重賞に立ち向かう不屈の魂で!? クイーンC分析

 こんばんは、ヒデです。昨日木曜日は東京地方でも雪が降っていましたが、開催に影響のないレベルで落ち着きましたね。馬場も非常に乾くのが早く、金曜日発表時点で稍重。量も見えている稍重ですので、明日には良馬場に回復するでしょう。ただ馬場は重たく時計はかかりそうですが、そんな中3歳の牝馬重賞クイーンカップが行われます。毎年ヒモ荒れ傾向にあるこのレース、はたしてどのような傾向がでているのでしょうか。早速見ていきましょう。それでは本日もよろしくお願いいたします。


< 目次 >

1.東京らしく差し有利!



2.重賞出走しているのに軽視されている馬は要警戒!?



3.このレースは主流血統優位が揺らがない!?



4.該当馬




1.東京らしく差し有利!

 マイルで行われるこの競走、先週の東京新聞杯と同様に差し馬が有利になっています。開催が進んでいることに加えて今年は馬場が幾分悪い時に前半のレースが行われますので、今年もこの傾向が持続すると言えるでしょう。差しに次いで成績の良い先行ですが、こちらは人気馬が順当に走っているに留まるためあくまで参考値と考えたほうが良いでしょう。また、これぞ東京競馬場と感じさせるのは上りTOP2がほとんど馬券圏内に入ってきているというところ。過去5年の上り成績は【2- 5- 0- 3/10】で複勝率驚異の70%。上りが出せれば間に合うというのがこのレースの特徴かもしれません。差し有利は揺らぎませんね。



2.重賞出走しているのに軽視されている馬は要警戒!?

 前走別で見てみるとやはり重賞連戦ローテが優位なのは揺るぎません。前走重賞出走馬は【3- 3- 4- 15/25】で複勝率は40%に達しています。その他新馬未勝利戦からの出走は【0- 2- 1- 17/20】で複勝率15%まで落ち込むことに加えて馬券圏内に入ってきた馬の鞍上は川田騎手(18年2着フィニフティ、5人気)、ルメール騎手(18年3着アルーシャ、7人気)、松山騎手(21年アールドヴィーヴル、5人気)でリーディングトップレベルのジョッキーだけでしたので、リーディング上位でない騎手×前走新馬未勝利戦の馬は軽視したほうがいいかもしれません。なお残りの2勝は前走1勝クラス(500万下)からのローテで勝っていますが、両馬共に前走勝利していました。勝利していない1勝クラスからのローテはこちらも軽視対象です。

 そして今回狙いたい前走重賞の馬ですが、穴を開ける素質も十分。20年に12人気3着となったセイウンヴィーナスは前走フェアリーS9着。それでも未勝利戦を東京マイルで勝利しているなど素質があったのは確かでしたが軽視されていました。同じく軽視されていたといえば18年7人気3着のジョディー。前走こそ阪神JFで16着と大敗したものの1勝クラスの赤松翔を勝っているにも関わらず7人気に落ちていました。これらのことからいえるのは「コースの経験値も必要である」ということでしょうか。東京マイルコースで勝った経験のある馬は、前走凡走など直近の調子が悪くても押さえてみるのもいいかもしれませんね。



3.このレースは主流血統優位が揺らがない!?

 東京マイルが得意なディープインパクト産駒はこの競走でも圧倒的で過去5年【2- 2- 2- 10/16】で複勝率37.5%。産駒が一番出走しているにも関わらず圧倒的な成績を残しています。7人気でも好走している通り、中穴程度の人気であれば平気で激走します。ただ不思議なのは1人気の馬は人気を裏切っているということです。過去5年で20年ルナシオン(1人気→10着)と18年のマウレア(1人気→5着)が馬券圏外へ沈んでいました。2人気の好調さとは裏腹なので一番人気は軸には向いていません。

 また、20年のクイーンSを除いて勝ち馬はすべて主流血統なのも注目するポイントでしょう。20年に勝利したのはクロノジェネシスでバゴ産駒、同2着のビーチサンバもクロフネ産駒で強い2頭が連対していたので一旦除外するとそれ以外はサンデー系【3- 2- 4- 37/46】で安定。次点はキングマンボ系で、【1‐ 1- 1- 5/8】でほとんどが主流血統からでていることがわかります。今年も馬券の中心は主流血統を父系に持つ馬になるでしょう。

 母父系で見てみるとロベルト系や米国ノーザンダンサー系が中心に。冬の開催ということもあり、相応の持続力が求められると言うことでしょう。差せる加速力、さらにはその持続力が求められる結果となり、米国ノーザンダンサー系が一番の成績を残しているということかもしれませんね。



4.該当馬

 それではクイーンカップの該当馬を見ていきましょう。

1.ショウナンアメリア

差し〇 前走重賞〇 血統〇

 前走シンザン記念では一歩足りませんでしたが、未勝利を制したG1の舞台に戻ってどうかというところです。シンザン記念では中4週以内で走っていたのが突然中11週になったことに加えて初の延長ローテで台頭しきれなかった可能性は捨てきれませんので叩いた2走目は期待できそうです。

7.ロムネヤ

差し〇 前走△ 血統〇

 得意のディープインパクト産駒です。前走の菜の花賞は上り1位を出しながら展開に恵まれず5着。中3週での挑戦になりますが、それでもルメール騎手に乗り替わるなど巻き返す準備は着々と揃いつつあります。直線はじけるのであれば十分チャンスありでしょう。

9.スターズオンアース

差し〇 前走重賞〇 血統〇

 牝馬のドゥラメンテ産駒は気性の粗さに加えてかかり癖があるので、極端な枠よりも中枠が向く産駒が多いのが特徴です。そんな苦手な内枠だった前走は我慢して内から伸びたものの内に刺さってしまい2着。かなり馬にはストレスがかかっていたと仮定すれば中枠に緩和されたのはこの馬に取って幸運でしょう。赤松賞3着もあるのでここを勝ってサクラの舞台に進みたい所ですね。

15.スタティスティクス

追込△ 前走〇 血統〇

 この馬も人気がないのであれば狙っていきたい馬です。間隔を詰めると走らなくなる典型で、中3週の未勝利戦は5着、中2週で臨んだ阪神JFは8着といずれも惜敗しています。特に阪神JFは中2週ということもあり‐4キロ、スタートもあまり飛び出さず17‐17のコーナー通過でした。それでも上り34.0で3位を出せているのはこのオープンクラスでは通用すると考えてもよさそうです。今回のこの中8週というのは一旦呼吸を入れるには十分なイメージで、2走続けて上りも出せていますので一発あってもおかしくありません。


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北京五輪をついつい見てしまいます。なにかと疑惑が付いて回っていますが、平野歩夢選手の3回目を見ていると元気が出ました。やはりスポーツっていいですよね。

それでは!

ヒデ