アメリカJCCだけど欧州系が残ります!? AJCC分析

 こんばんは、ヒデです。まだ年が明けたばかりなイメージで生きていますがもう1回中山開催は明日が最終日。中山競馬場では2200m重賞、アメリカジョッキークラブカップが行われます。過去5年はレースの単勝回収率90%を越えている波乱もあるこの競走、果たして今年はどのようなレースになるのでしょうか。過去のデータから見ていきたいと思います。それでは本日もよろしくお願いいたします。


< 目次 >

1.信頼と実績の先行!?



2.驚異的に「嵌る」短縮!?



3.買いの条件はただ一つ、欧州系!?



4.該当馬


1.信頼と実績の先行!?

 この競走で一番に目に留まるのが先行の強さ。過去5年【5- 2- 1- 26/31】で過去5年で勝ったのはすべて先行馬から。その単勝回収率は347%を記録するなど圧倒的でした。特に不良馬場で行われた21年以外毎年上り3位以内のタイムを出した馬が好走しています。過去5年で上り3位以内を出して馬券圏外になった馬は9歳となったディサイファの4着のみと安定感は抜群です。次点で差し馬も近年急に良くなっている印象で、ここ3年は上り3位以内になった馬が馬券圏内に入っている印象です。

 これらを見て思うことは勝負どころで加速できているかということです。非根幹距離では一本調子で走ることを求められることが多いため、アベレージの3Fと上り3Fが±0.5秒程度に落ち着きやすいという特徴があります。例えば昨年の非根幹距離G1であるエリザベス女王杯で勝ったアカイイトはアベレージ3F36.1上り3Fは35.7、2着のステラリアアベレージ3F36.1上り3Fも36.1という具合です。ただこのレースはその上り3Fで加速することが求められるということですね。中山競馬場では加速や持続力が求められるということのようでしょうか。

 もう一つはっきり出ているのは4枠以降が優勢と言うことです。過去5年で4枠と7枠は複勝率が30%を越えている枠です。特に7枠は18年にマイネルミラノが穴を開けるなど穴的にも妙味がある印象ですね。土曜日の中山競馬場でも5枠以降がとにかく強い傾向がありますので、人気薄は先行の外枠から狙っていくのが面白いかもしれません。



2.驚異的に「嵌る」短縮!?

 このレースは圧倒的に嵌る条件、それが短縮のようです。同距離【0- 0- 1- 4/5】、延長【1- 2- 3- 23/29】に対して短縮は【4- 3- 1- 25/33】で圧倒的。特にG1戦線から出走してくる馬は安定感抜群で、菊花賞から出走してくる馬は【1- 3- 0- 3/7】で複勝率57.1%。配当的な妙味はありませんがそれでも三連複の軸などには最適といってもいいでしょう。有馬記念からの出走ローテでは6着になったシャケトラのみ。10着以下であれば軽視してもいい成績になっていると見てもいいでしょう。

 ある程度の巻き返しも期待できそうなレースですが、1秒以上負けている馬は軽視するべきかもしれません。一番おいしいのは0.3秒から0.9秒負けの馬で総合すると【2- 2- 2- 23/29】で巻き返しを期待するには一番いい形になっています。善戦している馬に関してはここで一気に来る可能性が高いので狙ってみるのも面白いですね。



3.買いの条件はただ一つ、欧州系!?

 先ほどの1でも書きましたが、この競走は再加速や持続力と考えると欧州系が一番合っている条件と言えます。特に加速力ということで日本的な加速の瞬発力が出るサンデー系とそれを持続するイギリスやドイツなどの重たい持続力を補完する血統であるとよさそうで、不良馬場であった昨年を除くとやはり全体的にサンデー系が強い印象ですが、その開いてになるのは欧州系が基本になっています。良馬場になるのであればイギリス系の持続力に特化した馬を狙っていくのがいいでしょう。特にサドラーズウェルズ系などイギリスでも活躍しているような馬は強く、この時期の中山競馬場ではかなり欧州系が重要になっていると言えるでしょう。一方でキングマンボ系はあまり好走していません。キングマンボ系は差し足を伸ばすのが得意な傾向にありますので直線の短いかつタフなレースになっているこのレースではあまり活躍の馬がないという印象です。

 サンデー系が入っていないケースで来たのはブラストワンピースのみ。ブラストワンピースは父ハービンジャー、母父キングカメハメハとなっておりこれは例外的なケースであると言えるでしょう。やはりロベルト系やノーザンダンサー系が入っているに越したことはないですね。



4.該当馬

 それではAJCCの該当馬を見ていきましょう。

4.クレッシェンドラブ

先行〇 内枠△ 延長〇 前走△ 血統〇 

 今回巻き返しを期待したいのはこの馬です。内枠が得意なステイゴールド産駒で母父サドラーズウェルズということで血統的には買う条件は十分です。間隔が開いていますが、休み明けでもかなり強いレースでありますので、そこまで問題はないでしょう。調教もそこまでいいわけではないですが、休み前よりも良化していることを考えると今回は馬券圏内に入ることも可能ではないでしょうか。

10.ラストドラフト

差し△ 6枠〇 延長〇 前走〇 血統〇

 昨年のAJCCで2年連続の3着。この馬は母父ディープインパクトということで、加速力と持続力に長けている血統構成なのはいいですよね。この馬が重賞勝ったのは19年の京成杯ということで冬の中山が大得意。しかもその時も6枠と言うことで今回も期待ですね。今年は一昨年と同じ中日新聞杯からのローテ。前走もそこまで負けていないので番手を取ることができれば期待は大ですね。

11.オーソクレース

先行〇 7枠◎ 短縮〇 前走〇 血統〇?

 昨年のアリストテレスと同じローテで臨んでくるエピファネイア産駒です。エピファネイア産駒は延長ローテが得意なのですが、これは前走よりもペースがあがるレースが苦手としている産駒が多いというのが要因といわれています。ただ、AJCCは菊花賞と比較して最初の3Fが落ち着く傾向にあるのでここは狙っても大丈夫と考えていいと思っています。今回も期待ですね。

<番外>血統注目馬

2.アサマノイタズラ

ヴィクトワールピサ産駒は内枠が大得意。同じ芝2200mで行われたセントライト記念でも2枠からうまく先行して1着になっていることからもわかります。2走前から出遅れ癖が顕著になっていますが、今回はメンバーもG1から下がっているので激走してもおかしくはありません。馬券の最後に絡めても面白いですね。


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AJCCはディサイファに期待して4着になったのが強烈でそれ以外の記憶が薄いです。今年は地方からキャッスルトップが参戦しているので記念馬券を買いたいと思っています。

それでは!

ヒデ