ長距離では走れそうです。期待ですね。

9.テーオーロイヤル

差し〇 6枠〇 昇級戦△ 長距離実績〇? 血統〇

 昇級戦×人気というのは抑えておきたい条件です。リオンディーズ産駒の母父タイキシャトルはそこまで期待できる条件ではないものの、2400mで連勝していることから考えてもそこはクリアしてくれそうです。それでも今回は軸というわけには行かない印象で、相手としては優秀ではないでしょうか。

10.レクセランス

差し〇 6枠〇 前走〇 長距離実績〇 血統〇

 ディープインパクト産駒に母父欧州ノーザンダンサー系という組み合わせはこの競走で1番も言っていいほどの信頼度を誇ります。重賞ではいまひとつパッとしなかったものの4歳の暮れから徐々に本格化。馬体重も徐々に増加しているところからも見て取れます。2走前のアルゼンチン共和国杯では上がり2位のタイムで4着、前走の万葉Sも上がり2位のタイムで2着と長距離で実績を積んでいますので、今回も期待できそうですね。

13.ゴースト

差し〇 8枠〇 前走〇 長距離実績〇 血統〇

 ステイヤーズS組でもう一頭狙いたいのはこの馬です。外枠のハーツクライ産駒ということであまり狙いにくい感じもしますが、短縮するのであれば前走よりペースは少し上がると思いますので、外枠でもこなせる可能性はありそうですね。ハーツクライの短縮であればチャンスはありそうです。


 

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差しが有利なのでそろそろ先行馬の逃げ残りが起こりそうな気がします。一筋縄では行かないかもしれません。

それでは!

ヒデ