キーワードは差しの踊り子!? 中山金杯分析

 こんばんは、そして新年明けましておめでとうございますヒデです。本年もどうぞよろしくお願いします。本年も一発目は東西の金杯競走が行われますね。そんな金杯の東、中山金杯を分析していきたいと思います。それでは早速見ていきましょう。どうぞ今年もよろしくお願いします。


< 目次 >

1.好位につけるのが馬券県内への近道です



2.近年は間隔を詰める傾向に!?



3.ポストステイゴールド産駒はノーザンダンサー系!?



4.該当馬




1.好位につけるのが馬券県内への近道です

 過去5年の結果を見ていると少なくとも3-4コーナの勝負所では8番手以内につけているのがベストのようです。この法則を破って馬券圏内へ入ったのは18年の11.ストレンジクォークのみ。この馬は唯一4角10番手から差してきています。これは中山競馬場のコース形態がよく出ているように感じます。中山競馬場の芝2000mはスタートしてすぐと直線で坂を2回登るコース。特にスタートしてすぐ坂がある場合は先行馬が残る展開になりやすいのは同じ坂がスタート直後にある阪神芝2000mを見ても明らかです。加えて中山の直線は310mと短いので後方からの差しはよほど先行馬に厳しい展開ではないと届かないことがわかります。

 ただ中山金杯の特徴として逃げ馬が残りにくいという側面もあります。過去5年、逃げて馬券圏内に残ったケースは16年2着の7.マイネルフロストと19年3着の1.タニノフランケルのみ。2番手追走の馬などは馬券になることが多いですが、これは直線の位置取りを見るとよくわかります。逃げ馬は大抵最内にポジションを取るのですがここは本当に伸びません。一方で20年の1・2着、7.トリオンフと8.ウインイクシードを見てもわかりますが、内から3〜4頭分は伸びないことが多い傾向にあります。直線外に出せる先行馬と差し馬が良さそうですね。



2.近年は間隔を詰める傾向に!?

 中山金杯はハンデのG3競走ということで秋〜冬のレースから連戦してくる馬が強い傾向にあります。特にチャレンジカップや福島記念からくる馬が多いですね。また、昇級戦が強いレースなのですが今年は出走なしとなっています。オープン以上に限定するとディセンバーSがトップで【1- 1- 1- 7】でトップ、そのほかチャレンジC【1- 1- 1- 8】で続いているように2000mや1800mといった距離帯からは穴馬が出ているイメージで、やはり1800mや2000mで走っている馬が中心になっていくでしょう。それよりも距離が走れる馬は京都記念やAJCCなど、レースは多いのでそちらのほうに流れるため、必然的に1800mや2000mのスペシャリストが多くなるイメージです。基本的には中距離を連戦している馬がねらっていくのがよさそうです。

 金杯といえばハンデ競走、ハンデ競走らしく過去5年間で上は58キロ、下は51キロと幅広く設定されています。その中でも54キロ以上であれば馬券圏内に入る確率はグンとあがります。それがはっきり出たのが20年で、1着のトリオンフは58キロ、2着ウインイクシード55キロ、3着テリトーリアルは58キロと54キロ以上の馬で決着しています。斤量53キロ以下はココロノトウダイとタニノフランケルの2頭が過去5年で馬券圏内に入っていますがいずれも前走3勝クラス1着からの昇級戦でしたので、前走オープン競走かつ53キロ以下の馬は敬遠する必要がありそうです。



3.ポストステイゴールド産駒はノーザンダンサー系!?

 この競走で圧倒的な強さを見せていたのはステイゴールド産駒。過去10年で見ると最多勝を挙げているのがステイゴールド産駒でした。その強さは健在で、

内が悪いのに内から伸びてきたオーシャンブルー(14年)、17年外から伸びたツクバアズマオー、海外G1も制したウインブライト。ステイゴールド産駒らしくバラエティー豊かな産駒が多く勝利しています。次点がキングカメハメハ産駒そしてハーツクライ産駒と続きますが、これらの種牡馬には共通点が存在します。それは海外のG1を勝利しているということです。ここからわかるのは冬の中山はやはりかなりタフな馬場であると考えられますね。それだけに、タフな持続力が求められるということになるので、今年はついに出走頭数が0になったステイゴールド産駒の後を継ぐのはノーザンダンサー系になるのではないでしょうか。

 ノーザンダンサー系はこのレースで強さを見せている馬も多く、過去5年で見ても20年に制したトリオンフのタートルボウル産駒をはじめ20年3着のテリトーリアル(Teofilo産駒)、19年のタニノフランケル(Frankel産駒)、18年3着のストレンジクォーク(メイショウサムソン産駒)など昨年こそ馬券圏内に入ることはなかったものの、毎年2~3頭は馬券圏内に入っています。しかもほとんどが差しで結果を残しているのも面白く、差しの踊り子といったところでしょうか。ここまでノーザンダンサー系が活躍しているのを見るとこの時期はやはり瞬発力と逆の持続力を求められていると言うことがよくわかりますね。複勝で買えばノーザンダンサー系は複勝回収率192%という飛んでもない成績を残しているので、金杯で乾杯の鍵を握っているかもしれません。



4.該当馬

 それでは中山金杯の該当馬を見ていきましょう。

4.ヒートオンビート

脚質〇 前走〇 斤量〇 血統〇

 前走は新馬戦以来となる2000m戦できっちり2着と馬券圏内に入ってきたあたり、中距離帯ではしっかり結果を残す一頭と言えます。善戦マンなところがあるので勝ち切れるかは微妙ではありますが、「競馬王新聞」のオプションを見ても内枠に強い「内」と多頭数に強い「多」がついているので、そこまでナーバスになる必要はないのではないでしょうか。期待ですね。

7.トーセンスーリヤ

脚質〇 前走〇 斤量◎ 血統〇

 『競馬王1月号』の金杯で乾杯!?お年玉獲得大作戦!!にもある通り、このレースは57.5kg以上の成績が圧倒的に良い傾向にあります。今年は57.5kgを背負ったこの馬だけがそのデータに該当。加えて3でもお話したノーザンダンサー系のローエングリン産駒ということで、かなり期待できそうです。

13.アトミックフォース

脚質〇 前走▲ 斤量〇 血統△

 前走が▲なのはあまり前例のないローテなので。それでも2000mから同距離で臨んでくるというのは今回のレースには相性がいいので該当馬として記載します。近走は夏に活躍していますが、3歳時には1月の東京で行われる芝1800m戦のセントポーリア賞で1着になっているなど冬でも活躍しているので苦手と言うわけではありません。ワークフォースは現役時代イギリス時代にエプソムダービーを勝利した実績があるように持続力有利の種牡馬。期待できそうです。


競馬王2022年1月号【好評発売中!!】

Hyoushi_2201s_h1_2

今号のテーマは【2022鉄板トレンドで年末年始を駆け抜ける!】

競馬王豪華ライター陣が2022年の競馬を占っています。

巻頭特集には本誌11年ぶり登場のカンニング竹山さんが「ダート競馬」について熱く語る!?芸能人ならではの豪快な話っぷりにご注目です!!

巻頭企画として『灼熱の有馬記念』と題して有馬記念を振り返る&豪華ライター陣21名による有馬記念で「買いたい馬」&「消したい馬」を一挙大公開!!

キムラヨウヘイ

TARO

亀谷敬正

馬場虎太郎

今井雅宏

nige

シンヤカズヒロ

馬ノスケ

井内利彰

伊吹雅也

立川優馬

村上弘樹

とうけいば

ご予約はこちら→https://www.amazon.co.jp/dp/B09M4THLPW/


競馬王新聞全レース版はBASEおよびnoteで好評発売中です!

1場550円、全場セットはお得な1100円(いずれも税込み)で販売しております。

競馬王オンライン販売は下記へアクセスしてください!

BASE

https://keibaoh.base.shop/

note
https://note.com/_keibaoh


今年もしっかり年間を通じて皆様のお役に立てる分析を頑張りたいと思います。よろしくお願いいたします。

それでは!

ヒデ